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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

2週間に一度発行しているSrieko Holidaysのオリジナル・ニュースです。 BBCやCNNほどとはいきませんが、ホットで心のこもったSri Lankaニュースを皆様にお届けいたします。

Vol.70 – 動物と人々が限りなく近くで共生する、奇跡の楽園スリランカ

October 24, 2017 at 11:39 am

皆様こんにちは。

 

 

スリランカはそろそろ雨期も終わり、好天が続くシーズンの予感と言いたいところですが、今年はどうも、モンスーンの勢力が強いのか、10月の中頃を過ぎても強い雨が長時間降たり止んだりの安定しない気候が続いています。欧米の巨大ハリケーン、少し前のタイの大洪水、日本を直撃する大きな台風などを見ると、世界的に気候が不安定になり、変化が激しくなっているような気がします...これも地球温暖化のせいなのでしょうか。

 

さて今回は、スリランカの動物と人々の密接なかかわりの話しをしたいと思います。
この国を訪問した人で、スリランカに来て野良犬がいやに多いな~~と思った事はありませんでしょうか。私達の住むニゴンボでは、昼間は木陰、涼しくなる夕方は、道端でゴロゴロしている犬君たちをよく見かけます。そしてどれも、首輪をして綺麗に手入れされている飼い犬ではなく、薄汚れた野良犬君達がほとんど....どうやって生活しているのか?それはもちろん生ゴミ漁りをやっている所はよく見かけます。が、何と言ってもこの国の人達が、残ったご飯やパンを決まった時間に決まった場所で上げている事があげられます。この国は古代から続く仏教国、仏教の教えは「生きとし生けるもの....」ですから、慈悲の心を重んじ、殺傷は厳禁...人と動物の密接なかかわりの核心はこの辺にありそうです。

 
スリランカの歴史書「マハーワンサ」によれば、紀元前3世紀に現在のアヌラーダプラ周辺(ミヒンタレ)に仏教が伝わり、その仏教を通してシンハラ王朝が繁栄していったと伝えられています。その仏教に欠かせない動物といえば、おなじみのゾウさん...仏教の開祖仏陀は母君が白いゾウの夢を見たのち生まれたと言い伝えられていますし、スリランカにある仏塔の塀や、入口には必ずといってよいほど、ゾウさんが描かれています。また世界的に有名なお祭り「キャンディペラヘラ祭り」では数百頭のゾウさんが仏陀の歯を背中に乗せ雨ごいの儀式をしながら街中を練り歩きます。一説によれば18世紀初頭、キャンディを制圧したイギリス軍は、一時ペラヘラ祭りを中止したが、日照りが続き大干ばつの年が何年も続いたため、ペラヘラ祭りの復活を許したそうです。ペラヘラ祭りの復活した年は、もちろん雨が降り干ばつが解消されたとの事。このようにスリランカの人々とゾウさんは、単なる人と動物という関係を超越し、信仰に裏付けされた崇拝の象徴となっているのではないでしょうか。

 
また、世界で最初に動物保護区が造られたのは、スリランカの北部アヌラーダプラ周辺だと伝えられています。仏教の教えに「生きとし生けるもの...」というくだりがありますが、仏教を伝えたマヒンダの教えに共感した当時の国王ディーワーナンピアティッサは、即座に趣味の狩りをやめ、自身の狩猟を楽しむ場所であった、アヌラーダプラ周辺を殺傷禁止区域「動物保護区」にしました。その後、仏教の広がり、シンハラ国の繁栄と共にアヌラーダプラ周辺一帯を自然保護区にすると記した石碑まで作られています。以前アヌラーダプラ周辺へTV局のロケハンに同行した時に、実際に住民の人々の動物への慈悲、愛情には驚かされたことが有ります。一帯は森林が多く、ゾウさんをはじめ猛獣と言われる動物達が生息する地域です。夜な夜な食料を求めてゾウさんが徘徊する村があると聞きつけ、取材に行きました。その時に村人が語ってくれた言葉は...「ゾウは悪くない、この土地に後から入り込んだのは人間達です。家を壊されても恨むことはできません」...この言葉を聞き素直に驚き、そして鳥肌が立ちました。なるほど、この国の大自然は、人間の居住領域と動物の居住領域の住み分けがはっきりしている多くの国のそれとは違い、古の時代から人間と動物の居住領域がかなりの部分で重なり、多くの部分で共存が成り立っている、世界的に類を見ない自然環境なのだと認識した次第です。

