西海岸 West Coast
スリランカ西部にひろがる海岸線は北部を除き、古くからリゾート地として開発されてきました。避寒地やバカンスの訪問地としてヨーロッパ各国の人々には、その美しい海岸線と、そこに住む人々のおおらかさから絶大の人気を誇り、一年を通して多くの人が訪れるスリランカの一大リゾート地域となっています。ベストシーズンは11月から4月、それ以外の季節はモンスーンの影響があり海が荒れるためマリンスポーツを楽しみたい方はベストシーズンの訪問をお勧めします。
カトゥナヤカ国際空港から北へ10kmほどのところに位置するリゾート地。スリランカ最大の漁港を持つ町で、空港からのアクセスが良いため、港から北の海岸線はリゾートホテルが数多く立ち並び、外国人で賑わう一大リゾートエリアになっています。
古くから港町として、アラブ商人達とのシナモン貿易の基地、その後もポルトガル、オランダの支配の下、重要な港として発達した歴史があります。
ポルトガル支配下当時に、キリスト教布教が熱心に行われた結果、今でも住人のほとんどがキリスト教信者です。そのため街のあちこちで教会を見ることができます。
港町として栄えたニゴンボの街は、雑踏としていて、お世辞にも奇麗な街とは言えません。が、人々の熱気が街中に充満して、活気あふれるスリランカの人々の生の生活を実体験できることでしょう。
一方タウンの北に広がるリゾート地は、海岸沿いに中高級ホテルが立ち並び、ビーチロードとなっています。道沿いにはレストランも数多くあり、シーズンには夕暮れ時からビールを片手に食事を楽しむ外国人で賑わっています。
ただ、このビーチロードでさえ、教会や小学校、ローカルの家や店が立ち並び、スリランカ人の生活と、外国人旅行者との生活が混在しています。
地元の人たちは、すれ違いざま、旅行者に気軽に「ハロー!」と、声をかけてきます。 まるで、あいさつを交わした数だけ、幸せになれるかのように・・・。
ニゴンボは、スリランカでも数少ない、リゾート地にいながらにして、ローカルの人々と触れ合える“2つの文化が融合する”町なのです。
周辺ホテル
- Jetwing Beach/Jetwing Blue/Jetwing Sea
- Ayurveda pavilion/Jetwing Lagoon(バワ建築)
- Heritance Negombo
😊マダムSriekoのツブヤキ Jetwing Beachホテルのカレーが大好き!特にスパイシーチキンカレーは、しばらく食べないと禁断症状が...
スリランカの西海岸に位置するスリランカ一の大都市コロンボは、古くはアラブと香辛料、宝石の交易から始まり、大航海時代からはポルトガル-オランダ-イギリスといった、時の大帝国に支配されながら、アジアとヨーロッパの貿易の中継地として発展してきました。 コロンボの地名は、ポルトガルの植民地時代の16世紀に、探検家のコロンブスにちなんでつけられたとも伝えられています。
以前は内戦があり、しばしばテロの標的にされたこともありましたが(と言っても、一般市民が巻き込まれる事はほとんどありませんでした)、2009年に戦いは終わり、現在は安全に文化、経済の中心地として急激に発展しています。
一見、植民地時代の香りを残す、コロニアル風の素敵な町並みなのですが、急激な人口増加によって、街の喧騒の凄まじさに驚かされます。朝から夕方まで車のけたたましいクラクション、ペター(Pettah)と呼ばれるダウンタウン中心に、人があふれ、忙しなく動き回っていて、道路は大渋滞!!一言で言えば、このスリランカの中で最もスリランカらしくない街と言えるでしょう
ところで皆さんの中にはスリランカの首都はコロンボだと思っている人はいませんか?
