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スリランカってどんな国?

 

日本の友好国スリランカは、サンフランシスコ講和条約(終戦処理)で、戦勝国の責任追及から日本を守り救ってくれた恩人です。70%以上が仏教徒のこの国は、生きとし生けるものが「慈しみの心」で繋がり、助け合う「奇跡の楽園」といえるでしょう!

 

1 スリランカ概要

 

国名&国土     スリランカ民主社会主義共和国   66千平方キロメートル(北海道の0.8倍)

人口     21.2百万人

首都    スリ・ジャヤワルダナ・プラ・コッテ(Sri-Jayewardene-Pura-Kotte)  *コロンボは商業の中心及び、今も首都の役割を担う。

民族&宗教 シンハラ族75%、タミル族16%、ムーア族9% | 仏教70%、ヒンズー教13%、イスラム教10% キリスト教(ローマンカトリック)7%   

言語    シンハラ語、タミル語、英語(公用語)

通貨    LKR=スリランカルピー 紙幣/ルピー(Rs): 5,000 , 2,000, 1,000 , 500 , 100 , 50, 20 コイン/ルピー(Rs):20, 10, 5, 2, 1

両替      日本では基本的に出来ません。到着後国際空港又は市中銀行で両替が可能です。国際主要通貨US$、€、¥、£等可能。

両替前にレートの確認😊 外国為替市場(スリランカ中央銀行)

ビザ    渡航の際入国VISA取得が必要です。以下スリランカ政府公式サイトから取得可能、パスポートは有効期限が6か月以上必要です。 *ご不明な点はご確認ください。

入国VISA申請政府公式サイト 

注)2024年9月27日よりeVISAシステム廃止、ETAシステムが再開されています。

スリランカ渡航者入国ガイドライン

スリランカ・オンライン入出国カード

スリランカ入出国カードは空港に設置してある用紙にて提出可能ですが、オンライン入出国カード申請が便利です。入出国の7日前から可能ですので是非ご利用ください。

オンライン入出国カード政府公式サイト

注)入出国カードの運用は現在停止されており、新たな案内があるまで必要はありません。(そのままご入国・ご出国ください)

時差    マイナス3時間半(日本との時差) 日本:正午12時-スリランカ:朝8時半

電圧     230V/50HZ 日本の電化製品で電圧対応されていない製品は取り扱い要注意です。

税金    ホテルやレストランでは消費税(VAT)18%とサービス料10%が上乗せされます。他、国家建設税(NBT)、観光税(SLTDL)加算可能性有

チップ   チップあくまでもサービスの心、良いサービスを受けた時にお渡しするのが、良いと思います。

▼ポーター、ハウスキーパー US$1程度/サービス ▼ドライバー US$10程度/日 ▼ガイド US$15程度/日

     飲料には適しません、市販のミネラルウオーターをお勧めいたします。

 

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2.スリランカの気候

⛅スリランカ各地の天気予報

 

インド大陸の南東、北緯5度55分~9度55分に位置し、熱帯性モンスーン気候、年2回のモンスーンがあります。中央に二千メートルを超える高原地帯の影響で、南西部と北東部の気候はほぼ反対となっていて、スリランカはいつ訪れても、国内のどこかの場所がモンスーンの影響のない観光シーズン!!旅行者にとっては、パラダイスのような島国と言って良いでしょう!

▼南西モンスーン 南西部は5月~10月に南西方向からの海風が強まり波も高くなり、湿度が高くなります👉北東部は観光シーズン。

▼北東モンスーン 北東部は11月~4月に北東方向からの海風が強まり波も高くなり。湿度が高くなります👉南西部は観光シーズン。

 

気温

🌡気温マップ

▼海岸線(コロンボ)平均27度 暑い

▼中高地(キャンディ)平均20度 涼しい

▼高地(ヌワラエリヤ)平均16度 肌寒い

 

