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11月15日 なおも某国の影、住民の失望👦

2022年11月15日/Srieko配信

 

経済危機から復興の段階と言われているスリランカ、今年9月1日のIMFと実務レベルでの再生融資(29億米ドル)の合意を受け、税制改革・公共料金改定・国営企業の民営化検討などで、財務体質の強化を図ろうとしていますが、IMF融資開始の最大の条件である巨大債務の再編は、スリランカ政府の依頼を受け日本政府が音頭を取っているのですが、某国の非協力的な姿勢から、なかなか進んでいない状況です。

多くのメディアで報道されていますが、スリランカの巨大に膨れ上がっている対外債務は500億ドル以上と言われており、そのうちの二国間融資での債務構成は、「債務の罠」で有名になった某国への債務が二国間債務全体の52%の約73億米ドルとダントツ!このデータが公表されるまで「債務は日本と同程度」とうそぶいていましたので、某国は大慌てなのでは(笑)・・この不透明さが某国「債務の罠」の本質と言えるでしょう。何れににしても、スリランカ経済の再生=巨大債務の再編👉IMF融資開始は某国次第、大きなカギを握っている事は間違いないようですね。

 

このデータは今年9月23日にスリランカ政府が公表した最新の財務状況からの抜粋ですが、特筆すべきはDirect Exposure(直接投資残高)とIndirect Exposure(間接投資残高)の項目、日本は直接投資残高のみで間接投資残高は無いのに対し、某国は間接投資資産が直接投資資産並みにあるという点です・・これはどういう事なのか精査の必要はありますが、往々にして建設・港湾会社など準政府系の合弁企業を設立し、そこへ某国から間接投資がされていると考えて先ず間違いないのではと思います。

日本でも最近、北海道・沖縄・九州などの土地を某国人が買い漁っているという話を良く聞きます。国が買い漁っていると言うと危険を感じるものですが、一般企業・一般人というと大した事ないかなと油断するものです・・しかし相手は独裁者の号令一つである日突然すべてが豹変する共産主義国、某国国内を見れば国に協力しない企業は潰されるということは日常茶飯事なので、一般企業と言えども某国との合弁なのか注意する事が肝要と言えるでしょう。

 

 

最近の記事で私の目を引いているのは、スリランカ北部を中心に雨後の筍のように某国合弁企業によるナマコ養殖場が乱立し、地元漁師の生活を脅かしていると現地新聞からの配信記事・・スリランカ当局や中国大使館の説明では、貧しい北部住民に新たな仕事を作り、干しナマコの輸出で貴重な外貨を稼ぎたいと、もっともらしい説明でしたが、実際は漁民の昔ながらの漁場を了解なく囲い、強引にナマコ採集・養殖場建設などの生態系破壊が進んでおり、地元漁民・環境学者が猛反対しているとの報道でした・・

 

 

私自身まだナマコ養殖現場を訪問出来ていませんが、漁民の抵抗度合いから想像するに、従業員の大半は技術指導の名目で某国人、地元の人達の採用はほとんど無く、あっても簡単な仕事だけで地元にノウハウが残らないと言った状況ではないでしょうか・・驚くことに、政府の許可が下りている所を見ると、地元漁師や環境学者の反対を無視し、バッタの大群の如くその地に一気に押し寄せすべてを食い尽くす某国流のビジネスに、再びスリランカの政治家達が協力し始めたというところです。

また、この某国のナマコ養殖には、隣国インドが安全保障上の理由で強烈に反発しています。特にインド南東部に近いスリランカ北部(インドとの関係上、繊細な地域)での某国主導の事業であることなどが主な懸念材料に挙げられており、スリランカ政府としては経済危機以降インドから莫大な経済援助(恩)を受けている関係上、ナマコ養殖の件は慎重に対処する必要がありそうです。

 

*左上がインド領南西部、右下がスリランカ領北部、4番6番17番の養殖場は、ほとんどボーダー近くにある。

 

今年8月にハンバントタ港(某国へ99年租借)へ入港した某国スパイ船の時も、インドは重大な懸念をスリランカへ伝えています・・スリランカ政府もインドとの関係(恩)を考え、一度は入港拒否の意志を示しましたが、なにせ某国に借金漬けにされている身・・結局某国の政治的圧力に屈し、昨年の有機肥料問題然り、某国の言いなり、いや下僕の如く無理を受け入れていることからして、今回のナマコの件も前回の二つの問題同様に、三度某国の言いなりになってしまうのではないかと危惧しています。

 

 

今回の経済危機で国民はラジャパクサ一族の独裁政権を倒し、主権在民をようやく勝ち取ったと、私なりにスリランカ国民を誇りに思い期待していたのですが、あれから半年近く経ち、政府は経済破綻をさせたラジャパクサ一族の罪を厳しく追及するするわけでもなく、経済破綻の元凶である某国からの巨大融資を整理するために関係を絶つよう努力している訳でもないようです・・このままでは、いずれラジャパクサ一族政権が復活し、再びスリランカが某国の衛星国(経済植民地)のようになり、何をするにも在スリランカ某国大使館の意向に従わなければならい状況(国民不在)にならなとも言えないでしょう・・同じ間違いを何度もしてはいけない・・私個人としては、某国依存体質から脱却し、袂を分けてこそ初めて国として新たな一歩を歩く始められるのではないかと思います。

おりしも昨日G20で、アメリカ大統領と某国主席は会談し、ロシアのウクライナ侵略問題・台湾問題・北朝鮮問題など話合っているようですが、どの問題も西側諸国と独裁国家とのイデオロギーの違いに起因するものだと感じています・・スリランカで今起きている事は、この国が地政学上重要な地域であることから、単なる二国間どうしの問題ではなく、まさに西側諸国と独裁国家の衝突に発展しうる超重要な問題と考えてよいでしょう。

某国は経済危機に乗じ、他国同様に食料・医薬品の支援を行い、友人としてスリランカ救援をしていると国際的にアピールしていますが、肝心の巨大負債の再編には応じず、本当の意味でスリランカを助ける気が無いように感じます・・これは一帯一路の真の目的からすれば、残念ながら至極当たり前のことだと思います・・そういえば、ハンバントタ港は99年租借で某国の管理下になりましたが、建設で生じた巨大負債の配慮すらなく、借金は丸々残って国民に大きな負担を強いています・・この事からも某国がこの国をどうしたいのか真の目的が透けて見えてくると思うのですが😊・・

単なるナマコ、されどナマコ、こういう蟻の一穴の積み重ねで既成事実が出来上がっていきます・・十分注意が必要かと思います。

 

 

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