1985年、首都はコロンボから東の内陸10Kmの街スリ.ジャヤワルダナプラ.コッテ(SRI-JAYEWARDENEPURA-KOTTE)へ移されました。しかし内戦の影響で、四半世紀経った今も、うまく首都として機能しておらず、旧首都コロンボはスリランカの政治経済の中心地として活躍しています。
周辺ホテル
- Cinnamon Grand/Cinnamon Lakeside
- Taj Samudra
- Galle Face Hotel
コロンボから海岸線を40km程南へ行ったカルタラは、その昔、重要なスパイスの積み出し港として繁栄した街です。
今は生活用品としての籠(バスケット)以外はこれといった特産品のない特徴のない街になっていますがアーユルヴェーダ・スパを備えた大きなホテルもいくつかあり、コロンボから気軽にリゾートが楽しめるのが魅力です。
また、スリランカで最も有名なアーユルベーダの薬(軟膏など)を出している会社のホテルがこの町にあります。
本格的にアーユルベーダ治療を受け、病んでいるところを治したいと思っていらっしゃる方、また、もっと南へと南下するお時間のない方には、お勧めのリゾート地です。
ガンガティラカビハーラ
ゴールロード(メインロード)沿いにあるダーガバ(仏塔)で、交通安全に効果がある言われています。
スリランカの多くの人たちが、車でここを通るとき、道沿いのお賽銭箱に、コインを入れ、帽子(かぶっている人は)をぬぎ、手を合わせて、またさっと、車に乗り込んで去って行きます。
のんびりしたスリランカ人にしては、随分と早業であっけにとられてしまいますが、それだけ、この仏塔が有名で、かつご利益があるからなのかもしれません。
周辺ホテル
- Siddhalepa Ayurveda Resort
- Avani Kalutara
- The Blue Water(バワ建築)
😊マダムSriekoのツブヤキ 昔。運転手の青年が車から降り仏塔に寄って手を合わせた。今も人々の信仰心は輝きがある。
コロンボから南へ海岸線を50km行くと、リゾートエリアの一つ、ベルーワラに出ます。 比較的すいているビーチはゆっくり滞在することを好むヨーロッパ人を中心に人気があります。
この街はもともとアラブ人の街、スリランカの宝石を求めて入植したアラブ人はここから宝石を積み出したと言われています。
また、マルコポーロはこのベルーワラに上陸して、スリランカの宝石をヨーロッパに紹介したと言われています。
町には、白装束のモスリム・スリランカの人々が町を行きかっています。白い帽子をかぶった少年たちがにっこり、こちらに向かって真っ白な歯を見せるとき、あなたも微笑を返さずにはいられないでしょう。
マニックポラ
宝石市場で、朝から昼頃まで賑わっています。冷やかし半分で訪れてみて、逆に宝石を売りつけられないよう、ご注意を!!
周辺ホテル
- Heritance Maha Gedara(バワ建築)
- Cinnamon Bay
😊マダムSriekoのツブヤキ マハゲダラは内戦時からドイツ人御用達だったホテルが前身。バワ建築は時が経っても色あせない。
コロンボから南へ60Km程にあるベントタ周辺は、美しい海岸線が広がると同時に、トロピカル建築の世界的大家、ジェフリーバワの理想郷ルヌガンガ(Lunuganga)のある国内有数のゾート地です。
ベントタ海岸には素敵なバワ建築のホテルが立ち並び、ビーチリゾートファンだけではなく、バワ建築ファンの人には必見の場所、大自然の中に違和感なく溶け込む「直線と光と影のハーモニー」を思う存分お楽しみください。また、周辺の海岸はウミガメの産卵地となっており、ご家族連れにも人気のエリアです。
一方、ベントタ川を挟んで隣町はアルッガマという小さな町、日用雑貨を売る店、新鮮な野菜、魚介類を売る市場等があり、普段着のスリランカ人の生活が垣間見られます。この地域には、ゲストハウスのような小さな宿屋が川沿いに集まっています。
ヨーロッパの旅行者は、本国が寒い冬の間、一か月、二か月と、こうしたリゾート地に滞在するのですから、休みの少ない日本人にはうらやましい限りです。 ホリデーリゾートとして人気のベントタ、今もなお良きスリランカを残すアルッガマ、どちらも魅力にあふれ、ついつい長居をしてしまいそうな街なのです。
ジェフリーバワ建築巡り
スリランカが生んだ偉大な建築家Geoffrey Bawa(ジェッフリー・バワ)は、トロピカル建築の第一人者として、ベントタ周辺に美しい建築物を残しています。必見です!