雨の季節  スリランカの雨は雨季といえども、一日中降り続くことは稀で、一時的に雷雨が降り、2~3時間で止みます。折り畳み傘があると便利です。

お天気マップ

▼南西部は、モンスーンの時期と重なる4月~6月、9月~11月が雨の多い季節ですが、7月~8月、12月~3月は雨が少ない時期となります。

▼北東部は、モンスーンの時期と重なる10月~1月が雨の多い季節ですが、2月~9月は雨が少ない時期となります。

▼中央高原は、年中モンスーンの影響を受け、午前は晴れがち、午後は雨がちですが、1月~3月は雨の少ない時期となります。

 

●ベストシーズン 風も弱まり、雨が少ない、気候の安定するベストシーズンを迎えた各地観光地は、大変混み合います。

南西部は、12月~3月がベストシーズン(南西海岸コロンボ周辺、ベントタ周辺、ゴール&ミリッサ周辺)

北東部は、5月~9月がベストシーズン(東海岸トリンコマリー周辺、パシクダ―周辺、ヤーラ国立公園周辺)

中央高原、1月~3月がベストシーズン(ヌワラエリヤ周辺の高原地帯)

 

*近年の傾向として、欧米のバカンス&アジアの夏休みの重なる7月~8月欧米のクリスマス休暇&アジアの正月の重なる12月~2月にシーズンを迎えた観光スポットは、ピークシーズンとなり大変混み合います。ご予約はお早めに!

 

 

3.スリランカの歴史

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スリランカの歴史は、19世紀前半まで、二千年も続いたシンハラ王朝の歴史と一緒に歩んできたといえます。世界の国々を見渡しても、二千年も同じ王朝の続いた国は、日本の皇室同様に稀ですが、それにも増して、スリランカにも、日本の「古事記」に相当する「マハーワンサ」という書物が存在し、太古の出来事を文面で残している国は少ないと思います。改めてシンハラ王朝と、シンハラ文化のレベルの高さを感じる次第です。

 

●古代スリランカ ― シンハラ王朝遷都の歴史

★紀元前6世紀以前 原住民ヤッカー、ヤクサーの時代

★紀元前5世紀 世界遺産アヌラーダプラ(ANURADHAPURA)にシンハラ王朝の都。

★紀元前237年 スリランカ・ミヒンタレに仏教が伝わる。この頃、アヌラーダプラ周辺に、世界初の自然保護区が開かれる。

★1世紀 世界遺産ダンブッラ石窟寺院が建立。

★5世紀 世界遺産シギリヤロックに宮殿を建設。

★1017年 世界遺産ポロンナルワ(POLONNARUWA)に遷都 11世紀~14世紀インドからの侵入者に追われ、南へと遷都を続ける。
世界遺産ポロナルワ(POLONNARUWA)→ダンバデニア(DAMBADENIYA)→ーパフワ(YAPAHUWA)→クルナーガ(KURUNEGALA)→ガンポーラ(GAMPOLA) と、遷都が続く。

★1285年 マルコポーロがスリランカを訪れる。

★1474年 世界遺産キャンディ(KANDY)に遷都。周辺が山に囲まれているため、敵の侵入を阻止→キャンデイ王朝の始まり。

 

●大航海時代 ― 植民地支配

★1505年 ポルトガルによる植民地支配→キャンディーを唯一の王権として認める。

★1588年 ポルトガルにより、世界遺産ゴール・フォート要塞が築かれる。

★1603年 世界遺産キャンディに仏歯寺が建立。

★1610年 ポルトガルとオランダ香辛料貿易摩擦→王朝はオランダと組みポルトガルを追放開始。

★1659年 オランダによる植民地支配→キャンディーを唯一の王権として認める。オランダと貿易摩擦→王朝は英国と組んでオランダを追放。

★1815年 キャンディー滅亡(王朝内の内紛につけこまれる) 300年のキャンディ王朝の滅亡=2000年のシンハラ王朝の終焉→英国による植民地となる。

★1830年代 コーヒ栽培始まる、病害が広まり1870年代で栽培終わる。

★1867年 ジェームス・テーラーによる紅茶の栽培開始 スリランカ初の紅茶工場を作る。

 

