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♪♪ 紅茶のメロディー ♪♪

紅茶は、飲み手が主体的に近づいていかなければ得られない飲み物。受け身の生き方をしている人は紅茶と出会えないと言われています。
スリランカの紅茶は「セイロンティー」と呼ばれ、Lipton Tea、Dilmah Teaなど有名ブランドで販売され世界中で愛飲されています。濃いオレンジ色に輝くこのお茶は、オレンジペコとして紅茶愛好家には広く知れいて、ここスリランカでは、いろいろな種類の紅茶を楽しむことが出来ます。どれも豊潤な味と高原を...

会社概要

● はじめに 弊社はスリランカ観光局及び、経済省(BOI)が承認する日本人による現地旅行会社です。

日本人オーナーだから可能な、日本人の心を誰よりも理解するサービスは勿論のこと、人と自然、文化が共生社会するエコツアーを中心に企画提案をすることで、スリランカの真の魅力を世界へ発信し、弊社を通して旅行したお客様が再びスリランカを訪れたいと思えるサービスを目指しています。

代表挨拶

「光り輝く聖なる島」として知られるスリランカの魅力を、ありのまま丸ごと皆様にご紹介するお手伝いをしたいと思い、Srieko Holidays(スリーエコ・ホリデーズ)を創業いたしました。

スリランカの魅力は「手付かずの大自然」「世界的に貴重な文化遺産」「純粋な人々の笑顔」等々、我々が都会生活で忘れかけているものばかり、本当の癒しの空間がそこに広がっていると言っても過言ではないでしょう。

Vol.84 – んん~~!?スリランカ!病院の近くに●●●屋さん 

  皆様お元気でお過ごしでしょうか。   新年挨拶、賀詞交歓会シーズンも終わり、そろそろ本腰を入れて年度末の追い込みに入っておられる事かと思います。貿易摩擦などで世界的に景気が冷え込む中、数字合わせに頭を悩ませている方もいらっしゃると思いますが、くれぐれもお体を大切にお過ごしください。 当地スリランカは、例年に比べ雨が少なく、涼しい時期が正味一か月ほどと短く、既に気温は30度超え...現地に住む私共にとっては、ずいぶん過ごしにくい年初となっています。 一方、スリランカを訪れる旅行者の方々にとっては、天候もよくスリランカらしい南洋の太陽を、思う存分お楽しみいただけているのではないかと思います。これから旧正月等で多くのお客様がいらっしゃいますので、安心して南国気分を満喫していただけるよう、手配準備をシッカリやっていきたいと思います。 さて今回は、病院の近くにある●●●屋さんについて... 毎週週末には、犬課長を連れてビーチでまったり過ごすのが、オーソドックスな我が家の週末、ニゴンボビーチまで移動する途中の幹線道路脇に、Negombo General Hospital(ニゴンボ総合病院)がどっしりと建っています。国立病院だけに規模は日本の大学病院並、その周りはファーストフード、レストラン、雑貨屋、薬局などが建ち並び、ごちゃごちゃした南アジアの街並みといった趣です。いつも通っている道なので、●●●屋さんには特に気づくこともなかったのです。 ある日の夜、ビーチの帰り道、ニゴンボ街中の他の小さな病院の前をゆっくり左折した時、フロントガラスへ右から左へ白い人影が映り、急ブレーキ...「ひいてしまった!」と一瞬思ったのですが、何かにぶつかった様子はありません...助手席に乗っていた妻は、何も見えなかったとの事...後ろに乗っている犬課長は、泳ぎ疲れたのか静かに眠っています...念のため車を止め、周りを見渡しましたが、やはり何もありません、ただこれかと思ったのは、薄く明かりのついた●●●屋さんが寂しそうに病院に寄り添うようにありました。 家への帰り道、妻と遂に「見てしまった」のか、「単なる光の反射だった」のか、いろいろ話しましたが、場所といい、タイミングといい、光の反射のわけがないという事に落ち着き、疑いは確信に変わりました。 日を変えて、明るい時に「見てしまった場所」に行ってみると、やはり小さな病院に向かって左横に●●●屋さんが普通に明るい雰囲気で営業しています。立派な棺桶から普通の棺桶までショーケースに展示されていました。 これでは、あまりに露骨すぎない!?と妻に話すと、「Negombo General Hospitalの近くには●●●屋さんが三件あるわよ!」と言うではないですか...半信半疑で総合病院周辺へ確認しに行くと、びっくり!明るい雰囲気で花屋を併設し、松の棺桶から梅の棺桶までより取り見取り、メルセデスの霊柩車まで止まっており、準備万端といった趣です。いつも何気なく通っていた街並みに、レストラン、薬局と違和感なく同化して溶け込んでいるあたりは、「あっぱれ」というしか言いようがありません。 順番からすれば、重病又は重体でNegombo General Hospitalに運び込まれ、懸命な治療の甲斐なく死亡、ご家族は悲しむ間もなくお医者様より●●●屋さんを紹介され、病院前の●●●屋さんで葬儀の相談と棺桶選び...という事になるのでしょう。 いやはや、機能的というか、効率的というか、便利というか、人間の終期を考えるにあたり、何とも言えない気分になったのでした。 決して隠しているつもりはないのですが、なんとなく書きにくいので●●●屋さんとしましたが、何のことか分かっていただけましたよね。   <弊社プロフィール> 安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。 *インド洋を優雅に泳ぐシロナガスクジラ観察―西海岸シーズンイン *森の妖精「ロリスツアー」大好評 *高原列車で紅茶畑&紅茶工場巡り大好評 *西海岸GTフィッシング・シーズンイン  