<ガーデン&バワ建築>ルヌガンガ/ブリーフガーデン
<ホテル>ヘリタンスマハゲダラ/ベントタビーチ/アバニベントタ/ビラベントタ/ヘリタンスアフンガラ
リバー・クルーズ
ゆったりとした川の流れをひととき楽しんだ後、マングローブの木が生い茂る中、ボートはスリランカ・ジャングルの中を分け入っていきます。探検隊になったあなたは、そこで何をみつける?!
コスゴダ地区ウミガメ観察
ベントタから少し南へ行くと、ウミガメの産卵地になります。アルッガマ、ベントタに滞在している間、訪れてみるとよいでしょう。
周辺ホテル(バワ建築)
- Bentota Beach Hotel
- Avani Bentota/Villa Bentota
- Hiritance Ahungalla
- Heritance Maha Gedara
ベントタから南へ20km、悪魔払いの仮面で有名なこの町は、スリランカでも有名な観光スポットのひとつになっています。
町の中には仮面を作る工場が数多くあり、購入はもちろんのこと、見学も可能なのでリゾート地へ行く途中寄ってみて下さい。
仮面博物館
人間のようであり動物にもみえ、タコのような海の生き物のようで、サルのような山の生き物にも見え・・・、と個性的な顔の仮面は、スリランカの土産として有名ですが、もともとこの地域で悪魔祓いの儀式に使われていました。
博物館では、古代のできごとを描く民衆劇「コーラム(Kolam)」で使われる仮面の部屋と、悪魔祓いの儀式の仮面「サンニ・ヤクマ(Sanni Yakuma)」の部屋とがあります。
あなたの部屋にもひとつ飾っておくと、「鬼は外、福は内」の気分になれますよ。
😊マダムSriekoのツブヤキ 有名な街だが道沿いの乱雑さ故か、いつも通り過ぎてしまう。次回こそ仮面パワーにあやかりたい。
コロンボから南へ100Km弱、南西海岸に面するスリランカで一、二を争うビーチリゾート地です。
沖合でのダイビング、シュノーケリング、海岸線でのサーフィン、ウインドサーフィンなどのマリンスポーツ、美しいビーチと海を求めて世界中から人々が訪れます。
特にヨーロッパが冬の間(11月~3月)はスリランカ・西海岸のベストシーズンを迎え、避寒を兼ねて1か月2か月と長期バカンスを過ごすのがここヒッカドゥア流です。宿も高級ホテルから安価なゲストハウスまで、予算に合わせて選べます。また街のビーチロード沿いにはレストラン、喫茶店、土産物店などが数多く立ち並び、長期滞在する人々にとっては便利なエリアとなっています。
ダイビング/シュノーケリング
11月から4月がシーズン、海の透明度はスリランカ有数です。海流は比較的緩やかなので、初心者でも十分楽しめます。中級者は沖合20m程の深さにある沈没船にトライしてください、魚の種類、豊富さで人気のポイントです。
沖合200m程にロッキー・アイランド(Rocky-Island)があり、その周辺にて美しい熱帯魚の観察が出来ます。
サーフィン、ウインドサーフィン
年間を通じて風があることから、海岸線ではインド洋のうねりに乗じて豪快な波が立ち、スリランカでも有数のサーフポイントとなっています。
周辺ホテル
- Hikka Tranz
- Coral Sands
😊マダムSriekoのツブヤキ かつては、南西海岸でトップクラスのビーチだったが、今は浸食が深刻。食い止められればいいが。