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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.98 – コロナの後の世界はどうなるのだろう??@スリランカ

May 15, 2020 at 2:46 pm

 

皆様、こんにちは。

 

世界中にコロナウイルスが蔓延し、世界各地で多数の死者が出ています。世界各国の皆様は程度の差こそあれ、基本的には不要不急の場合以外自宅待機、仕事もテレワークといった状況でかなりストレスが溜まっていることと思いますが、如何お過ごしでしょうか。

コロナ対策が成功しているとみられる一部の国では、5月に入り国内の規制が緩和されている国もあるようですが、感染拡大が再度報告されたりしており、対策には各国かなり戸惑っているようです。

感染力が強く、変異の早い得体のしれないウイルスだけあって、以前のような生活に戻るには、かなり時間がかかるのではないでしょうか..もう以前のような生活には戻れないという人も、私を含め多くいるようです。

 

私達の住むスリランカは、感染者の微増はあるものの、人口2,100万人に対して、感染者は1,000人弱、死者は9人と、他国に比べ比較的ウイルス感染対策では、検討している方ではないでしょうか。

地域的にみると人数の多い地域(経済の中心地コロンボ、ガンパハ県)、旅行者の多い地域地域(南西海岸のカルータラ県)、そして海外出稼ぎ帰りの多い地域(プッタラム県)などから、圧倒的に感染者が出ており、それ以外の十数ある県では、さほど深刻ではないようです。

また前号にも書きましたが、外出禁止令(既に一部の地域では2か月近くに及ぶ)をはじめ、政府の徹底的なコロナ感染対策が功を奏しているのか、感染経路がある程度明確になっており、一度感染者が発生すると、感染者の住む村ごと特別隔離又は、村人が少ない時は、隔離センターに村人ごと送り込むため、ウイルス感染管理はかなり厳しく行われていて、それ以外の地域は段階的に規制の緩和が行われています。

一番規制の厳しい私達の住むガンパハ県とコロンボ県も5月11日から規制が緩和され始め、外出禁止令は出ているものの、「市民生活並びに公的及び民間部門の活動は開始」という、なんとも分かりづらい状態となっています..

平たく言うと、基本的に外出は禁止ではあるが、公的機関と特別許可を得ている会社は活動開始可能、市民生活で不要不急の用事(生活必需品の購入や支払い等々)がある人たちは、制限付きで外出しても良いという事のようです。😊

 

 

スリランカ人の気質を知っている人達は、これを読んで5月11日以降どのような状況になっているか想像がつくと思いますが、私の住むニゴンボの市街地は、車、オート三輪、バイク、自転車、歩きの人々、牛、犬、猫が一斉に街へ繰り出し、収拾のつかない状態になっています。

車はクラクションを鳴らし我先にと走行、オート三輪はけたたましい音を立てながら搭乗人数無視、信号無視、逆行等々あらゆる交通法を無視、バイク、自転車、人々は幹線道路を我が物顔で並列走行、そこに犬、猫、牛が飛び出してくるわけですから、まさに市民全体で「好きな事し放題状態」とも申しましょうか..

3月20日以来50日以上の軟禁状態から解放されたと思えば、同情もしますし、さもありなんと思いますが、世界的にも国内的にもコロナ感染終息にまだまだ程遠い事を考えると、スリランカ市民のこの浮かれようは大変危険だと感じています..

もともと列を作り順番を待つ文化の薄い人達で、政府機関が何度となくマスクを着用し、ソシュアル・ディスタンスを守るように注意していますが、このご時世ですら守っていない人が少なくない事を考えると、どこかでまた感染爆発が起こり、また長い長い軟禁生活が始まるか心配でなりません..この浮かれた状態が一刻も早く収まることを願うばかりです。😊

 

さて、コロナ終息にはまだまだ時間がかかりそうですが、コロナの後のスリランカはどうなるのでしょうか?

