Vol.100-前編 ジェームス・テーラーとトーマス・リプトンの紅茶
皆様、こんにちは。 コロナ・パンデミックにより、世界中が混乱して経済活動に大きな影響が出ておりますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。 スリランカは、3月20日から続いていた外出禁止令が6月下旬に完全解除され、経済再開と8月1日より旅行者受け入れ開始、8月5日の国政選挙に向け徐々に動き始めています。 ただし今も、スリランカ人帰国希望者が多く、6月7月とチャーター便にて帰国した者の中には感染者が少なからずいるため、政府の施設やホテルで厳重な隔離対策(2週間隔離+2週間自主隔離の計4週間)が行われていることから、今後旅行者の安全確保にはまだまだ時間がかかりそうな状態、8月1日受け入れ開始は、9月まで延期される可能性が大きくなっています。 さて今回は、記念すべき創刊100号という事で、話題は何にしようかと考えたところ、コロナで外出は必要時以外出来るだけ控え、家にいる時間が多くなっている昨今のご時世...きっとご自宅で紅茶を楽しまれている方も多いだろうと勝手に思い、セイロン紅茶のお話を! ●ジェームス・テーラー ジェームス・テーラーと言えば、スリランカ好きの皆さんはともかく、「誰、その人?」と思われる方は多いのではないかと思います。実は私もそうで、せいぜいスリランカで紅茶を作り始めた人くらいの印象だったのですが、調べてみるとなかなか頑張った人物なのです。 簡単に略歴を追えば、1835年スコットランドの北部の小さな村に生まれ、父は車大工、母は彼が9歳の時に亡くなり、6人兄弟は新しい母を迎えました。 幼いころから頭が良く14歳にして既に学校の補助教員として教えて給料をもらっていたという秀才、さぞかし将来を嘱望された少年時代だったのでしょう。 ところが、何を思ったかテーラーさん、1852年の17歳の時、突然従兄弟の誘いに乗り他のスコットランド人十数名とセイロン島に渡ります。そして当時は高原地帯でコーヒー栽培全盛期のコーヒー農園で働き始めるわけです。 このテーラーさん、植物栽培にも才能が有ったらしく、テーラーさんにかかればコーヒーの苗も瞬く間に成長したとの事、農園主はテーラーさんを雇って本当に良かったと思っていたんでしょうね~~しかし、仕事というのは「一寸先は闇」と申しましょうか、1867年、テラーさん32歳の時、コーヒー園に錆病が蔓延して他の農園同様にコーヒー園は全滅状態となります。 手塩にかけたコーヒー園の枯れはてた光景を見たテーラーさんは、何を思った事でしょう。15年間丹精込めて育ててきたコーヒー畑を失った失望感は、計り知れないものだったのでは。.. ●身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ しかしここであきらめないのが凡人と違うところ!逆境にもめげず今度はお茶の栽培を始めます。植物栽培には自信がったんでしょうね! 当時キャンディ郊外のペラデニア植物園では、インドのアッサム地方からのお茶の木が栽培されており、そこから農園主のつてで苗木を手に入れたとの説と、インドアッサム地方から直接苗を手に入れたという説の二説ありますが、いずれにしても、農園主の依頼でキャンディ東部のルーラ・コンデラという山岳地帯を開墾しながら、当時セイロン島ではまだ大規模な栽培方法が確立されていなかったお茶のプランテーションに取り組んだのです。 ブルドーザーなど勿論ありません、今のようにガガガーと一気に整地できれば楽なんでしょうが、当時はそうはいきません。ゾウさんと人手を使って、土を掘り起こすことから始めたわけですから、さぞかしご苦労な事だったと思います。 苦労のかいあり間もなく、テーラーさんの開墾した農園にはお茶の苗木が根付き、茶園は一面に広がっていきました。 更にこのテーラーさん、茶の栽培だけでは飽き足らず、紅茶も製造してしまえ!という事で、インド・ダージリンで紅茶の製法を学びます。 紅茶の味わいを決めるのは、茶葉の質(どの葉を摘むか)と発酵を促す揉捻(どのように茶葉を揉むか)と言われており、当時英国で好まれていた濃厚で味も香りが強く、色の濃い発酵の強い紅茶をバランスよく効率的に製造するにはどうしたらよいか、テーラーさんは独自の経験と工夫を凝らし様々な実験と改良を重ねたのでした。 こうして完成したテーラーさんの紅茶は、良質で美味しいと評判を得て、ロンドン市場で中国からの紅茶、アッサム地方の紅茶と並んで、めでたく高値で取引されることとなったのです。 ●ちょっと変わり者 セイロン紅茶造りに、四半世紀を捧げたこのテーラーさん、身長180センチ、体重100キロの巨漢だったようです。小柄なスリランカ人の中では、当時ガリバーのような大きな人で、人柄は大らか、紅茶の栽培と製造をしながら地元の人と親密に和気あいあいと生活をしていたんだろうな~と勝手に思い込んでいましたが、実はちょっと変わり者だったようです。 セイロン島に来てからは一度も母国スコットランドに帰らず、セイロン在住のスコットランド人の会合には一度として参加したことはなく、はたまたセイロン農園主からのセイロン紅茶への功労賞授与パーティーですら断っています。 人と会い、話をして過ごすのが苦手だったのでしょうかね~ただただ、静かにルーラ・コンデラの茶園の小屋に住み続け、一生独身を通し、1892年52歳でその生涯を閉じています。 考えてみれば、テーラーさんにとって紅茶園を開墾したルーラ・コンデラが父母であり、見渡す限りの紅茶園が妻であり、そして出来上がった良質で美味しい紅茶が娘だったのかもしれませんね。 いや、今スリランカで一杯の紅茶を飲んでいると、テーラーさんが近くで「どうだい、俺の造った紅茶は?」と話しかけてくるようです。本当に美味しんです! Vol.100-後編のトーマス・リプトンへ続く 👉 安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。 *インド洋を優雅に泳ぐシロナガスクジラ観察 *「ウミガメの産卵ツアー」大好評 *高原列車で紅茶畑&紅茶工場巡り大好評 *GTフィッシング 7月10日 山倉 義典

