7月12日 コロナ第2波、全国の学校を閉鎖(7月13日~17日)
スリランカ教育省は12日、直近で発生したコロナ第2波の感染防止のため全国の学校を7月13日~7月17日の間閉鎖すると発表しました。
スリランカでは、5月以降一般感染の報告がなく、段階的に経済活動を緩和しており、6月28日外出禁止令完全解除、6月29日からは学校も段階的に開校されていましたが、コロナ第2波の直撃を受け急激に感染者が急増する中、再度学校封鎖となりました。
このコロナ第2波は、7月7日スリランカ北東部に位置する、Kandakadu Treatment and Rehabilitation Center(ドラッグ関係の治療更生施設)から、Welikada Prison(コロンボ市内の刑務所)に運ばれた囚人の中から、コロナ感染者が見つかり、同9日Kandakadu Treatment and Rehabilitation Centerにて囚人、関係者、スタッフのPCR検査を行ったところ、スタッフを含めかなりの人数が感染していることが判明しました。
外部と接触することのある、スタッフ(更生コンサルタント等)も感染していたことから、スリランカ政府はこの感染をクラスター指定し、このスタッフが接触した人々の経路を追っています。
しかし、外国人の入国を厳しく制限している現状で、なぜこのような大きなクラスターが国内で起きたのでしょうか?今までの政府の報告を鑑みるに、どうしても腑に落ちません。
このような状況では、観光客を安全に受け入れることなど、まだまだ先の事なのかなと思わざるを得ません。
ましてや8月5日の国政選挙をやる前に、政府は国民の安全を守るため、やるべきことがもっと沢山あるのではないでしょうか。
▼ 追伸7月14日 クラスターに関する情報
●このクラスター感染を受け約2000人の囚人(Kandakadu Rehabilitation Centre, Senapura Rehabilitation Centre, Polonnaruwa Prison, Welikada Prison and Prison Hospital)は、強制隔離をされています。
●感染スタッフ1(更生コンサルタント)はNattandiya在住、家族と周辺4家族は現在強制隔離。このスタッフはKandakadu~Nattandiya間の通勤に公共交通手段を使っていました。
●感染スタッフ2はAnuradhapura在住、200人余りの葬儀に参加しており濃厚接触の可能性があるため、葬儀参加者は自主隔離。また子供が2名感染しており、学校関係(生徒教師)70名は強制隔離。
●感染スタッフ3はHabaraduwa在住&その家族及び周辺住人は強制隔離及び入院。
●更に休暇取得中の他スタッフは呼び戻しPCRテストを行い、必要に応じて隔離、入院処置。
●囚人との面会者116人(Colombo, Gampaha, Kalutara, Kurunegala, Kandy, Anuradhapura, Jaffna, Matale, Matara, Hambantota, Galle, Puttalam, Kegalle, Moneragala,Polonnaruwa and Ratnapura. )及びその家族は強制隔離。
●ラトゥナプラでは3名の感染が確認された後、更に6名の感染が報告されています。いずれもKandakaduに絡む軍関係者。
▼ 追伸7月15日 Kandakaduクラスター感染者519人 図解(Daily Mirror)
▼ 追伸7月18日 学校閉鎖再延長
スリランカ教育省は、7月18日(土曜日)、全国の学校閉鎖を7月24日まで延長すると発表しました。
7月27日より、O-レベル、A-レベルの学生から段階的に授業を始め、最終的には8月10日より全学校を開始するという事です。
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