●大戦後独立 ― 近代国家 

★1948年 2月4日 イギリスより自治領「セイロン」として独立

★1951年 サンフランシスコ講和会議(第2次世界大戦の後始末)において、セイロン代表として出席したジャヤワルダナ首相(後の大統領)は、「憎悪は憎悪によって止むことはなく、愛によってのみ止む」と仏陀の言葉を引用して、対日賠償請求を放棄する演説を行い、世界各国の終戦処理に対する態度に大きな変化をもたらした→今の日本国があるのもジャヤワルダナ氏の演説のおかげ!!

★1972年 「スリランカ共和国」に改称

★1978年 現在の国名「スリランカ民主社会主義共和国」となる。

★1983年 シンハラ人とタミル人の対立が激化→内戦開始

★2009年 5月17日 内戦終結を宣言

★2018年 10月末 現役首相更迭による政情不安

★2019年 4月21日 サンデー・イースター・アタック(同時爆破テロ)発生

★2020年 3月末 新型コロナ禍発生

★2022年 深刻な経済危機、5月18日 建国以来初のデフォルト(21世紀アジア初)

 

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4.スリランカのお祭り

スリランカ人はお祭り好き!とはいえ、「お祭り」は、もともと宗教に根差したものが多く、お祭り好きのスリランカ人は、すなわち宗教に熱心な国民ともいえるでしょう。

毎月ポヤデー(満月の日)という休日があり、月に一度は必ず国民の休日が保障されているスリランカは、国民の70%が仏教徒という仏教国、スリランカの有名なお祭りは、概ね仏教行事か政府の行事とかかわっています。世界的に有名なキャンディ・ペラヘラ祭りは、8月のポヤデー(満月の日)にお祭りの最終日となりますし、5月のヴェサック・ランタン祭りは、5月のポヤデー(満月の日)に始まるといった具合です...ただし仏教行事とかかわるお祭りだけに、ポヤデー(満月の日)の酒類販売は全国的に停止となります...さすが戒律が厳しい上座仏教の「おひざもと」といえまが、お酒を嗜好されるご旅行者の方はご注意!

😊マダムSriekoのツブヤキ お祭りに絡んで年に数回、施しの食事が。宗教を問わず人々が集まってくるのは、アジアらしくて微笑ましい。

 

●1月 ドゥルス・ペラヘラ祭り(仏教 満月の日 @ケラニヤ寺院)

ケラニヤ寺院にて1月のポヤデー(満月の日)に3日程行われるペラヘラ祭りです。スリランカ最大のキャンディ・ペラヘラ祭りに次いでの規模を誇ります。ケラニヤ寺院はコロンボの玄関口にあり、仏陀がスリランカを訪問した際にこの地を清めたとされる、聖地となっています。

●1月 タミル・タイポンガル祭り(ヒンズー教 @全国)
ヒンドゥー教徒であるタミル人が収穫を祝い、自然の恵みに感謝する祭りです。ミルク粥をヒンズーの神に献上し、豊作を願い感謝の気持ちを表現します。

●2月 独立記念日(全国民 @コロンボ)
スリランカは、英国から194824日に自治領セイロンとして独立しました。この日はスリランカ人にとってとても大切な記念日で、コロンボ市内ゴールフェイス・グリーン周辺で、英国式の正装をした陸海空軍が盛大なパレードを行い、政府関係者はもとより、多くの市民が参加します。

●2月 ナワン・マハ・ペラヘラ祭り(仏教 満月の日 @ガンガーラマ寺院)
2月のポヤデー(満月の日)に2日程行われるペラヘラ祭りです。コロンボ中心部にあるガンガーラマ寺院を中心に、仏歯をのせたゾウさん達と踊り子達が、周辺のベイラ湖を周るように練り歩きます。

