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1月12日 生きとし生けるもの集う国

 

 

昨日1月11日(火)、スリランカ政府内閣府は、長年保留となっていた「動物保護」を目的とした「動物福祉法案」を国会に提出すると決定しました。

この法案は、一世紀前の法律に代わるものとして、15年以上前に草案されましたが、動物虐待の報告が増えているにもかかわらず、種々の理由で幾度も延期されてきました。

まずは官報に記載され、国会に提出されますが、司法長官からのお墨付きもあり、まず間違いなく承認される事でしょう😊・・「も💕ドック活動」を通して野良犬の栄養補給活動も行っている弊社としても、この法案は特に後押ししたい法案です。

今から二千二百年程前、古都アヌラーダプラ一帯に世界初の動物保護区を造ったスリランカ(当時はシンハラ王朝:ティッサ王)の現在は、国民の70%以上が仏教徒であり「生きとし生けるものは、みな幸せであれ」という慈しみの心が浸透している仏教国ですが、国民生活が豊かになるにつれ、野生動物との摩擦が頻繁に起こるようになってきています・・

 

 

特に、人間とゾウさんの衝突は長年続いている課題で、毎年300〜400頭のゾウさん達が何らかの理由で犠牲になっていると言われています。中には農作物を守るため、村人がゾウさん達を射殺するケースも・・また、野良犬に対する残虐行為も深刻な問題として報告されています。

何はともあれ、この法案が一刻も早く国会で可決され、確実に施行される事を注視していきたいと思います。

一方この法案に対する世間の目は、結構さめたもの・・動物福祉法案より人々への福祉法案を先にしてほしいと言った意見が聞こえてきます。

 

 

これも一理あり、経済危機の中、外貨不足の引き起こす、ガス・ケロシンなどの燃料不足、ミルクパウダー・米をはじめとする食料品不足、激しいインフレ、燃料不足からくる停電等々・・国民の生活は苦しく、疲弊している事は十分理解しています。しかし、こういう時だからこそ、これはこれ、それはそれと、理由はどうあれ動物福祉法を推し進めようとする内閣府の姿勢には、いつも犬課長と政策をこき下ろしている私も、大自然と野生動物に関わるという事で、好感が持てますし久しぶりに大賛成です。

 

先日は中国外相王氏のスリランカ訪問で、ラジャパクサ大統領・首相の両兄弟は、水戸黄門に出てくる、殿様を迎える悪代官の様に満面の笑みで対応していましたが、何の話だったんでしょうね「饅頭の下に金子」でしょうか!?・・どんどん属国化していくようで心配ですが、少なくとも古から伝わる「生きとし生けるものはみな幸せであれ」という気高い教えは、今後も代々継承してほしいものです。

 

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