7月8日 ミンネリヤ国立公園にゾウの双子の赤ちゃん🐘
最近、この国立公園に新しい小さな命が生まれました。それも大変珍しい双子ちゃん😊
今年はコロナのため観光客はほとんどいませんが、その分この赤ちゃんたち人目を気にせずお母さんに甘え放題のようです。
ゾウさん生まれたばかりの赤ちゃんは、自分のお鼻が何か分からず、お鼻をブラブラさせて色々なものに触りながら遊び周り、時間と伴に自分のお鼻だと分かってくるのです。カワイイっすね!...

6月28日 次々と国内規制緩和@スリランカ 大丈夫か!?
●6月28日 スリランカ大統領府から,本28日から夜間外出禁止令を解除する旨の発表がありました。 これにより,3月20日から発出されていた外出禁止令が全土で完全解除されることになります。
●また既に発表済みですが、明日6月29日より7月下旬にかけて学校が段階的に始まります。
これにより、スリランカ国内は経済的に通常の状態に近づく事になります。
*今のところ政府発表では、一般の旅行者の受け入れ開始は...

Vol.99 – スリランカ風ニューノーマル!?チェックイン&アウト
皆様、こんにちは。 世界中にコロナウイルスが蔓延し、今日も世界各地で多くの人々が亡くなっています。 アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアでは新たな感染者は出ているものの、一部の地域を除き、少しずつ感染対策規制を緩和している国が出てきているようですが、第二波、第三波に直面している地域もあり、南米、アフリカでは今も感染が拡大している事を考えると、今後も十分な対策を継続してゆく事が一番大切なのではないかと思います。 スリランカでは、5月26日より昼間の外出禁止令が緩和(夜間のみ外出禁止)され、徐々にではありますが経済活動が始まり、一般市民も何はともあれマスクをするとか、手洗いをするとかといったニューノーマル的制約はありますが、概ね普通の生活に戻ってきています。 6月に入り、国内在住者を対象にホテル、レストラン(お持ち帰り中心)なども、ちらほらと営業を開始し、公共交通手段も6月中旬より通常運行に戻る予定です。 街の様子はこのように、少しづつコロナの前の平常状態にもどっていますが、旅行業界に身を置く私としては、しっかりコロナ対策が行われているのか、気になるところ!? 早速、近所で営業を開始しているホテルへ、ニューノーマルの確認へ犬課長を連れて行ってきました。 訪問したホテルは全国に素敵なホテルを持つ、スリランカの観光業を代表するホテルチェーンで、コロナの前から接客、客室のスタンダードは折り紙付き、ちなみに私達もこのホテルの会員で、プール、ジムなどを利用させてもらっています。😊 当日は、視察の連絡をすることもなく、旅行者のごとく直接メインエントランスに直行!ベルボーイが車のドアを開けてくれて下車..まず最初は、スリランカ風の手を合わせる挨拶(アーユボーワン!)です。 早速ベルボーイがマスクをしていません!?その辺は結構うるさい日本人..私が「マスクは?」と笑顔で言うと、あわててマスクを取りに行きました(笑) ホテルは営業を再開したばかりで、訪問客がほとんどなく、しかも暑い事を考えると常時マスクをしているのも辛いんだろうなと同情。😊 ● アーユボーワンの挨拶の後は、早速メインエントランス横にある特設の洗面台で手洗いです。洗面台下にアクセルのようなものが付いており、水を出したり止めたりするのは、足で行います。手で操作しないので清潔! ● 手洗いが済んだら、今度はメインエントランスにあるのカーペットの上に上がり、靴裏の消毒と検温です。検温は非接触タイプなので安心です。 ● 検温中に、ベルボーイが荷物を車から降ろし、所定の場所(写真)で消毒を行います。大きな荷物はボーイがお部屋まで運びます。 検温で問題がなかったら、手荷物を持ってチェックインカウンターへ。 ● さあレセプションにてチェックインです。 用紙に消毒済のボールペンで必要事項を記入、パスポートと一緒に手続きを行ってください。ご使用済みのボールペンは、消毒液の入った入れ物へ、チェックインの手続きが済んだ後は、備え付けの消毒液を使って念のため手を消毒してください。 ● チェックインが終わりましたら、クラークがお部屋へご案内いたします。 お部屋は24時間前に消毒済みですので、安心してご利用いただけると思います。レストラン、館内トイレ等全ての入り口に消毒液が置かれています。(写真は館内トイレ) 外出時は、マスク、手洗い、うがいを忘れずに。😊 ● チェックアウト時は、フロントにお電話をして頂きベルボーイに大きな荷物を玄関まで運んでもらってくださいね。 ここまでが、今回の視察で確認(チェックイン、チェックアウトの安全性&快適さ)したいところでした。 ニューノーマルとしての慣れない不自由さは多少ありますが、さすがスリランカを代表するホテルだけあり、チェックイン&アウトの安全性と快適さは確保されており合格点でした。 この基準をベースに他のホテルも、視察していきたいと思います。 さて、視察の後はもちろん犬課長と目の前に広がるビーチへ直行! 妻は3か月ぶりのプールでゆっくり!犬課長は波が高いため泳ぐことが出来ず、残念ながら私と一緒に潮干狩り~~ 例年6月はオフシーズンで人が少なくなる季節なのですが、私達の他ビーチやプールに観光客が一人もいないとなると、なんだか居心地が悪いものです。 デッキチェアーが片付けられたプールサイドの広々とした場所に、何事もなかったようにリスが現れ、何かを食べています。ホテルのスタッフと交わす短い会話と、妻との話声以外は聞こえない静かな空間。(犬課長はほとんどミュート😊) モンスーンの風に煽られた、ヤシの葉がカサカサ音を立てているだけの静けさは、夏の賑わいの終わった、日本の9月の海のような寂しさがあるものだなと感じました。 先週、政府観光局は8月1日より世界各国からの、観光客受け入れを開始すると発表しました。 しかし内容は、入国前、入国時、旅行中の規制が多く、安全性は確保されると考えられるものの、快適さを大きく欠いた内容になっており、果たしてこの内容で本当に旅行者に戻ってきてもらえるのか?大きな疑問が残ります。 ちなみに、この規制の内容に対して国民の反応は「2020年のスリランカの旅行業界は終わった!」、「出発3日以内にPCR検査を受けるなど無理無理!」などのネガティブなコメントが寄せられており、私もこの内容では、どのような旅行者が来るのか、イメージがわきません。 まあ、8月にスリランカへ観光客が来るのかどうか見てみたいと思います。😊 旅行で安全を確保するのは、基本中の基本ですが、旅行だけに快適さも重要な要素です。今の内容では余計疲れに旅行に来るようなもので、心の休まりなど得られないのではないでしょうか。 難しい問題ですが、政府にはその辺も加味してもらい、最善の案を再考してほしいものです。 スリランカ政府観光局、観光客受け入れ態勢詳細