国立公園サファリ・スリランカ周遊&モルディブ水上コテージ3連泊 7泊8日

<ハイライト>
•モルディブ:Adaaranシリーズ水上コテージ 3連泊 (オールインクルシーブ)
•スリランカ:ヤーラ国立公園サファリ2回/世界遺産ゴール観光/コロンボ観光 *ホエールウオッチング(オプション)

*Srieko Holidays厳選のモルディブAdaaranシリーズ水上コテージにて贅沢な南洋の休日をまるまる3日!!
隣国のスリランカで野生のヒョウに会いに!世界遺産ゴール散策!オプションでは世界最大シロナガスクジラに会いに!!文化と大自然の満喫プラン。

Link 1 地球の歩き方

海外旅行の最新情報 地球の歩き方

スリランカ地域別 ● 東海岸&ヤーラ周辺 ● 安心の夕食付 ホテルパッケージ

ワイルドな自然が残る東海岸!ヤーラ国立公園サファリで有名な南海岸! ラグジュアリ-なホテルでゆっくりのんびりホリデーパッケージ!

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ご料金 : 一泊 US$100~(税、サービス料込)

Vol 06 – 内戦が終わって2年、タミルの人々も頑張っています。

皆様

 

日本は夏真っ盛り!スイカのおいしい時期ですね。

こちらスリランカは、トロピカルな国なのでスイカは年中楽しめますが、雨季が終わり、少し涼しくなった今が特に旬で、おいしいものが出回っています。

以前口にしたときは、あまりの味の“発展途上”に、夫は日本の両親に「スイカを食べたら、種を集めておいてくれ。スリランカで植えるから・・」と、頼んでいたものです。

四季のない国でも旬があることを、こちらに住んでみて、初めて知りました。

こちらに住んでみて新たにわかったことの一つに、少数派であるタミルの人たちのことがあります。(前号の続き)

こちらに来る前は、1998年から年に何度か旅行者としてスリランカを訪れ、私個人の子供のための小さなプロジェクトを進めていました。

まだ内戦は終わっておらず「スリランカのタミルの人たち=国から虐げられた人々」というイメージがありました。

そのプロジェクトにしても、スリランカで大多数である仏教徒、もしくはキリスト教徒が対象で、ヒンズー教であるタミルの人たちとは、一緒に組んで何かをやろう・・といった機会には遭遇しませんでした。

