中央高原 Central Highland *ユネスコ世界遺産
スリランカの中央高地は、キャンディ(Kandy)北部のナクルス保護林(Knuckles conservation Forest)からヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)以南のホートンプレインズ&ワールズエンド国立公園(Horton Plains & World’s End)、ピークワイルダネス保護区(Peak Wilderness Protect Area)の広い地域を指します。
その自然の美しさとスリランカの固有種が多いという貴重さがユネスコに認められ、2010年7月、世界遺産に登録されました。
高原地帯のため暑くなく、大変気候が良いため、古くから避暑地、セイロン紅茶の里として知られています。また最近は、この風光明媚な世界遺産をゆっくり横断する高原列車や、大自然を散策するハイキングスポットとして人気を集めています。
*スリランカ高級紅茶:●Uva Tea ●Nuwara Eliya Tea ●Dimbula Tea ●Kandy Tea ●Rufuna Tea
スリランカの島の中央部一帯は1000mを超す山々が連なっていますが、その丘陵地帯の中心地として、世界遺産の街、聖地キャンディがあります。街のシンボル「仏歯寺」はあまりにも有名。
イギリスに滅ぼされるまで、シンハラ王朝の首都として300年以上も栄えたこの地には、文化遺産の数々、栄華を静かに漂わせる格調高い街並み、高貴な人々といった、日本の京都、奈良を彷彿させる雰囲気が残っています。
街の南には19世紀初め、シンハラ王朝最後の王によって造られた、キャンディ湖が広がります。湖の南と東側には山が迫り、緑と湖、コロニアルな建物と仏教文化の建物の精細な調和は、多くの人々を魅惑します。
毎年8月に行われるペラヘラ祭(Perahera Festival) の時には、スリランカ人はもちろん、世界中から観光客が集まり、お祭りの間10日間程は、キャンディの街中が最も賑わう時期となります。
仏陀の歯といわれる「仏歯」の入った仏舎利を、奇麗に着飾った象の背中に乗せて街を練り歩き、雨乞いの祈願をこめます。
古都キャンディは”スリランカの心”そして”シンハラの誇り”として、最もスリランカらしい町と言えるでしょう。
● 観光スポット
仏歯寺(Dalada Maligawa:Temple of the Tooth)
スリランカを代表する仏教寺院。寺院内に、釈迦の歯「仏歯」が奉納されており、シンハラ建築様式の八辺形の堂は、仏教の聖地となっています。
お祈りの時間:05:30/09:30/18:30の1日3回 *お祈りの時間に訪問されることをお勧めいたします。
キャンディー湖(Kandy Lake)
湖の真ん中にある島は、湖を造った王のハーレムだったといわれています。湖周辺は歩道があり記念写真のスポットです。
キャンディーダンス(Kandyan Dance)
キャンディ王朝時代に、宮廷内で踊られていた舞をベースに、スリランカ各地の民族舞踊を取り入れている。ホテルの旅行者向けのダンスショーの他、結婚式でも披露される。
ダンスショー開演時間:17:00 @仏歯寺周辺
レイク・ビューポイント (Lake View)
丘の上のビューポイントでキャンディの町が一望できます。夜がお勧め
キャンディ市街散策
キャンディの街は歩いてマーケットなどを除きながらお散歩することをお勧めします。気品ある街の人々の熱気を肌で感じてください。
高原列車&キャンディ駅
キャンディ駅からは、高原地ヌワラエリヤ方面へ向かう列車が運行されています。風光明媚な紅茶畑をコトコトゆっくり縫うように、高度を上げていく列車は大人気!チケットご希望の方は弊社へご相談ください。
● 近郊スポット
ピンナワラ象の孤児院(Elephant’s Orphanage)
キャンディから約1時間程にある、ご家族連れに人気のスポット、ジャングルで親をなくした子象を保護している孤児院です。ゾウさんの水浴び観察や子象にミルクをあげることもできます。
