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2012年4月 文化三角地帯&サファリ 3泊4日(チャーター)

1名様 (香港在住)

ドライバーのチャンダナさんには滞在期間中本当にお世話になりましたので是非お礼を伝えて頂ければ幸いです。

今回、ガイドブックすら持たずにスリランカに来ましたが日頃の仕事の忙しさを忘れさせてくれるぐらい充実した日を過ごすことが出来ました。..........

2012年4月 ヤーラN.P.&ホエール・ウオッチング 5泊6日(チャーター)

2名様 (広州在住)

スリランカ滞在。本当にお世話になりました。

山倉さんのお陰で素晴らしい思い出に残る旅となりました。

スリランカの大自然。人々の笑顔。特にふとすれ違った子供達のはにかむような笑顔。........

2012年3月 4日間 (お車チャーター)

2名様 (日本在住) スリランカではお世話になりました。 また、4日間の旅行も車、ドライバーさんとも良く、満足のいく旅行でした。 これからもよろしくお願いいたします。

Vol 17 – スリランカ発!HOW TO USE 蚊取り線香!?

皆様

2月に入り、日本の寒さは一段落したのでしょうか?
こちらスリランカは、連日マイナス気温が続く今年の“極寒”ヨーロッパの影響もあり、クリスマス休暇のシーズンが終わっても、まだまだ大勢の白人長期滞在者で賑わっています。街中のレストランも、定休日営業し、フル操業と言った感じです。
こうしたレストランに行った際、私が店の人に必ずお願いするのが、蚊取り線香。(前号の続き)自身でスプレーも持参していますが、効果と安心感でいったら、蚊取り線香に勝るものはありません。
我が家では、昼夜問わず、5~6か所に蚊取り線香の入った皿を置いています。その分、消費量はかなりもので、1日で1箱~2箱のペース。
スーパーで、一回につき10箱ほどまとめ買いしますが、「どうしてそんなにいるの?!」と、店の人に驚かれた(いえ、呆れられた)ことがあります。
どのブランドも1箱に10巻入っていますが、2巻がペアになっていて、使う前にこれを手で解く(ほどく)必要があります。
しかし、“金鳥の夏”のようにはいかないのが、スリランカ。製造過程や店の扱いに問題があるらしく、解こうとすると、ぼそぼそ、折れてしまうことが多いのです。
そうした“欠陥商品”の対処法に、人それぞれの性格が表われます。
まずは私。「ええい、面倒だ!」と、捨ててしまおうかとも思いますが、あまりの消費量の多さによる経済的理由と貧乏性の性格ゆえ、5~10cmの長さにカットし、1時間前後で新しいものに付け替えるという、やりたくもない単純作業を繰り返すことになります。
5cm以上の場合は、線香が残っていても、線香立てのスタンドにあたって火が消えてしまうので、線香の位置を小まめにずらすという“几帳面さ”も要求されます。
“線香花火タイプ”の、こつこつ勤勉型ということにしましょう。
夫の場合は、スタンドを器用に2つ3つ用意し、不完全な線香の輪を補うという、発想とアイデアに満ちたもの。この場合も、一定時間が過ぎると、スタンドの位置をずらさなければなりませんが、かなり長い間、ほっておくことができます。
それに、完全形・渦巻きを用いるときでも、湿度で巻き全体がだらりと下がり、火が消えてしまうので、この方法だと湿度対策にも効果があります。
「あなたがいつも俺は天才型なんだって言っている意味がわかったわ・・」と、たまには素直にほめることにした私。
火をつけておしまい“ねずみ花火タイプ”の、(天才というより)怠惰な、楽することを追求した山かけ型。
“打ち上げ花火タイプ”とでも言いたい、あざやかで、モーツアルト風・天才型が似合うのは、わが街ニゴンボ(Negombo)にある、イタリア・レストランのご主人。
店に行ったある時、いつものように「蚊取り線香を用意してください」とお願いすると、いつ行っても、にこりともしないミスター・イタリアンが、ウエイターに代わって持ってきて下さいました。
彼が用意してくれたのは、コーラの空きビンの口に、線香を立てるという点では全くのスリランカ・スタイル。
ただ、単純に5~10cmの長さの線香をひっかけるのがオーソドックスな形であるのに対し、彼の“作品”は、渦巻きの本来、火をつける尖った先をビンにひっかけ、スタンドを立てるシンのあたり(やはり“欠陥商品”)に火をつけています。
これなら巻の完全型と同様、線香が終わるまでOK! その上、湿度対策もばっちりです。
夫も私も、思わず無愛想な主人に「ブラボー!!(素晴らしい)」と言葉が漏れたものです。
「彼は、客がいないときにオペラを聴いているというより、蚊取り線香で哲学しているに違いない・・」と、その夜はピザを頬張りながら、夫と、イタリアン・スタイルの遊び心満載の線香談義に話が弾みました。