私が出入りしていたスリランカの街に、タミルの人たちが少なかったこともありますが、タミルの人たちの多い東部や北部はまだまだ、一般人が立ち入れる雰囲気ではなかったことも理由にあります。

教育の面でも、(他の民族に比べ)国から差をつけられていると言われていたタミルの子供たちの力に、いつかはなりたいと思ったものですが、タミルの優秀な子どもは、かなりの援助が、海外に移住しているタミルに人たちによって、なされていることがわかりました。

海外のタミルの人たちの数は相当なもので、成功者も多く、カナダでは政治的にも力を持つと言われています。

タミル系のホームタウンであるインド南東部とは特に密接な関係があり、内戦中、物資が不足しているとされたスリランカ北部には、実際には(インドから航路で運ばれた)物であふれていたという話もあります。

スリランカ国内において、タミルの人たちは仕事の面で、99%よいポジションにつけないものと思い込んでいましたが、実際には、民間から政府関係の仕事まで、タミル系の人たちも、上の方の地位についています。

東部を中心に貧しい人たちが多いのは事実ですが、反面、海外とのつながりから裕福なタミル系の人たちも多く、そうした家庭の子供はイギリスやカナダなど西側の学校を卒業し、よい仕事につき、延々と一族の豊かさが受け継がれていく形になります。

 

