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12月8日 IMF融資を頑なに拒むスリランカ政府。

 

 

パンデミックによるスリランカ経済危機、財政再生政策として野党、与党の一部、有識者は「債務返済再構築を組み込んだIMF融資プログラム」の実施を強く要求してます・・しかし政府中枢に忖度する現中央銀行Ajith Nivard Cabrral(アジット・N・カブラル)総裁はこの要求を頑なに拒んでいます。

昨日12月7日Daily Mirrorにて元中央銀行総裁の Dr. Indrajit Coomaraswamy(I.クーマラスワミ)博士は以下の内容を要請したと報道されました。

【記事要約】

●国民にとって最も痛みの少ない道(経済再生策)を政府は選ぶべき。

●中央銀行は、中核的な機能(本来の中央銀行としての機能)を果たすため、完全なる独立性が必要であると主張。

●債務返済再構築を組み込んだIMFプログラムの実施を政府に強く要求。

 

 

I・クーマラスワミ元中央銀行総裁は、中央銀行は政府から影響されることなく、その中核的機能を果たすために完全なる独立性を高める必要性を強調する一方で、現在の対外危機から抜け出すためには、「痛みを伴わない道はない」ため、中期的なアプローチで最も痛みの少ない道を選択するよう政府に要請した。

昨日コロンボで開催された「スリランカ経済サミット2021」において、クーマラスワミ博士は、国のグロス公的外貨準備が歴史的な低水準である15億米ドルに激減し、今後12ヶ月間で外貨準備の純流出が70億米ドルになると見積もられていることから、対外債務の危機が最も緊急に対処すべき重要課題である説明した。

 

 

「中央銀行は、6か月間のロードマップの中で、この対外的な資金ギャップを埋めるために利用できるいくつかの資金源を示しています。そして、これらの手段で十分な資金を調達できれば、それはそれでよいのですが、今後4、5年の間に更に40億米ドル以上の債務を抱えています。ですから、この対外的な資金調達の問題を解決するためには、中期的な解決策が必要なのです。痛みを伴わない選択肢はありませんが、最も痛みの少ない方法を選ぶ必要があります」と述べています。

また「もし中央銀行の6ヶ月間のロードマップが資金調達目標を達成できなかった場合、債務返済再構築を組み込んだ国際通貨基金(IMF)のプログラムが、現在の危機から抜け出すための唯一の解決策になる」と強調しました。

◆国際通貨基金(IMF)のプログラムのメリット

*IMFプログラムは、世界銀行、IDB、ADBなどから直接的予算支援が行われ、国際収支(BOP)援助も行われる。

*さらにIMFの認知度は、我々の信用度を高め、官民ともに国際市場への参入が容易になる。

◆財政危機の要因と中央銀行の責務

*根本的には政府の予算運営が問題で、中央銀行による量的緩和の金融政策により財政危機に拍車がかかった。現在のインフレ、高金利、国際収支(BOP)の悪化はこの最悪な組み合わせで引き起こされている。

*中央銀行の任務は物価と経済の安定であり、政府に影響されない十分な独立性を持ち、積極的な金融政策を実施するべき。

 

【原文 Daily Mirror 07DEC2021】
「この危機的状況を乗り切るには、痛みを伴わない道はない」 by 元中央銀行総裁

 

融資を受ける独裁者や利権者がリベートをもらい、国は資産を某国に取られても独裁者、利権者は潤う・・結局国民が一番の被害者というむごい仕組みにならないと良いのですが・・

 

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