6月6日 2020年8月1日よりスリランカへのご旅行者受け入れ業務開始!?
6月5日 スリランカ政府観光局は8月1日よりご旅行者の受け入れ教務を開始すると発表いたしました。
しかし内容は、入国前、入国時、旅行中の規制が多く、安全性は確保されると考えられるものの、快適さを大きく欠いた内容になっており、果たしてこの内容で旅行者が戻ってきてもらえるのか?大きな疑問が残ります。
ちなみに、この規制の内容に対して国民の反応は「2020年のスリランカの旅行業界は終わった!」...

6月1日 コロンボ国際空港(CMB)、本日よりPCR検査開始
観光、航空大臣を兼務するPrasanna Ranatunga大臣は、コロンボ国際空港(カトゥナヤカ国際空港)への到着者全てに対して、6月1日よりPCR検査(コロナ検査)を行い、検査結果に基づき隔離(14日間)又は入院をしてもらうと発表しました。
メディアでは8月よりコロンボ国際空港を再開し、観光客の受け入れを始める予定...

5月27日 8月1日より外国人観光客むけに空港再開か!?
新聞報道によると、5月26日大統領府コロナ対策特別委員会は、国内の状況が落ち着いてきたことにより、「8月1日より外国人観光客向けに空港を再開」をゴタバヤ・ラジャパクサ大統領に答申したと大統領広報部が報じました。
この日、大統領の招集により集まったコロナ対策特別委員会のメンバーは、コロナ・パンデミックの影響を受けた観光業界の復活方法について話し合いました。
大統領は、海外からの旅行者を受け入れ...

5月24日 コロンボ、ガンパハ地域、5月26日より外出禁止令緩和😊
昨晩のニュースで、最後まで残っていたコロンボ、ガンパハ(私の住んでいる)地域の外出禁止令(既に2か月以上続いている)が、5月26日(火曜日)より緩和(終日外出禁止→朝4時~夜10時まで外出可能)されると報道がありました。
今回の緩和は...