インドのタミル系の人たちは教育レベルが高く、その分よい意味でプライドがあり、仕事もてきぱきとこなすと言われています。

内戦が終わり、東部や北部が解放され開発が進むにつれ、スリランカのタミルの人たちが頭角を現してくる日も遠くないかもしれません。

スリランカの住人になることができた今、皆様に、マスコミが書かない、いえ書けない「真のスリランカの姿」をお伝えできることを、とてもうれしく思っています。

Vol 05 – 停電もへっちゃら!超エコロジーの国スリランカ。

皆様   日本は暑い季節に入り、計画停電なるものは実行されているのでしょうか? こちらスリランカの私の住んでいる所では、だいたい3~4日にいっぺん、1時間~2時間の確率で停電がおきます。 発展途上国に来ると、こうした問題は仕方がないと心得ているのですが、何しろ停電になるとエアコンはもちろん、扇風機さえ使えず、風のない日など、この1,2時間はけっこうつらいものがあり、「復旧はまだか、まだか・・」と、何度も時計に目が行きます。 夜間の停電ですと、懐中電灯のほのかな光を頼りに包丁を握り、夕食の支度・・といった事態にもなります。 加えて、水道の蛇口から出る水は、井戸水を電気のモーターでくみ上げ、タンクにためるというシステムなので、(いつ、ピタッと水が止まるのではないかと)いつもより水を大切に、かつハラハラ・ドキドキしながら料理をしたり、シャワーを浴びることになります。 まさに、エコロジーな生活!を地で行かざるおえない生活です。 スリーエコ・ホリデーズのオフィスのあるエリアになると、空港も近く、都会?!ゆえ、状況はよくなりますが、それでも、30分で回復すると思った停電が3時間も続き、結局仕事にならなかったり、断水になり、トイレも使えず、帰宅を余儀なくされたりと、問題が起こります。 ローカルの人たちはといえば、こうした状況に慣れているせいなのか、闇夜でもよく見えるうらやましい視力を持っているせいか、はたまた、もともと(経済的理由で)エコロジーな生活が身についているせいか、あまり、気にした様子もありません。 いえ、“人間は逆境に強い生き物”それが理由かもしれません。 逆境と言って思い浮かべるのが、スリランカでマイノリティー(少数派)である、イスラムの人たちや、ヒンズー教徒であるタミルの人たちのことです。 仏教徒が大多数のスリランカにあって、「結局、一緒にやっていけるのはイスラムのスリランカ人。彼らは計算も早いし、約束もけっこう守る・・」とは、スリランカに長いある日本人の弁。 この感想が正しいか否かは別として、彼らは宝石店やヘアサロンのオーナーなど、経済的にも裕福な人が多く、スリランカ経済のけっこうな牽引役のように見受けられます。国内外のモスリムの横のつながりが強いことが、彼らの何よりの力になっているのでしょう。 かつて、イスラム多数派の国・マレーシアに住んでいたことがありますが、国の優遇政策(たとえば、マイホームを中国系など他の民族より、安く買えるなど)により守られているせいか、あまりにのんびりしていたことを考えると、ここスリランカでは“少数派の頑張り”を感じます。 別の少数派、インドと深い関係のある、スリランカのタミルの人たちに関しては、私は最近まで少し間違った見方をしていたのではないかと、思い始めています。 続きは、来月号で!!   もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース   ** 大統領、食料品の値上がりに懸念を表明**   ラジャ・パクサ大統領は、度重なる主要食品価格の値上がりに歯止めをかけるため、委員会を招集し、迅速な対応を取る姿勢です。 特に、乳児用のミルク食品の価格検討、収穫が近い米の買い入れ価格等を中心に、話し合いがもたれるとのこと。 西側からは“独裁的”と非難されている大統領ですが、国内では内戦を終結させた・・と、絶大な支持を集める大統領。 きれいごとだけでは進められないのが政治。弱者のことを見捨てない政策をとるならば、スリーエコも陰ながら応援・・。     ** スリランカ南部の象200匹の移動はなし **   スリランカ政府は、南部のエアポート建設に際しても、また、南部の町・ハンバントタ(Hambantoa)での2018年・国際的スポーツイベント(Common Wealth Game)の開催国になろうとも、そのために、象の移動はないとコメント。 メディアがリポートした、政府による200匹の象の移動計画を全く根拠のないものと、きっぱりと否定しました。 国内の開発が進む中で、スリランカの自然の魅力と重要さを国が常に意識していれば、スリランカは大きく成長する可能性も・・。   ** スリランカ北部のGDB伸び率が最高値 **   30年にわたる内戦により、経済活動も停滞していたスリランカで高いGDP伸び率が見られると、中央銀行からの統計がでています。 特に、内戦中は、外国人を中心とした一般人の立ち入りが制限されていた北部で、2010年は22.9%と、前の年の12.1%からの大きな伸びです。 インドと関係の深い、スリランカ北部と東部。インドからの旅行者も飛躍的に増え、経済的交流が政府公認となった今、スリランカのさらなる伸びはまちがいなし?! 次回もSRIEKO NEWSをお楽しみに!! 2011年7月15日 山倉 理恵子

Vol 04 – スリランカの常識...首を横に振ってもYes!?これってどういう事!?

皆様

日本ももうすぐ夏到来!!ようやく、短いながらもホリデーシーズンを迎えることとなりますね。

こちらスリランカも、7月、8月は旅行のハイ・シーズンとなり、ヨーロッパからの旅行者が週単位でスリランカに滞在するシーズンを迎えました。

6月末といえども、早めにバカンスを取った欧米人でホテルは少しずつ込み始めています。

一般に、海と暑い所、そして文化的な話が大好きな欧米人にとって、スリランカは魅力的な国のようで、リピーターもかなりいるようです。

では「欧米人のように、ビーチで日光浴なんて信じられない。皮膚がんを作るようなものだ・・」と思っていらっしゃるあなたには、興味が湧かない国?

いえいえ、海外旅行で最も大切なのは、異文化に接することです。日本から近いアジア圏でこれだけ、異文化を体験できる国も珍しいでしょう。

「異文化云々と言ったら、インドほどではないだろう・・」と、おっしゃる方。

インド旅行で、インド人の理屈っぽさと計算の速さに、自尊心を傷つけられた方も多いと思います。その上、汚い、物乞いが多い、等々。その点ではどちらも、スリランカはあなたにとって、過ごしやすい?!国であるはずです。

さてここで、その異文化について、前回の続きである「スリランカの人々の生活と特徴」を絡ませながら、もう少しご説明しましょう。

6月の頭から我が家では、ラブラドールの子犬がメンバーに加わりました。

スリランカでは、何と飼い犬をゲージ(犬小屋ではなく、檻)に入れておく家庭がほとんどです。西側の動物愛護団体が知ったら、大変なことになりそうですが、野良犬が多く、暑さからくるバクテリアの発生などを考えれば、仕方のないことなのかもしれません。