 
話をもっと身の回りに移したいと思います。私の家の周辺にもいろいろな動物たちが生息しています。
身近な所から、ゲコ、蜘蛛、蟻、コウモリ、フクロウ、シマリス、更にオオトカゲ、サソリ、マングース、更に更に毒蛇、ヤマアラシ、シーベット等が家の周りを徘徊しています。蜘蛛は足を広げると10cm弱のものがいて、結構動きが早く、とびかかってくることが有りますのでびっくりです。コウモリは日本の小さいものではなくフルーツバットといわれる大型種、日暮れ時になるとフルーツの木から木へと徘徊を始めるのです。シマリスは朝になると屋根をバタバタと駆け回り、目覚まし代わり....フクロウとゲコは夜の子守歌....そして犬課長こと太郎の遊び相手は、マングース君、毎日庭に現れ太郎を挑発しています...最初は見て見ぬふりの太郎も、あの手この手の挑発に我慢が出来なくなり、追っかけまわすわけです....太郎もかなり健闘するのですが、相手は毒蛇も倒す野生のマングース、すばしっこさでは相手になりません....ただ結構律義なとこもあり先日などは、生まれた子マングースを連れ挨拶に来ていました。今のところ幸か不幸か毒蛇やサソリは庭に入ってきません。オオトカゲ君はたまに庭に現れます...体を左右にゆっくり振りながらゆっくり歩く姿は貫禄十分です。多分食べ物を探し迷い込むのかもしれませんね。この前は太郎に追われ、我が家の雨水を流すパイプの中に逃げ込んでいたので、ひょっとして我が家の見えないどこかにオオトカゲ君のパラダイスがあるのかもしれません...昼間外で遊んで、夜ひっそり住みかに帰っていたりして!?
極めつけは、シーベットのぽん太くんとヤマアラシの宗助くんです。この2匹は行動範囲が広いのか、なかなか会えない隣人なのです。それでもぽん太君は、夜車のライトに目が反射するので分かりますが、あっぽん太君だ!と思っている間に草むらに消えるので、なかなか近くで会うことは稀、逃げ込む草むらは道を挟んで家の目の前、塀と塀に囲まれているので、直ぐに会えそうなのですが、どこかに別の場所に出る事が出来る秘密の通路がありそうです。また宗助君に至っては、空港周辺に住み始めてから2度会っただけ...それも2度とも家の目のごみ箱の前...どうも宗助君は生ゴミが好きらしく、ヤマアラシならぬゴミアラシらしいのです。周りには野良犬、野良猫も沢山いて、総じて生ごみのファンですから、競争率はかなり高い事が予想されます。現に朝の太郎との散歩中、野良犬が荒らしたと思われるゴミ箱の周りには、たまに宗助君の鋭い針が数本落ちていることが有ります。多分夜中に行われた、宗助君と野良犬の生ごみの取り合い合戦の跡ではないでしょうか。
家の周りだけでも、これだけの動物たちに囲まれて生活している私....ゾウさんやヒョウは居ませんが、空港周辺の割にエキサイティングな大自然を楽しんでいます。
しかし、空港周辺にも建設ラッシュが...以前は動物達の住処=空地に続々と家が建ち始めています。私の住むセキュリティーエリアでも8か所に新築中、でんどん動物達の住処が無くなってきています。さしあたって心配なのが、ぽん太君と宗助君の住処...どこにいるのか?引越ししたのか?大変気になるところです。

 
先祖代々、仏教とその教えを守り動物たちと共存共栄をしてきたスリランカ、「動物達と人々が限りなく密接に共生する類稀なる奇跡の楽園」といってもよいでしょう。
どんなに都市開発が進んでも、先祖代々受け継がれてきたこの美しい楽園を、次の世代へ残していくことが、私たちの使命ではないかと思います。

2017年10月10日
山倉 義典

 

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