Vol.98 – コロナの後の世界はどうなるのだろう??@スリランカ
皆様、こんにちは。 世界中にコロナウイルスが蔓延し、世界各地で多数の死者が出ています。世界各国の皆様は程度の差こそあれ、基本的には不要不急の場合以外自宅待機、仕事もテレワークといった状況でかなりストレスが溜まっていることと思いますが、如何お過ごしでしょうか。 コロナ対策が成功しているとみられる一部の国では、5月に入り国内の規制が緩和されている国もあるようですが、感染拡大が再度報告されたりしており、対策には各国かなり戸惑っているようです。 感染力が強く、変異の早い得体のしれないウイルスだけあって、以前のような生活に戻るには、かなり時間がかかるのではないでしょうか..もう以前のような生活には戻れないという人も、私を含め多くいるようです。 私達の住むスリランカは、感染者の微増はあるものの、人口2,100万人に対して、感染者は1,000人弱、死者は9人と、他国に比べ比較的ウイルス感染対策では、検討している方ではないでしょうか。 地域的にみると人数の多い地域(経済の中心地コロンボ、ガンパハ県)、旅行者の多い地域地域(南西海岸のカルータラ県)、そして海外出稼ぎ帰りの多い地域(プッタラム県)などから、圧倒的に感染者が出ており、それ以外の十数ある県では、さほど深刻ではないようです。 また前号にも書きましたが、外出禁止令(既に一部の地域では2か月近くに及ぶ)をはじめ、政府の徹底的なコロナ感染対策が功を奏しているのか、感染経路がある程度明確になっており、一度感染者が発生すると、感染者の住む村ごと特別隔離又は、村人が少ない時は、隔離センターに村人ごと送り込むため、ウイルス感染管理はかなり厳しく行われていて、それ以外の地域は段階的に規制の緩和が行われています。 一番規制の厳しい私達の住むガンパハ県とコロンボ県も5月11日から規制が緩和され始め、外出禁止令は出ているものの、「市民生活並びに公的及び民間部門の活動は開始」という、なんとも分かりづらい状態となっています.. 平たく言うと、基本的に外出は禁止ではあるが、公的機関と特別許可を得ている会社は活動開始可能、市民生活で不要不急の用事(生活必需品の購入や支払い等々)がある人たちは、制限付きで外出しても良いという事のようです。😊 スリランカ人の気質を知っている人達は、これを読んで5月11日以降どのような状況になっているか想像がつくと思いますが、私の住むニゴンボの市街地は、車、オート三輪、バイク、自転車、歩きの人々、牛、犬、猫が一斉に街へ繰り出し、収拾のつかない状態になっています。 車はクラクションを鳴らし我先にと走行、オート三輪はけたたましい音を立てながら搭乗人数無視、信号無視、逆行等々あらゆる交通法を無視、バイク、自転車、人々は幹線道路を我が物顔で並列走行、そこに犬、猫、牛が飛び出してくるわけですから、まさに市民全体で「好きな事し放題状態」とも申しましょうか.. 3月20日以来50日以上の軟禁状態から解放されたと思えば、同情もしますし、さもありなんと思いますが、世界的にも国内的にもコロナ感染終息にまだまだ程遠い事を考えると、スリランカ市民のこの浮かれようは大変危険だと感じています.. もともと列を作り順番を待つ文化の薄い人達で、政府機関が何度となくマスクを着用し、ソシュアル・ディスタンスを守るように注意していますが、このご時世ですら守っていない人が少なくない事を考えると、どこかでまた感染爆発が起こり、また長い長い軟禁生活が始まるか心配でなりません..この浮かれた状態が一刻も早く収まることを願うばかりです。😊 さて、コロナ終息にはまだまだ時間がかかりそうですが、コロナの後のスリランカはどうなるのでしょうか? 