ゾウ達の水浴び時間:10:00~12:00/14:00~16:00の1日2回 子象のミルク時間:09:15/13:15/17:15の1日3回
ペーラーデニア植物園(Peradeniya Botanical Gardens)
14世紀の時の王が王妃のために造った庭園。1821年、植物園として開園。広大な敷地に4千種類以上にのぼる植物が生育しています。植物の専門家からご家族連れまで丸一日お楽しみいただけるスポットです。
周辺の紅茶園
キャンディ周辺は、ミドルグローン(中高度で育ったの意味)といわれるセイロン紅茶の産地です、緑美しい周辺の紅茶畑、紅茶工場を訪問してみてください。
● お祭り
*8月:エサラ・ペラヘラ祭り(仏教 満月の日 @キャンディ)
スリランカ最大のお祭りといわれており、エサラ月の新月からその次の満月までの約2週間に渡って行われるペラヘラ祭りです。元々このお祭りは英国統治当初に中止されていましたが、旱魃に苦しむ市民が、雨乞いのために盛大に復活させたのが、今日のペラヘラ祭り原型といわれています。仏歯をゾウさんの背中に乗せて、キャンディの街中を練り歩く姿はお祭りのハイライト、世界各国の人々がこの期間に一目見ようと、キャンディに集まってきます。
*早めのホテル確保、鑑賞席チケット確保をお勧めします。弊社では毎年前列で鑑賞できるチケットを扱っています。ぜひご相談ください。
😊マダムSriekoのツブヤキ シティセンターのフードモールは、きれい、涼しい、眺め良しでグッド。日本食があればもっといい。
周辺ホテル
- Earls Regency
- Cinnamon Citadel
- Amaya Hills
キャンディーから北へ20km程にある街で、ハイキングコースの拠点とスパイスで有名な田舎町マータレがあります。街周辺にはスパイスガーデンが多くあり、街中は香辛料の独特な臭いがあります。街のはずれには、ナックル保護林ハイキング・トレールの登山口があり、欧米人を中心に知る人ぞ知る自然愛好家のホットスポットなっています。
郊外にはヒューナスの滝(Hunas Falls)、ノリタケアウトレット工場、バティック(ろうけつ染め)工場がありますので、併せて訪問してみてください。
ハイキング
スリランカが誇る大自然の中、ナックル保護林を散策(ガイド付き)するコース、風光明媚な渓流沿いに歩を進めていくと、いろいろな種類の植物、動物、昆虫に出会います。ぜひこの機会に、原始熱帯雨林を探検してみて下さい。
スパイスガーデン
胡椒、シナモン、ターメリック、コリアンダーなど日本でも有名なスパイスが、どの様に生育し、どの様に加工されるのかご覧頂けます。
*ここで売られている高級スパイスは、結構お値段がしますので、拘りが無ければ街中で購入するのがお勧めです。
アルビハーラ石窟寺院(Aluvihara)
街の北には、仏教徒が集会場として利用していたと言われる石窟寺院があり、ブッダの教えが初めてここで文字にされたと伝えらています。
周辺ホテル
- Jetwing Hunas Falls
キャンディから南東80km程の、高原地帯の中央に位置する英国風の美しい街で、植民地時代の面影を残す建物が点在しています。 別名「リトル・イングランド」とも呼ばれています。
小さな街ですが、古くからのゴルフ場、競馬場があり、静かな環境の中、高原風の建物と大きな樹木が調和した風景は、今も昔も変わらずここが避暑地であり、静かな高原リゾート地であることを教えてくれます。
ヌワラエリヤは2000m程の高原地帯のため、熱帯とはいえ朝晩の冷え込みは厳しく、時期によっては暖炉が必要になることもあります。ある格式のあるホテルでは、毎晩、湯たんぽを用意してくれます。
郊外の丘陵地帯には、世界的に有名なセイロンティーの茶畑がどこまでも広がっていて、所々に紅茶の工場がありますので気軽に訪問してみて下さい。
紅茶園訪問
郊外の丘陵地に広がる紅茶園を訪問してみてください。見渡すかぎりの茶畑の中で、背負った籠を、茶葉でいっぱいにした茶摘みに出会うことでしょう。
紅茶工場では見学をお楽しみください。案内人が紅茶の精製方法をじっくり説明してくれます。見学に疲れたら一休み!工場内の喫茶室で、極上のセイロンティーを!!