ですが、日本育ちの夫も私も「郷に入れば・・」といった考え方ができず、ついつい甘やかし、ほとんど放し飼いです。

そのためわが愛犬は、いたずらと、(悪いものを口にするために)病院通いの繰り返しです。

獣医のスリランカ人女性は「またですか?・・」と、驚きと呆れ気味。

先生は「お腹の悪い時は、肉をあげないでください。魚なら少しはいいでしょう」と、アドバイスしてくださいます。

夫と私は「先生の夫君はアーユルベーダのドクターだから、ペットにもその知識が生きているのかもしれないわね」と納得。

「ミルクはだめです。でも、どうしてもというなら、紅茶に少しだけ入れて・・」と、言われた時は「さすが、世界に誇るセイロンティーの国。ペットにまで・・」とため息が。

しかし「カレーはいいですが、スパイシーなものはあげないでください」との言葉には、

「どういうことだろう??」と、二人“育児疲れの頭”で“異文化”について、考えあぐねたものです。

この先生にしても、他のスリランカ人にしても、会話の最中には、何度か首を横(縦ではない)に振ります。それも、カラクリ人形のように、日本人には決して真似のできない、微妙な動きを見せます。

夫は、当初「首を横に振る以上”ノー“という意味だろう・・」と、信じきっていたそうです。が、ある時「話の流れから考えると、どうもおかしい。どうみても”イエス“のジェスチャーだ・・」と気づいたときは、ちょっとしたカルチャー・ショックを受けたそうです。

さらに彼らを知るにしたがって、首のちょっとした動かし方の違いで「喜んで”イエス“」「仕方なく”イエス“」等、意味合いが違ってくるとわかった時、そして大人ばかりか、スリランカのちびちゃんたちですら、そうしたアクションをとるに至っては、「異文化に真っ只中にいるなあ・・」と、ため息をもらしたものです。

まだまだ、スリランカ人の生活と特徴を描き切れないので、来月号でも、もう少しこの点について触れてみたいと思います。

Vol 03 – スリランカの常識...バイク5人乗りが普通って本当!?