公共交通機関の利用の変化に伴う、働き方について自分なりに仮説を立ててみました。 まずコロナが完全に撲滅されるまで、コロナが近くにいる生活を強いられるわけですから、今までの生活様式はがらりと変わる(パラダイムシフト)ことは間違いないと考えています。 ●マスク着用、ソシャル・ディスタンス、シャボンを使った手洗い、うがいは必須として ●交通交通機関に与える影響と変化での仮説 スリランカには飛行機、列車、バス、タクシー、オート三輪とありますが、公共交通手段は不特定多数の乗客が利用すること、三密の温床であることなどを考えるとかなりの改革が必要です。 特に列車、バス、タクシー、オート三輪は市民の足となっていますので、重点的に以下内容の改革がなされると予想されます。 ★乗降車:停留場は所集中しないよう、それぞれ厳格に指定され、ソシャル・ディスタンスを保って整列乗車、乗車時はそれぞれ指定された停留所に備え付けられた設備にて荷物、手、靴底の消毒・・・👉費用、場所、乗降の時間が余計に掛かかる=運賃アップ。 ★定員:列車、バスは座席数の半分が定員、それ以上は乗せない。タクシー、オート三輪は2名定員・・・👉運送効率が下がり=運賃アップ。 ★乗車中:車内での会話、飲食は厳禁。 ★車両:車両内は運行終了毎に車内消毒を行う。👉費用と時間が余計にかかる=運賃アップ。 公共交通機関を使った場合、同じ移動をするのにも以前と比べ、場所、時間、費用が余計に掛かることになり、それによって運賃アップすることになるでしょう。 例えば仕事に行くのにバスを利用する人を考えた場合、今までは、通勤時間には乗降車口まで人であふれ危険極まりないスピードで、急発進、急停車を繰り返す路線バスは、コロンボ郊外の風物詩となっていましたが、仮説では定員が半分に減るわけですから、バスの本数が今までと同じだとすると、まず空席のあるバスを捕まえるのに時間がかかります。 更に乗車するのに消毒等でいつもより数倍時間をつかうわけですから、運賃が諸経費も含め数倍に跳ね上がる可能性があります。 それもバスの始発地点周辺に住む人はまだ乗れるからいい方で、都市部に向かう通勤時間帯には途中で降りる人はほとんどいないと考えられ、途中乗車はほぼ無理なのではと考えられます。.. これでは会社に行くだけで疲れると同時に、遅刻も多発して仕事どころではないでしょう.. また運賃も数倍に上がりますので、体力的にも経済的にも毎日オフィスに行くのは厳しくなるのではと思います。 とはいえ、会社は何とか仕事を進めなければいけませんので、スタッフの通勤の負担を減らすため、自宅勤務(テレワーク)日を増やしたり、通勤時間帯をずらし時間差出勤など導入したり、通勤専用のシャトルバスなどを導入することでしょう。 市民生活に密着するバスを一例に取っただけでも、ざっくりですが、これだけの環境変化と生活様式の変化が予想されます。 いわんや、コロナによる大きな環境変化は複雑多岐にわたりますので、今後スリランカ社会全体でこの大きな環境変化に伴う諸問題への対策を策定しなければならない状況となるでしょう。 せっかく100年に一度といわれる大きな環境変化が来ているわけですから、私自身も前向きに、出来れば社会、経済活動の様式が少し論理的で効率化する方向に変化することを期待したいものです。😊 皮肉にもコロナのおかげで、コロンボの終日続く大渋滞が解消されるかもしれませんね(笑) 弊社Srieko Holidaysも現地旅行会社として、新しい環境に一つ一つ丁寧に適応していきたいと思います。社会、経済活動の様式が理論的で効率化に進むと信じて、昨日よりは今日、今日よりは明日と、一歩進んでより良いサービスが出来ればと思っています。 追伸