さて、蚊取り線香で思い浮かべるのが夏、そして祭り。スリランカのお祭りも一見の価値あり!!スリーエコーがお勧めするお祭りをご紹介します。

スリーエコーのお勧め、スリランカ・ベッサック祭

ベッサック(Vesak)とは、5月のお釈迦様の誕生日を祝うお祭りです。
スリランカでは、5月のポヤ・デー(毎月、満月の日の祝日:今年は5月5日)の前後に盛大に行われます。特に、商業都市コロンボ(Colombo)での飾り付けは華やかで、パンドール(Pandals)という、電飾を用いてのお釈迦様の大きな飾り付けが、お寺やメインロード沿いに設けられ、大小色とりどりの個性的なランタン(提灯)が街中に飾られます。道路沿いには大きなテントが張られて、朝から炊き出しが行われ、朝から晩まで老若男女、仏教徒でない人まで!?参加して街中の人々に振る舞いが行われます。                  
キャンディ・ペラヘラ祭りは外国人にも有名ですが、こちらベッサックはその華やかさや荘厳さで負けてはいません。      
まだ、スリランカ人の内輪で盛り上がっているお祭りですが、何といっても一般参加型の、国を挙げたお祭り!!これから有名になり観光の目玉になることは必須と思われます。

5月のお休みに、今年はスリランカのお祭りを楽しんではいかがでしょうか!?

お問い合わせは:[email protected] 又は www.sriekov2.loc まで。

Vol 16 – 我が家のバナナ君!クルッと飛び出したまでは良かったが.....!?

皆様

一月も末となりお正月気分は消え、昨年とはまた少し違った平常生活に戻っていらっしゃる頃だと思います。
東京では雪が降ったとのこと。時期外れとはなりますが、こちらスリランカから、寒さを吹き飛ばすべき、南国の話題をお送りましょう。
さて、スリランカで最も一般的、でも一番人気のない果物は何だと思いますか?
その答えはバナナ!!
我が家の庭で、バナナの木がたわわの実をつけ、隣人に頼んで(夫は、梯子もなくどうやって高い位置のバナナを取っていいか、わからなかったそう)カットしてもらいました。
何と、枝を引っ張りながら台所の包丁で、いとも簡単に事を成し遂げた隣人に、当然、バナナを分けて差し上げましたが、「ありがとう」と言いながらも、別段うれしくもない様子。うれしそうにご近所配りに回った夫の話では、どこも隣人と同じ反応が返ってくるというのです。
「大家さんにも届けたら?ご自分の家でなったものだもの。うれしくないわけはないでしょう・・」と、励まし半分の私の言葉に促され、わざわざお届けにあがったにもかかわらず、反応は他と同じ。
弊社のスタッフのスリランカ人に至っては「帰る時、バスの中でつぶされるから・・」と、持っていこうともしません。
どうやら、各自宅の庭でいくらでも実をつけているバナナ君は、栄養面、経済面と、なくてはならない主食フルーツでありながら、もらいものとしては何らうれしくない“されどバナナ、たかがバナナ”であったようです。
我が家の愛犬・太郎は、番犬としては何ら役立ちませんが、食欲にかけては、スリランカの大食いドッグ・コンテストに優勝しそうな勢い。その上、バナナが大の好物。
悲しいバナナの運命は「太郎のために、毎日のようにフルーツショップでバナナを買ってくるだから、もったいない!冷凍して取っておきましょう」となり、シャーベットとして、愛犬の胃袋へと流れていく模様です。