皆様   日本はじめじめ、しとしと梅雨の時期に入ったでしょうか。 こちらスリランカ西海岸はたまに、雨季の終わりを感じさせような、さわやかな日があります。いつものようには湿度が高くなく、ココナッツジャングルの森から、心地よい風が吹いてきて「ああ、いつもこんな気候ならば、スリランカはもっと、いいところなのになあ・・」などど、物思いにふけっていると、「ドシン!!」と大地に轟く、鈍い大きな音がします。 10m以上天空から、風にあおられ、ココナッツの実が落ちてくるのです。万が一、頭上に落ちたら、ひとたまりもないでしょう。(一般に、落ちてくる前に、業者に頼んで取ってもらい、料理やジュースに使われるので、あまり心配はいらないのですが) いつも、自然と宗教が身近な国、それがスリランカです。 今回と次号では、そのスリランカに生きる人々の生活と特徴を、100%、独断と偏見に満ちた見地で、ご報告したいと思います。   かなり長くスリランカを知っているつもりですが、それでも今もって驚くのが、バイクの乗り方です。 皆さん、バイクは最大何人まで乗車可能だと思いますか?「2人が当たり前の答えだから、3人かな?・・」とお答えになる方は、甘い甘い?! 正解は5人!ふつう、一家のお父さんが運転し、後ろにお母さん、子供がお父さんの前や、両親の間に、という乗り方で、ちびちゃんが一家に3人いる場合は、5人乗りの構図が出来上がりのです。それも、子供はほとんどヘルメットをかぶっていないので、こういう姿を見かけるたび、「先のこと(事故等の心配)を悪く考えないで生きるのが、スリランカ流・・・」と、アフォリズムが出来上がってしまいます。 もう一つの驚き、というより呆れてしまうのが、時間の感覚です。 「スリランカ人はスケジュールを持たない」というのが、別のアフォリズム。 相手の都合や迷惑を考えず、自分の時間に合わせて、突然訪ねてくる。約束した時間に来ない。催促すれば「今、そちらに向かっている。もうすぐだ」とか「バイクが途中で故障したからだ。少し遅れるが、もうすぐだ・・・」などど、延々、言い訳が続きます。 一方で、自分が待たされるのは嫌い。買い物の際は、列を作って待つことはありませんし、道路では、車もバイクもトゥクトゥク(三輪オート・リクシャー)も、道を譲りあうことなく、我先へと進もうとします。 時間の感覚は、商業都市コロンボにおいては少しはよくなりますが、まあ、歴代の大統領の一人が、日本の天皇陛下を15分待たせたという、前代未聞のエピソードがあるくらいですから、南国特有の時間感覚があるのでしょう。 こうした感覚があるから、30年も続いた内戦にしても「もうすぐ終わるさ・・」と、楽観的に考えて生きてくることができたのかもしれません。 (次号に続く)     もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース   ** 津波から3か月、亡くなられた方々のご冥福を祈って・・**   6月11日、コロンボ近郊の町ケラニア(Kelaniya)にある有名な仏教寺院・ラジャ・マハー・ヴィハーラ(Raja Maha Vihara)で、3月11日の日本の津波で他界された方々のご冥福と、被災された方々の一日も早い復興を願う式典が行われました。 日本とスリランカそして仏教の旗が飾られ、たくさんの献花とろうそくの火が灯る中、ウパティッサ大僧正が夕方5時半から1時間にわたり、お経を唱えてくださいました。 このお寺は、スリランカで釈迦が訪れたとされる3か所のうちの一つ。釈迦はここで沐浴をし、説教をしたと伝えれらています。 スリランカの人々の思いが日本の方々に届きますように・・。   ** 聖地アヌラーダプラで、ポソン・フェスティバル **   北部の町アヌラーダプラでは、6月12日からの1週間、スリランカの仏教伝来を祝うポソン・フェスティバル(Poson Festival)が催され、期間中3百万の巡礼者がこの地を訪れると言われています。 今月のポヤ・デー(仏教の祝日)である6月15日は、紀元前306年の同日、仏教がインドから伝わった特別な日とされています。 普段は静かな北部のこの町も、大統領をはじめ、政府関係者が多数訪れることになっており、厳重な警備体制が敷かれているとのこと。 聖地をご旅行される際は、少しだけスリランカの国家行事に注意をはらう必要もあります。   ** 旅行者増加は歓迎だが、それに伴い・・ **   スリランカの旅行者増加に伴い、外国人による、ポルノなどの幼児犯罪も拍車がかかるのではないかと懸念されています。 国際児童保護団体(NCPA)がリポートしたもので、すでにこうした犯罪は増加傾向にあるとされています。 人懐こい、何とも愛らしいスリランカの子供たち。一部の旅行者には節度ある行動が求めらています。     次回もSRIEKO NEWSをお楽しみに!!                                 2011年6月14日 山倉 理恵子

