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7月29日 アジア全域に及ぶ中国「債務の罠」🐶

2022年7月29日/Srieko配信

 

こんにちは犬課長です。

 

ラジャパクサ一族政権支配のもと、まんまと「債務の罠」に嵌まってしまい国家破産を味わっているスリランカ、5月18日のデフォルト確定から2か月半近く経つのに、IMFとの融資交渉は(中国が債務再編に協力せず)いまだに先の見えない状況が続いています。なんとかインドが繋ぎ融資で助けてくれているけど、市民の生活は益々苦しくなっている感じがするワン🐶

昨日7月28日に現地新聞Daily Mirrorが、スリランカだけじゃないんだよ~と国民を元気づけるためか、「債務の罠」の恐ろしさを伝えるためか興味深い記事を配信していたのでご紹介🐶・・長いので要約のみで許してね💗

 

 

◆原文 China leaves a trail of fruitless and questionable mega projects across Asia  28July2022 Daily Mirror

◆要約文 中国がアジア全域でほったらかし・・不毛で疑問だらけの巨大プロジェクト。

 

世界各地の経済発展と連結を謳い、中国は2013年「一帯一路構想」を打ち出しました。この構想でアジアを中心に多くの発展途上国で大規模な開発プロジェクトが始まり、関係国に中国は多額の融資を行いましたが、建設された巨大プロジェクトはその国に何も利益を生まないことが多く、その高金利と自国の経済危機のために、ほとんどが今日支払出来ない状態にあります。

例えば融資によりスリランカ・コロンボに、南アジアで最も高い建物(約330m)として建設された(蓮のような形の)ロータスタワーですが、中国がスリランカを廃墟にし始めた象徴として今日静かに佇んでいます・・約一億米ドルの融資が行われ、数年前にオープンしたのですが現在は空っぽの状況です。

 

 

スリランカ第二の国際空港として一億九千万米ドルをかけて建設されたマッタラ・ラジャパクサ国際空港は、2018年以降定期便が就航していません。この空港が建設されたハンバントタ(ラジャパクサ元大統領地元)では2007年から2014年にかけ5件の融資を受け、ハンバントタ港を建設しましたが、借入金の返済がでず港はChina Merchants Port Holdings Company Limited (CM Port)に99年間租借、十一億二千万米ドルで貸し出されました。しかし借金の帳消しはなく、現在スリランカは外貨準備不足で経済危機と財政破綻に直面しています。

一方財政破綻のスリランカは、国際通貨基金(IMF)に救済を求めていますが、IMFアジア太平洋局長のクリシュナ・スリーニバサン氏は、ロイターのインタビューに「中国は大きな債権者であり、スリランカの債務再編について積極的に関与しなければならない」と述べ、中国を牽制しつつ債務再編協議を促しています。

 

 

このような状況に直面しているのは、スリランカだけではありません。インド亜大陸全域で、中国「債務の罠」の事例をいくつか挙げることができます。

パキスタンのグワダル港は、新疆からアラビア海までの中国・パキスタン経済回廊(CPEC)の終点になると期待されていますが、両国の経済状態からプロジェクトは途中で頓挫しており、給水や電力供給など、二十億米ドル近いプロジェクトが10件ほど未完成のまま放置されています・・パキスタンとしてCPECは、経済活性化に画期的なプロジェクトとして期待されていますが、中国にとってはインド包囲網とアラビア海沿岸の石油産油国への足場を築くための布石・・パキスタンはこのプロジェクト未完の影響を受け、経済危機に直面しており、財政破綻を回避するためIMFと交渉し融資を受けています。

 

 

東南アジアのミャンマーは2010年の民主化後、2011年にミットソン水力発電プロジェクト、2013年にレツパダウン銅山という2つの中国出資プロジェクトを停止しています。ミャンマーへの投資の中でも、とりわけ戦略的重要性を持つのがミャンマーから中国に至る全長800kmの石油と天然ガスのツインパイプライン(原油パイプラインは年間2,200万トン、天然ガスパイプラインは120億立方メートルのガスを輸送)ですが、現状の軍事政権は治安的に重大懸念事項であると中国は考えているようです。軍事政権下、発電所の建設を請け負った中国のエネルギー企業は、プロジェクトを保留にされ中には撤退する企業も出てきています・・まあ、中国支援の液化天然ガスや太陽光発電企業のプロジェクトは2021年の軍事政権発足がなくとも、もともと困難だったと言われていますが・・

