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12月12日 外貨収益規制強化で大騒ぎ!

 

 

こんなことが許されるのか!?会社の外貨預金が、ある日突然全額スリランカ・ルピーに変わっていたら・・

スリランカの外貨収入基盤はざっくり ●貿易収支 ●海外労働者の資本送還 ●海外からの投資の3種に分けられますが、スリランカの企業又は個人事業主の外貨預金が、ある日突然全額スリランカ・ルピーに変わっていたという信じられない事が起きています。

私もドン引きしてますが、これからスリランカを考えていた投資家も多分ドン引きなのでは・・

 

 

●スリランカ中央銀行の新しい輸出収益換金ルール
●外貨保有者の中には、自分の意思に反して、知らないうちにルピーに変換されていたという人も
●銀行は、書面による要請や、それに反する証拠書類がない限り、輸出代金を外貨から両替するよう求められている。

スリランカのサービス輸出業者(在スリランカ人含む)は銀行を通して外貨で収益を得ていますが、中央銀行(CB)の新本国送金規定に対し、彼らの意思に反し銀行が外貨収益をルピーに変換している事へ抗議しています。

今年10月、中央銀行は新たな規則を発行(臨時官報No.2251/42に掲載)しましたが、この規則では、商品およびサービスの輸出者に対し、外貨での承認された支払いを終えた後、翌月の7日までに輸出収入をルピーに交換するよう求めており、10月28日から適用されています。

また、中央銀行(CB)は、外貨をスリランカルピーに変換する前に、外貨建てでの関連費用・必要経費に関し5種の支払を承認していますが、外貨建て預金者の中には、外貨口座にあるすべての外貨収益が、彼らの意思に反して、知らないうちにルピーに変換されていると訴えている人もいます。

この問題に対し、ある銀行の幹部は、輸出業者およびすべての外貨収入のある居住者は、中央銀行の指示に従い、翌月の7日までに必要な外貨を証拠書類を添えて提出する必要があると指摘し、「銀行は、輸出者からの書面による要請や証拠書類がない場合、輸出代金を期日通りにルピーへ変換するようにと要請されている」述べました。

 

 

【中央銀行の外貨支払い承認する5種の関連費用及び必要経費(輸出外貨収益の10%上限)】

●経常取引に関する対外送金

●外貨建て紙幣の引き出し

●債務返済費用、外貨建てローンの返済

●商品の購入やサービスの提供

●一か月債を含むスリランカ開発債(SLDB)への投資に関する支払いなど

【政府&中央銀行の期待する効果】

銀行に十分な外貨(US$)が溜まる事により、銀行が提示する公式為替レートとグレーマーケットとの間で拡大した為替ギャップを縮小することを期待・・外貨流動性は一時的に改善すると思われるが、中長期的な影響を懸念が残る。

 

さらに中央銀行(CB)は、両替後の輸出収益の10%を積立金とすると発表、来年3月末までに、輸出収益及び海外労働者の送金から4億米ドルを回収する予定で、年初来10ヶ月間のサービス輸出額は25億米ドルと推定され、前年同期比28.5%の増加となっています。

また、IT関連(ICT/BPM)がサービス輸出の大半を占めており、2020年の同セクターへの外国為替流入額は9億7,100万米ドルと推定されています。

原文 Foreign currency salary earners up in arms over conversions by banks 11DEC2021 Daily Mirror 

 

● 追伸:12月12日 

この件について最大野党代表(Sajith Premasada)は、「ルピーを強制するのは正しい事ではない。やっている事は財産の収用であり、輸出業者は資金管理が出来なくなる。世界の国々が投資促進に取り組んでいる時に、政府は投資を不安定にしようとしている」と批判し、即時に臨時官報No.2251/42の撤廃するよう求めています。また同時にIMFによる再生プログラム推進を切望しています。

 

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