*紅茶工場 ●Pedoro Teafactory ●Blue Field Teafactory
高原列車
近年あまりにも有名になった、スリランカの高原列車、カタコトとゆっくり風光明媚な高原地帯を走ることから、世界中から注目が集まっています。最近はシーズン中のお席のチケットはプラチナ化して、大変入手しづらくなっていますが、そこは、日本市場へ紹介を始めた元祖である弊社にご相談ください。
*お勧め区間 ●ヌワラエリヤ~キャンディ間(約4時間) ●ヌワラエリヤ~エッラ間(約2時間半)
*高原地帯の美しい風景を堪能するには、窓の広いパノラミック車両の利用をお勧めします。
アフタヌーンティー
3時を過ぎたらおやつの時間!いえいえそうではありません。ここはセイロン紅茶の里ヌワラエリヤ、観光もそこそこ切り上げて、午後はホテルで優雅に紅茶!極上のアフタヌーンティーを頂きましょう。
*アフタヌーンティーお勧めホテル ●Grand Hotel ●St Andrews ●Hill Club
ヌワラエリヤゴルフクラブ
街に跨りながら広がる、1880年から始まるこのゴルフコースは、アジア最古のゴルフ場として有名です。全18ホール、ほとんどのホールは砲台グリーンになっていて難易度が高く、上級者向きです。クラブハウスはコロニヤル風で宿泊施設もあります。
コロンボ在住のメンバーが多く、休日に都会の喧騒を離れ、爽快な高原ゴルフを楽しみに来ています。
ハッガラ植物園
ヌワラエリヤから南東へ10km弱、1882年に開園された植物園で、バラとシダで有名。園内には清流が流れ、高原の爽やかさを楽しめます。パープルフェイスランガーというスリランカ固有種の大型のお猿さんが生息していることでも有名。
競馬
たまに市内南にあるレクリェーショングランドで競馬が行われます。本格的ではないのですが、高原リゾートでのリクレーションに華を添えています。
周辺ホテル
- Heritance The Tea Factory
- Jetwing St. Andrews
- Hill Club
- Grand Hotel
😊マダムSriekoのツブヤキ 紅茶工場を改装してホテルにするなんて、凡人には考えられない発想。素敵!!また泊まりた~い!
ホートンプレインズ&ワールドエンズは、ヌワラエリヤの南15km程に広がる、高原の大草原地帯です。手付かずの自然の中、湧水が清流をつくり、草原には爽やかなそよ風が吹くのみ、世界的に珍しい植物が多く、学術的にも注目を集めているホットスポットです。
車を駐車場に停め、ハイキングコースを4kmほど進むと、文字通り「地の果て」に例えられる高低差1,000m以上といわれる断崖絶壁ワールズエンドにたどり着きます。そこから先は、遮るものがなく、広く視界が開けます。透明で抜けるように澄み切った空に、熱帯雨林の深い緑が映え渡る、素晴らしい眺望をお楽しみ頂けることでしょう。
*ワールズエンド訪問の方は、早朝4時半頃ヌワラエリヤをご出発されることをお勧めいたします。10時を過ぎると絶壁に霧が立ち込めるため、せっかくの景色が全く見えなくなってしまします。
*ホートンプレインズ訪問の方は、公共交通の便が良くないため専用車での訪問をお勧めいたします。
AMBEWELA酪農園
ホートンプレインズに行く途中、景色が急に変わります。そこは乳牛を育てる牧草地、牛の群れがちらほらと見えてきたら、ホートンプレインズまでの中間地点だと思ってください。酪農園入り口には売店があり、牛乳を頂くことが出来ます。
😊マダムSriekoのツブヤキ 行った時は、簡素な売店のみ営業中。品揃えを含め、今後に期待するのみ。
ハットン
スリランカの高級紅茶ディンブラ紅茶の産地ハットン、高原列車の沿線にあり、緑の紅茶畑に囲まれた、丘陵あり、湖ありの大変美しい街、高原列車からの車窓もハットン~ヌワラエリヤ間が一番美しいと言われています。街の南には景色抜群、高級バンガローの多いキャッスルリー貯水池(Castlereigh Reservoir)、更にその南にはアダムスピークに続くマウサケレ貯水池(Maussakelle Reservoir)が広がっていて、ハットン周辺は高原の爽やかな空気と水に恵まれて、夜は透き通った満天の星空はいうまでもありません...。マウサケレ貯水池周辺は、アダムスピーク登山の拠点として大変便利で、手頃なホテルが多くあります。
*セントクレアの滝(St Clair Falls) ハイキング(町の北東10km 落差80m)
*キャッスルリー貯水池(Castlereigh Reservoir) ハイキング(街の南西10km) *国内線発着地
*マウサケレ貯水池(Maussakelle Reservoir) アダムスピーク登山の拠点(街の南西20km)
*ホテル&紅茶工場 ●Carolina Tea Factory ●Ceylon Tea Trail(Norwood Estate Teafactory)
😊マダムSriekoのツブヤキ 峠の茶屋Zestaに寄るのが楽しみ!お紅茶にカステラを付けて頂くのがローカル流。うまい!安い!早い!