2014年には、中国雲南省とインド洋を結ぶ鉄道プロジェクトが、中国鉄道工程公司(CREC)とミャンマー鉄道省との間で締結されました、これも合意した3年間の規定期間内に建設を開始できなかったため契約は失効しました・・市民の反対、財政的な問題、収益の問題、国家安全保障などに関してミャンマー側の中国プロジェクトに対する懸念が大きかったようです。

William & Mary’s Aid Dataカレッジの調査では、一帯一路(BRI)政策でのインフラプロジェクトの35%が「実施上の問題」「汚職問題」「労働違反問題」「環境破壊問題」「抗議行動」など諸々の問題に直面していると言われ、BRIに関わる多くの国は負債のみならず、多くの場合プロジェクトの未遂行に悩まされています・・このように東南・南アジアで起きている事が、一帯一路政策(BIR)の全体像を如実に示していると言えるでしょう。

 

 

バングラデシュでは、2021年6月に資金横領・プロジェクトコストの増加疑惑を理由に、中国は3つの鉄道インフラプロジェクト(混軌複線建設、メートルゲージ線改造など)から撤退しました。

中国とインドに挟まれるネパールは、当初BRIに参加する意向を示していました。2018年2月K.P. Sharma Oli首相は、中国を訪問し中国の李克強首相と会談、BRIとして35種類のプロジェクトを推進しました。また一帯一路(BRI)に協力するなら、中国は補助金や金利の低いローン提供する必要があると考え中国側と交渉しましたが、結局、中国が実施するすべてのプロジェクトの費用を支払うことができず、プロジェクトの数を35から9に減らしました。

 

中国が融資する一帯一路(BRI)プロジェクトは「白い象」のようなもので、見かけは良いのですが、特にそのプロジェクトで得られる収益効果は巨大投資と釣り合わない場合が多く、「対象の南アジアの国々に巨大投資の負担を強いている」という事のようです・・2年前、モルディブは中国の融資によって深刻な経済危機を経験しました。またネパールもインフラ整備で中国から資金を借りましたが国家財政は債務超過の問題を抱えています。

このように中国の一帯一路(BRI)政策にて、建設された膨大で無用なインフラを見れば学ぶべきことは多いと思います。一帯一路(BRI)政策開始から8年「建設の中断された橋」「予算超過の鉄道」、「どこにも行けない道路」、「残された巨額の債務」、「中途半端で終わったプロジェクトの数々」・・そして人々の怒りは頂点に達しています。

 

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なんだか書いてるうちに怖くなってきちゃったワン🐶アフリカ諸国も同じような状況らしいからね・・でもこれが中国の「債務の罠」の現実よ・・コロンボにも中国の融資で巨大埋め立て地(約半分を中国が99年租借済み)を建設して、そこに未来都市を作る計画(ポートシティープロジェクト)らしいけど、スリランカの国家破産で、これも途中でやめて巨額の債務だけ残るのかな・・最近は好物のドックフードも無くなって来たし、市民生活は益々後退していく感じだワン🐶・・あたしもいつまでドックフードにありつけるか本当に心配・・

でもねラジャパクサ一族の失政で、「債務の罠」に嵌まってしまった駄目なスリランカだけど、本来は識字率約95%の優秀な国民・・しっかりしたリーダーのもと正しい政策を推進し、将来の子孫のためにこの最悪な状況を耐えて乗り越えることが出来る国民だと信じてるワン🐶・・そして復活できた暁には、「債務の罠」で苦しむアジア・アフリカの国々へ、「復活したモデルケース」として未来への期待と希望を与えることが出来ると思うの!スリランカ国民の今やっている事は、決して無駄ではなく、明るい未来に向かってアジア・アフリカの国々へ希望を与える、勇気ある行動だと思ってる・・本当に頑張ってほしいワンワン🐶

 

 

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