Error: Contact form not found.

スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol 03 – スリランカの常識...バイク5人乗りが普通って本当!?

July 6, 2011 at 5:07 am

被災者のご冥福と復興を願う
スリランカの人々

皆様

 

日本はじめじめ、しとしと梅雨の時期に入ったでしょうか。

こちらスリランカ西海岸はたまに、雨季の終わりを感じさせような、さわやかな日があります。いつものようには湿度が高くなく、ココナッツジャングルの森から、心地よい風が吹いてきて「ああ、いつもこんな気候ならば、スリランカはもっと、いいところなのになあ・・」などど、物思いにふけっていると、「ドシン!!」と大地に轟く、鈍い大きな音がします。

10m以上天空から、風にあおられ、ココナッツの実が落ちてくるのです。万が一、頭上に落ちたら、ひとたまりもないでしょう。(一般に、落ちてくる前に、業者に頼んで取ってもらい、料理やジュースに使われるので、あまり心配はいらないのですが)

いつも、自然と宗教が身近な国、それがスリランカです。

今回と次号では、そのスリランカに生きる人々の生活と特徴を、100%、独断と偏見に満ちた見地で、ご報告したいと思います。

 

かなり長くスリランカを知っているつもりですが、それでも今もって驚くのが、バイクの乗り方です。

皆さん、バイクは最大何人まで乗車可能だと思いますか?「2人が当たり前の答えだから、3人かな?・・」とお答えになる方は、甘い甘い?!

正解は5人!ふつう、一家のお父さんが運転し、後ろにお母さん、子供がお父さんの前や、両親の間に、という乗り方で、ちびちゃんが一家に3人いる場合は、5人乗りの構図が出来上がりのです。それも、子供はほとんどヘルメットをかぶっていないので、こういう姿を見かけるたび、「先のこと(事故等の心配)を悪く考えないで生きるのが、スリランカ流・・・」と、アフォリズムが出来上がってしまいます。

もう一つの驚き、というより呆れてしまうのが、時間の感覚です。

「スリランカ人はスケジュールを持たない」というのが、別のアフォリズム。

相手の都合や迷惑を考えず、自分の時間に合わせて、突然訪ねてくる。約束した時間に来ない。催促すれば「今、そちらに向かっている。もうすぐだ」とか「バイクが途中で故障したからだ。少し遅れるが、もうすぐだ・・・」などど、延々、言い訳が続きます。

一方で、自分が待たされるのは嫌い。買い物の際は、列を作って待つことはありませんし、道路では、車もバイクもトゥクトゥク(三輪オート・リクシャー)も、道を譲りあうことなく、我先へと進もうとします。

時間の感覚は、商業都市コロンボにおいては少しはよくなりますが、まあ、歴代の大統領の一人が、日本の天皇陛下を15分待たせたという、前代未聞のエピソードがあるくらいですから、南国特有の時間感覚があるのでしょう。

こうした感覚があるから、30年も続いた内戦にしても「もうすぐ終わるさ・・」と、楽観的に考えて生きてくることができたのかもしれません。

(次号に続く)

 

 

もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース

 

** 津波から3か月、亡くなられた方々のご冥福を祈って・・**

 

6月11日、コロンボ近郊の町ケラニア(Kelaniya)にある有名な仏教寺院・ラジャ・マハー・ヴィハーラ(Raja Maha Vihara)で、3月11日の日本の津波で他界された方々のご冥福と、被災された方々の一日も早い復興を願う式典が行われました。

日本とスリランカそして仏教の旗が飾られ、たくさんの献花とろうそくの火が灯る中、ウパティッサ大僧正が夕方5時半から1時間にわたり、お経を唱えてくださいました。

このお寺は、スリランカで釈迦が訪れたとされる3か所のうちの一つ。釈迦はここで沐浴をし、説教をしたと伝えれらています。

スリランカの人々の思いが日本の方々に届きますように・・。

 

** 聖地アヌラーダプラで、ポソン・フェスティバル **

 

北部の町アヌラーダプラでは、6月12日からの1週間、スリランカの仏教伝来を祝うポソン・フェスティバル(Poson Festival)が催され、期間中3百万の巡礼者がこの地を訪れると言われています。

今月のポヤ・デー(仏教の祝日)である6月15日は、紀元前306年の同日、仏教がインドから伝わった特別な日とされています。

普段は静かな北部のこの町も、大統領をはじめ、政府関係者が多数訪れることになっており、厳重な警備体制が敷かれているとのこと。

聖地をご旅行される際は、少しだけスリランカの国家行事に注意をはらう必要もあります。

 

** 旅行者増加は歓迎だが、それに伴い・・ **

 

スリランカの旅行者増加に伴い、外国人による、ポルノなどの幼児犯罪も拍車がかかるのではないかと懸念されています。

国際児童保護団体(NCPA)がリポートしたもので、すでにこうした犯罪は増加傾向にあるとされています。

人懐こい、何とも愛らしいスリランカの子供たち。一部の旅行者には節度ある行動が求めらています。

 

 

次回もSRIEKO NEWSをお楽しみに!!

                                2011年6月14日

山倉 理恵子

|
お問い合わせ