 

公共交通機関の利用の変化に伴う、働き方について自分なりに仮説を立ててみました。

まずコロナが完全に撲滅されるまで、コロナが近くにいる生活を強いられるわけですから、今までの生活様式はがらりと変わる(パラダイムシフト)ことは間違いないと考えています。

 

●マスク着用、ソシャル・ディスタンス、シャボンを使った手洗い、うがいは必須として

●交通交通機関に与える影響と変化での仮説

スリランカには飛行機、列車、バス、タクシー、オート三輪とありますが、公共交通手段は不特定多数の乗客が利用すること、三密の温床であることなどを考えるとかなりの改革が必要です。

特に列車、バス、タクシー、オート三輪は市民の足となっていますので、重点的に以下内容の改革がなされると予想されます。

 

 

 

乗降車:停留場は所集中しないよう、それぞれ厳格に指定され、ソシャル・ディスタンスを保って整列乗車、乗車時はそれぞれ指定された停留所に備え付けられた設備にて荷物、手、靴底の消毒・・・👉費用、場所、乗降の時間が余計に掛かかる=運賃アップ。

定員:列車、バスは座席数の半分が定員、それ以上は乗せない。タクシー、オート三輪は2名定員・・・👉運送効率が下がり=運賃アップ。

乗車中:車内での会話、飲食は厳禁。

車両:車両内は運行終了毎に車内消毒を行う。👉費用と時間が余計にかかる=運賃アップ。

 

公共交通機関を使った場合、同じ移動をするのにも以前と比べ、場所、時間、費用が余計に掛かることになり、それによって運賃アップすることになるでしょう。

 

例えば仕事に行くのにバスを利用する人を考えた場合、今までは、通勤時間には乗降車口まで人であふれ危険極まりないスピードで、急発進、急停車を繰り返す路線バスは、コロンボ郊外の風物詩となっていましたが、仮説では定員が半分に減るわけですから、バスの本数が今までと同じだとすると、まず空席のあるバスを捕まえるのに時間がかかります。

更に乗車するのに消毒等でいつもより数倍時間をつかうわけですから、運賃が諸経費も含め数倍に跳ね上がる可能性があります。

それもバスの始発地点周辺に住む人はまだ乗れるからいい方で、都市部に向かう通勤時間帯には途中で降りる人はほとんどいないと考えられ、途中乗車はほぼ無理なのではと考えられます。..

これでは会社に行くだけで疲れると同時に、遅刻も多発して仕事どころではないでしょう..

また運賃も数倍に上がりますので、体力的にも経済的にも毎日オフィスに行くのは厳しくなるのではと思います。

とはいえ、会社は何とか仕事を進めなければいけませんので、スタッフの通勤の負担を減らすため、自宅勤務(テレワーク)日を増やしたり、通勤時間帯をずらし時間差出勤など導入したり、通勤専用のシャトルバスなどを導入することでしょう。

市民生活に密着するバスを一例に取っただけでも、ざっくりですが、これだけの環境変化と生活様式の変化が予想されます。

いわんや、コロナによる大きな環境変化は複雑多岐にわたりますので、今後スリランカ社会全体でこの大きな環境変化に伴う諸問題への対策を策定しなければならない状況となるでしょう。

 

せっかく100年に一度といわれる大きな環境変化が来ているわけですから、私自身も前向きに、出来れば社会、経済活動の様式が少し論理的で効率化する方向に変化することを期待したいものです。😊

 

皮肉にもコロナのおかげで、コロンボの終日続く大渋滞が解消されるかもしれませんね(笑)

 

弊社Srieko Holidaysも現地旅行会社として、新しい環境に一つ一つ丁寧に適応していきたいと思います。社会、経済活動の様式が理論的で効率化に進むと信じて、昨日よりは今日、今日よりは明日と、一歩進んでより良いサービスが出来ればと思っています。

 

追伸

ところで飛行機はどうなるんでしょうね。

エコノミークラスの座席定員は半分になるとして、短距離便(3時間以内程度)の機内食や飲み物提供は、なくなるような気がするのですが、長距離便の機内食はどうなるのでしょう!これを考えると気になって眠れなくなっちゃいますね。😊

席ごとに時間差で対応するんですかね~パート1:偶数席A、C...、パート2:一時間後、奇数席B、D..なんてね!皆さんどう思います?

 

 

安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。

 

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 2020年5月15日 山倉 義典

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