5月13日 スリランカ航空運休再々再延長、5月31日まで!
スリランカ航空は全定期便の運休を5月31日まで再々再延長すると発表しました。
ただし世界の経済活動の再開と国と国との旅行制限の緩和を考慮して、ロンドン、東京(成田)、メルボルン、香港便の臨時便運航を行うとの事です。
*コロンボ→成田間帰国臨時便は5月14日、5月20日、5月27日の3便の運航が予定されています。
さらに航空貨物便は、必要に応じ世界のネットワークと特別便にて対応するとの事。...

5月9日 スリランカの現状(コロナ)及び臨時帰国便ご案内
最近は、50日以上に及ぶ外出禁止令の効果もあり、感染者も少なくなり、感染拡大は一部の例外はあるものの一応に管理されている(総感染者835名、死亡9名)ようです。
そのような状況の中、スリランカ政府は政府は、来週月曜日5月11日以降、経済活動の緩和を段階的に行うと宣言しました。
また5月14日(木)、5月20日(水)、5月27日(水)には臨時帰国便(スリランカ航空、成田直行便)を運行いたしますので、以下の内容にてご案内いたします。

4月24日 スリランカ航空運休再々延長、5月15日金まで!
その様な状況の中、ナショナルフラッグであるスリランカ航空は 、5月15日(金曜日)まで全ての商用便 運航停止を延長をする予定となりました。
これにより、日本への帰国便は,現時点ではコロンボ発カタール(ドーハ)経由成田行きのカタール航空のみとなっており、在スリランカ日本大使館からは、この便もいつまで続くか分からないため「既に帰国を予定されている方は,できる限り早期に同フライトによる帰国を検討してください。」と案内が入っています。...
