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4月2日 大規模抗議行動&緊急事態宣言 (日本大使館情報)

2022年4月2日/Srieko配信

 

言い方は悪いですが、「ようやく始まったか」という感じ、南米、アフリカ諸国でみられるような、暴動、略奪などが起きてもおかしくないような、最悪の経済危機に直面するスリランカ・・どちらかというと短気なスリランカ人ににしては、ずいぶん我慢するなと思っていましたが、遂に現政権に対して大規模抗議行動が始まりました・・

 

*当日は13時間以上の停電:大統領私邸の周りは街灯、ネオン・・と停電知らずでは、当然庶民は面白くないでしょう。

*抗議行動の翌朝

先ずは3月31日大統領私邸へ大規模抗議行動が行われ、3月31日及び4月1日は夜間外出禁止令となり、4月1日夜、治安、秩序保護及び生活に不可欠な物資・サービスの維持のため「緊急事態宣言」が発布されています。

 

◆外貨不足が引き起こす独立以来最悪の経済危機・・

 

停電時間は連日13時間以上と一日の半分以上が停電、火力発電所は持っている燃料を使いきったらしく、石炭発電のみとなり、今後更に停電時間が増えそう・・今のところ傾向として、週毎に1時間が翌週2時間になり、2時間が4時間、7時間、13時間と倍々と停電時間が伸びているので、次の燃料が入ってこないと、来週は本当に24時間終日停電になるかも・・

 

燃料不足は深刻化するばかり・・車両用オートディーゼル(軽油)は特に不足していて、軽油を使うバックアップ発電機も稼働できない状態に近づきつつあり、商業ビル、ホテル、スーパー、レストランなど諸々の経済財活動に影響が出ています。また列車、バス、トラックなど軽油車にも大きく影響が出ており、バスの9割が運行できない日があるなど、各産業への影響が広がっています

 

調理用ガスもほとんど手に入らないような状況で市民はケロシン(石油)や焚き木などで調理を始めている家庭も出てきました。ホテル・レストランなどは供給の優先順位が高いとはいえ、今後の動向次第では大きな影響があるでしょう。

 

医薬品輸入が十分できないため、医療関係にも影響が出始めています・・例えば手術なども緊急を要するものだけ行われ、その他は後回しになっており、患者と医療従事者のストレスは計り知れないものがあろうかと想像されます。

 

商品・食料品は輸入品を中心に不足、またトラックの軽油不足で物流にも大きな影響が出おり、国内製品でも供給が不安定になっています。スーパーの棚はそこだけポッカリ空の棚が目立ってきていますので、市民生活にかなり影響が出ています。

 

スリランカの通貨ルピー価値は、ほんの3週間前と比べ三分の二(USD1.0=LKR200からLKR300)に急降下、早速ガソリンをはじめとする燃料が1.5倍に値上がりしていますので、物流を伴う全ての製品に、更なる物価上昇圧力がかかりそうです。私の感覚ですが現在の物価は半年前に比べ2倍程度、更なる物価上昇が来るのは自明・・

 

 

スリランカ経済は、かくのような壊滅的な状況となっており、不況下の中ハイパーインフレが進行中・・一般的にはスタグフレーションという状況ですが、もはや恐慌と言って良いかもしれません・・問題は、市民の収入はほとんど変わらない事・・物価だけ上昇しているため、実質の収入は急激に目減りする一方となっており、市民の政府への不信感や絶望感は相当のものがあると思われます。

 

 

今後この抗議活動が、大暴動に発展しない事を願うのみですが、この様な類のうねりは傾向的に全国に広がっていくと思われますので、外国人居住者や海外からの旅行者は特に注意が必要です。

 

以下の内容にて、在スリランカ日本大使館からの注意喚起情報を共有したいと思います。

 

 

◆スリランカにおける緊急事態宣言の発令 (2022年4月2日)

 

●4月1日夜、スリランカ大統領は、治安、秩序の保護及び生活に不可欠な物資・サービスの維持のため、「緊急事態宣言」を発令しました(同日発効)。

●緊急事態宣言に伴う行動規制は発表されていませんが、3月31日、4月1日には夜間の外出禁止令が発令されていますので、今後のスリランカ政府の発表に注意してください。

●今週末は多くの抗議行動の呼びかけが行われていますので、外出に際しては以下の注意事項に留意してください。

 

「注意事項」

・ スリランカ政府の発表や報道により、最新の関連情報の入手に努める。

・ 週末にかけ、多くの抗議行動の呼びかけが行われており、いつでも、どこでも抗議行動の場に居合わせる可能性があることに留意し、周囲の状況に常に注意を払う。

・ 特に抗議行動による道路封鎖や当局による規制等により、交通渋滞が発生する可能性が高い。

・ 抗議行動の場に遭遇した場合には、むやみに近づいたり、写真を撮影したりせず、警察等治安当局が現場にいる場合には、その指示に従って、速やかにその場を立ち去る。

 

○問い合わせ先

在スリランカ日本国大使館

電話:(国番号94)11-269-3831

住所:3rd & 4th Floor, M2M Veranda Office, No.34, W. A. D. Ramanayake Mawatha, Colombo 2 (移転しました)

 

 

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