10月11日 激いインフレ・・🐶フードが心配だワン!
毎年10月11月はスリランカの国家予算策定の季節、毎年この季節になると与党と野党が喧々諤々にやり合うわけですが、今年は武漢ウイルスでガタガタになったスリランカ経済を、圧倒的な議席を持つ現政府がどの様に立て直すか期待が集まっています・・しかし政府はのっけから物価上昇という「国民の傷口に塩を塗る」ような政策を実施し、不意を突かれたあたし達一般市民はいきなり真っ青な状況となってますワン🐶
これに反応したTV・新聞などメディア各社は、昨日からこの件について集中報道を始めています・・あたしの大好きな現地紙Daily Mirrorだけでも、昨晩から今日10月11日までの物価上昇に関するニュースは、これだけ有りますら・・
【Daily Mirror記事】
●必需品の価格統制解除は、USドル危機によるものではない:JVP党
●CPC(Ceylon Petroleum Corporation)が政府の援助を受けられなければ、燃料価格上昇は避けられない:Gammanpila(関係大臣)
●世界的な燃料価格は内閣の関心事に上がっている:CPC(Ceylon Petroleum Corporation)会長
●お弁当、ミルクティー、軽食類、明日よりRs10値上げ:AICOA(All Island Canteen Owners’ Association)
10月1日に武漢ウイルスのロックダウン解除され、やっと解放され「さあこれから!」というタイミングで、政府は当面続けると言っていた「ガス」「ミルクパウダー」「小麦粉」「セメント」の価格統制を突如廃止すると発表したのが先週・・数日をおいて、それに関係する物価が急激に上昇と云うわけなので、市民にとっては「泣きっ面に蜂」・・あたし達一般市民はホッと一息つく間もなく、新たな困難に直面といったところでしょうかね・・犬のあたしですら、政府が今回行った虚を突くような政策に怒りを感じていますから、武漢ウイルスによる経済崩壊で収入の減っている市民は、こんな事をされ黙っているのかな!?
特に市民生活の基本中の基本インフラであるガス価格が、ほぼ二倍に上がったのには驚き・・それも実施の数時間前に発表・・この国の常とはいえ、あまりの上昇率に開いた口が塞がりませんでしたワン・・先程まで1000円で買えたものが数時間後に2000円近くになるのですから・・あたしのドッグフードいくらになるか心配・・お兄さんにすぐ買いに行ってもらいましたワンワン🐶
そりゃね~2018年後半の政変、2019年の同時多発テロ、2020年からの武漢ウイルス・パンデミックと丸3年の災難続きで国の経済基盤がガタガタになっていて、借金に次ぐ借金の政府は自転車操業状態で財政が苦しいのは分かりますよ・・
現に中央銀行は緊急財政対策として今までに2兆ルピーものお金を刷り、一方9月末の外貨準備高は前月に比べ約30%減のUSD2,6bnと大幅に減少している事も聞いています・・でもね頑固で周りの話を聞かない政府は、ある程度透明性を持った国際金融機関(IMF)から資金援助を受けず、独自のランカ流で経済立て直しを図ると妄言・・闇金融と揶揄される某国からの借入金は雪ダルマ式に増えているという噂が絶えないけど、いったい表に現れない借金は、いくらなのかしら・・その「つけ」を国民に払わせようってんですから・・遂に政府は馬脚を現したようね!
スリランカ新着ニュースで今年7月に発刊している「7月5日 迫るハイパーインフレ危機@スリランカ」によれば、これはほんの序曲といったところ・・今後、噂されているガソリン価格の急上昇などが本格的に起これば、経済回復への足かせとなり、各産業が停滞する可能性は大・・
更に産業停滞によって外貨準備が予定通りいかない場合、次々とやって来る債務支払期限に耐えられずデフォルト、そしてハイパーインフレという最悪のシナリオがやって来るのかな・・一兆スリランカルピーでドックフード一袋しか買えない世界なんて、想像したくもないけどね・・
良くない事ばかり考えても仕方ないけど、こういう時は最悪を想定して準備しなくちゃね・・これからどうなるか本当に心配・・いっその事、政治家の連中をガブッとやっちゃおうかしらワンワン🐶
●Sriekoビジネス短信& 為替・株式動向
●ご出張のサポート
●企業進出サポート&現地業務代行
●個人輸入サポート
安全にお仕事してこそプロの仕事 by Srieko Holidays