Vol 02 – お釈迦様誕生2600年!スリランカでベサックデーを祝いました。

皆様   日本では、4月、5月のゴールデンウィークがいつのことだったかと思えるほど、慌ただしい毎日が続いているのではないでしょうか? 次なる望み?はお盆休みですが、むし暑い日本の夏、今年は節電や計画停電も加わりそうで、どう猛暑を乗り切るか、頭を悩ますことばかりかもしれませんね。 人は悩む→人間の心が病んでいるから→それは心の汚れ→「煩悩」である と、定義しているのが仏教です。 こちらスリランカでは、その仏教のお休み・ポヤ・デー(満月日)が17日にありましたが、今年は、お釈迦様が悟りを開いて2600年を記念する特別な年のベサックデー(5月の満月)で、18日も休日となり、5月14日から21日までの1週間はお祭りムードでした。 5月も2週目から、路上のあちらこちらで提灯(日本のものとは違い、クラゲの形をしている)が売られ、家々の軒先に飾られ、政府関係の建物や道路のあちこちには、加えて仏教の旗が飾られました。 さらに夜になると、いたるところがライトニングされ、夜8時を過ぎると、地域ごとに施しの食事がもてなさるので(昼間はジュースと菓子)、それを目当ての人の長い列ができま した。 この期間中、お酒はもちろん、肉の販売や肉工場も営業停止です。 本来は“一時的な”ベジタリアン(菜食主義者)になって、心静かに仏教の祭日を過ごすべきでしょうが、ここは南国、それに多宗教の国。 懐がさみしい人たちが多い割には、酒屋がまだ開いている休みの直前に、空き瓶をぶら下げ、アラック(ココナッツでできた酒で強い)を駆け込みで買いに走る人が多いのです。(夫もその一人ですが、スリランカ人の殺気で弾き飛ばされそうになったことがあるとか) その上、どういう許可をもらっているのか、ポヤ・デーでも酒を出すホテル、さらにさらに、コカコーラのびんに!アラックやウイスキーを入れて客にだすレストランなど、周りに気を遣いながら、ビジネスにしろ、プライベイトな生活にしろ、けっこう独自の路線を走っているところは、とてもアジア的といいましょうか。 そうそう、スリランカの人たちも日本人のように「イエス・ノー」をはっきり言うのを好まないので、そうした西洋人にはとうてい理解しがたい感覚は、“アジア的”というより、両国に、共通した仏教的な教えや考えが底辺に流れているからかもしれません。 内戦が終わり、人々の暮らしも徐々に豊かになっていく過程で、スリランカでは宗教心も以前より失われてきているとの声も耳にしますが、宗教(大多数である仏教に限らず、キリスト教やイスラム教など)に根差した生活観やスタイルは変わらないもの、いえ、変わりようがないといえましょう。 そんな彼らをみていると、人それぞれ“ささやかな幸せ”さえ感じることができれば、もしかして「煩悩」ともうまく向き合えるのではないのか、と思えてきます。     もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース   ** スリランカ最大の石窟寺院が危機に・・ **   紀元前1世紀に建てられたといわれる、ダンブッラ(Dambulla)にあるスリランカ最大の石窟寺院。ユネスコにも登録されているこの寺院の、極彩色の壁画が悪化の一途を辿っているとのリポートがありました。 石窟内の壁や天井に180平米にもわたって描かれている有名な仏教遺産ですが、10年にわたる管理の悪さから、かなり損傷がひどくなってきているとのこと。 以前は、国の考古学省の管轄だったのが、その後は国の文化ファンドに移行しており、その責任を両組織がなすりあい。 そのうち見事に修復されると期待するより、さらにひどくなる前に一度は訪れておいた方が得策??   ** 世界で初めて国際・仏教博物館がキャンデー(Kandy)にオープン **   仏教国17の国々の協力で建てられたもので、5月20日、スリランカのプレジデント・ラジャパクサ氏により、開館式典が行われました。 19世紀、イギリスの植民地時代の建物を、軍部が使用していたもので、2億ルピー (約1・6億円)をかけ改造したもの。観光スポットとしても有名な仏歯寺に帰属する建物となるとのこと。 内戦が終わり、国の財政に少しずつ余裕ができてきているとはいえ、まだまだ貧しい人々の多いスリランカで、「世界初」を作る必要があるのかどうかは??。   ** デング熱流行の兆しか **   昨年に比べ、今年はコロンボ(Colombo)のデング熱患者が大幅に増えているとのリポートが、市からありました。 デング熱とは、東南アジアで多くみられる蚊を媒体とした病気で、クリーンを売り物にしているシンガポールですら、毎年患者が出ています。 道路が整備され、少しずつ街もきれいになってきているとはいえ、日本や西側からみれば、まだまだ・・・。 まずは政府レベルで、コロンボのような都市から、路上、川のクリーン・アップを図り、衛生面をよくする必要があると思います。 スリランカ訪問の際は十分ご注意ください。   次回もSRIEKO NEWSをお楽しみに!!                                 2011年5月25日 山倉 理恵子

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