●4月 グッドフライデー&イースター(キリスト教 @全国)
スリランカ・キリスト教徒にとっての「聖なる金曜日、受難日」と「復活祭」であり、教徒たちは周辺の教会などで、様々な催し物を開催します。特にキリスト教徒の多い西海岸沿いでは、毎年盛大なお祝いが行われます。

●4月 シンハラ&タミル正月(仏教&ヒンズー教 @全国)
4月は、スリランカのお正月です。元々は収穫感謝祭でしたので、各家庭では、新年最初の食事は必ずお祝いのミルクライスから始まり、お正月用に作った「お菓子」を囲み一家団欒の時を過ごします。年明けの瞬間は街の至る所から爆竹の音が一斉に鳴り響き、賑やかに新年を迎えます。

●5月 ヴェサック祭り(仏教 満月の日 @全国)

お釈迦様の、誕生(お釈迦様が生まれた日)、成道(お釈迦様が悟りを開いた日)、涅槃(お釈迦様が入滅された日)を記念し、5月のポヤデー(満月の日)に、スリランカ全土で行われる盛大なお祭りです。この数日間は、スリランカは国中がお祭りムード一色になり、各街の寺院や中心地に、パンドールと呼ばれる色とりどりの電球で飾られた大きな仏像や、仏陀を描いた大きなボードが飾られます。沿道には様々な形をした灯籠や提灯(ランタン)が飾られ、夜になるとその灯籠や提灯の明かりのもと、人々は寺院に向かい祈りをささげます。

●6月 ポソン祭り(仏教 満月の日 @アヌラーダプラ&ミヒンタレ)

紀元前237年スリランカへの仏教伝来を記念する日で、6月のポヤデー(満月の日)に、仏教伝来の聖地といわれるミヒンタレーで盛大にお祭りが行われます。ヴェサック祭り同様、街中に提灯(ランタン)が飾られ、遠く離れた場所からも、美しい光が浮かび上がるようにミヒンタレー一帯を見ることができます。

●7月:カタラガマ・ペラヘラ祭り(仏教&ヒンズー教 満月の日 @カタラガマ)

7月のポヤデー(満月の日)前後二週間程、南部最大のカタラガマ寺院を中心に行われるペラヘラ祭りです。この寺院は仏教徒とヒンズー教徒が信仰するユニークな寺院で、このお祭りに合わせ、遠くは北端の街ジャフナからの巡礼者も訪れ盛り上がります。キャンディ・ペラヘラ祭りに並ぶほど盛大で、多くの観光客が訪れるスポットです。

●8月:エサラ・ペラヘラ祭り(仏教 満月の日 @キャンディ)

スリランカ最大のお祭りといわれており、エサラ月の新月からその次の満月までの約2週間に渡って行われるペラヘラ祭りです。元々このお祭りは英国統治当初に中止されていましたが、旱魃に苦しむ市民が、雨乞いのために盛大に復活させたのが、今日のペラヘラ祭り原型といわれています。仏歯をゾウさんの背中に乗せて、キャンディの街中を練り歩く姿はお祭りのハイライト、世界各国の人々がこの期間に一目見ようと、キャンディに集まってきます。

*早めのホテル確保、鑑賞席チケット確保をお勧めします。弊社では毎年前列で鑑賞できるチケットを扱っています。ぜひご相談ください。

●11月:ディーパバリ祭り(ヒンズー教 @全国)
ヒンズー教徒がお祝いする光の祭りで、当日、ヒンドゥー教徒の家々では、玄関口にヒンズー教に由来する独特な模様を描き、陶製のオイルランプをともします。人々はオイル風呂に入り身を清め、新しい服を着、繁栄と富の神、ラクシュミー神を迎えます。

●12月:クリスマス(キリスト教 @全国)

キリスト教徒の多い西海岸地域を中心にお祝いされ、教会での飾りつけはもちろん、街中が華やかに飾られます。キリストの物語を再現した像、ミニチュアなどが飾られ、最近はキリスト教徒に限らず、ホテルなどでは盛大にパーティーが催されます。

 

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