ハプタレー
有名なLipton Seat View point(リプトンシート)へのハイキング拠点、茶畑に囲まれたこの街は、世界的3大紅茶UVA茶の集積地として有名です。山々の景色、新鮮な空気と水に恵まれた美しい街、夜は透き通った満天の星空...
*リプトンシート(Lipton Seat view point) ハイキング(Dabatenne Teafactory入口)早朝がお勧め。
*アディシャム バンガロー(Adisham Bangalow) ハイキング(ハプタレー駅入り口)
*ディヤルマの滝:(Diyaluma Falls) ハイキング(町の東南東10km強 落差170m)
*バンバラカンダの滝(Bambarakanda Falls) ハイキング(街の西10㎞程 落差263m)
*紅茶工場 ●Dabatenne Teafactory ●Kellibedda Teafactory
バンダーラウエラ
標高1200m強、近辺の高原地帯ではおそらく一番気候が良いといわれる街。世界三大紅茶といわれるUVA茶の産地に囲まれたこの街は、各街々にアクセスがしやすく滞在しやすいため、ついつい長居してしまう場所...ハイキングスポットのハプタレー、エッラにも近いため多くのハイカーが集まってきます。
*紅茶工場 ●Craig Estate Teafactory
エッラ
高原地帯の交通の要所として栄え、南海岸ヤーラ国立公園へのアクセスも便利なため、高原列車の乗降車地点としても栄えています。紅茶畑に囲まれた、こじんまりとした街並みは、思わずキュート!と言ってしまいそうな可愛らしさがあり、また世界的に有名なハイキングスポットになっているため、自然派のハイカーが世界中集まってきます。
*エッラロック(Ella Rock view point) ハイキング
*9アーチの眼鏡橋(9 Arch Bridge) ハイキング(エッラ駅~デモダラ駅間)
*リトルアダムスピーク(Little Adams Peak ) ハイキング
*ラワナエッラの滝(Rawana Ella Falls) 街の南5km 落差100m
*紅茶工場 ●UVA Halpewatte Teafactory ●Kinellan Teafactory&Tea Centre
バドゥラ
標高700m弱、コロンボからの高原列車は、このバドゥラで終点となります。(コロンボ-バドゥラ間 約10時間)
スリランカの中でも古い街の一つで、ポルトガル植民地時代からあったといわれ、その後はイギリスの植民地時代に、紅茶の集積地として発達したことから、街は英国調に造られていて、当時の繁栄をしのぶことができます。
*ドゥンヒンダの滝(Dunhinda Falls) 町の北6km 落差60m
ヌワラエリア南西20km程の高地に、聖地スリーパーダがあります。標高は2243m、この山の頂に残された“足跡”が信仰の対象となっています。
仏教徒は、仏陀がスリランカ訪問の時に残した足跡だと信仰し、キリスト教徒はアダムが地上に降りたときに残したものであると信じ、ヒンドゥー教徒はシヴァ神、イスラム教徒は・・と、それぞれの宗教に応じて聖地となっているのです。
この様に、とかく対立しがちな宗教がそれぞれ尊重し合い、聖地を共有しているという、世界的にも珍しい地となっています。
本格的に巡礼が始ったのが11世紀で、13世紀には東方見聞録で有名なマルコポーロもこの聖地を訪れた記録が残っています。
麓の街から頂上までは、ゆっくり登って約4時間。ハードな山登りとなるため、慣れない人は無理をしない様に休み休み登ってください(下りは約2時間)。暗いうちに上り、頂上で日の出を見るように時間調節(未明1時~ 2時頃出発がお勧め)しながら登ることをお勧めします。
登山の期間:12月のポヤデー(満月の日)~5月のポヤデー(満月の日)がお勧め。