次なる南国の話題は“金鳥の夏、日本の夏”で思い浮かべる、蚊取り線香についてです。
仮に“XXの夏、スリランカの夏”と、コピーを作ったら、XXは何が入ると思いますか?
意外や意外(?!)答えは、日本固有の単語「ニンジャ(忍者)」です。
ニンジャ・ブランドの蚊取り線香はスリランカで一般的。しかし、へそ曲がりの私と夫は別ブランドを愛用しながら、「蚊取り線香に見る経済学と遊びの心」を学んでいる毎日です。
続きは、次号で。

Vol 15 – 謹賀新年!!今年も迫力満点、シロナガスクジラ

皆様
新年、明けましておめでとうございます。読者の皆様、それぞれの思いで新たな年がスタートしたことと思います。
正月三が日が過ぎても、まだまだ正月気分がぬけないのが日本ですが、こちらスリランカは4月がニュー・イヤーにあたることもあって、1月1日でも通常通り、仕事をする会社や店があるほど、正月ムードはこれといってありません。
ただ、この時期、冬季休暇で賑わう欧米人の姿が、年中トロピカルな国でのカレンダー代わり。夫と私もそのカレンダーを見て「私たちも休暇に出よう!スリランカ初の高速道路もできたことだし・・」と行ってきました、美しい海岸が広がる南部へ。
目的地は、私たちの本拠地である、空港近くの街・ニゴンボ(Negombo)を160㌔南下したメリッサ(Merissa)という街。久しぶりに、クジラ・ウォッチングを楽しむためです。
いつも渋滞でうんざりさせられる商業都市コロンボ(Colombo)から高速道路に乗るまでが、たった55㌔の距離を2時間半。ようやく高速に乗ってからは、ココナッツ・ジャングルの景色もさることながら、うわさに聞いていた、Uターン禁止のポスターや、追い越しをかける際、わざわざクラクションを鳴らしてくる車に、スリランカ・ムードを感じながら、100㌔の距離をたったの60分でゴール(Galle)に到着。
ゴールはユネスコ世界遺産の小さな街(詳しくはWEB・ゴール)のページ をご覧ください)。植民地時代に築かれた小さな旧市街は、西洋と東洋が溶け合った独特の雰囲気を醸し出し、スリランカらしからず(?!)レストランも宿もどこかしら、あか抜けています。
2004年の津波では、スリランカ全土で最も被害のひどかった地域の一つがゴールの新市街です。今では道路の幅といい状態といい、こちらもスリランカらしからぬ“ルネッサンス”ぶりです。日本の被災者の方たちも、この街の見事な復興ぶりを目にされた時、少し元気な気持ちを持たれるのでは・・と感じたものです。
宿はここゴールにとり、翌早朝、ミリッサに。妻より動物を愛してやまない夫は、眠れぬ夜をすごした上、一分でも早く、ミリッサに到着したい様子です。
クジラ・ツアーは、大きいものではスリランカ海軍が出しているフェリーから、小さな会社が運営する漁船程度のものまで、いくつか選択肢があります。
私たちは、会社のコンセプトに大いに納得がいき、スリーエコ・ホリデーズのパートナーであるM社を通してのツアーです。
M社は、2004年の津波で大きな被害に遭い、貧しい漁村だったミリッサの、村人の生活の向上と雇用機会の改善を目指して立ち上げられた、スリランカ人によるスリランカ人のための、地域貢献を目的としたプロジェクトです。
クジラのツアーも2006年にM社が最初に開始し、今では老舗のような存在です。
はやる気持ちを抑えて、船着き場へ。早起きのせいで、腹時計がサインを送ってきましたが、船に乗り込んでから朝食用のスナックとミネラルウオーターももらったので、これでウォッチングに集中できます。
船はどんどん沖合へ。1時間ほど走った頃、ボートの200~300メートルほど向こうに、大きな水しぶきが起きたと思うと、青黒い物体が見えてきました。
ブルー・ホエイル、世界最大の動物・シロナガスクジラです。ミリッサの西に位置するスリランカ最南端ドンドラヘッド周辺に、クジラの好む深い海が広がっているためで、世界最大の肉食動物・マッコウクジラや他のクジラも目にすることができます。
その後、豪快な遊泳を何度もウォッチング。4~5時間のツアーの間に、何と5匹ものブルー・ホエイル、そして100匹ほどのイルカの群れにも遭遇することができました。
日によってクジラは1~2匹、運が悪ければ1匹も現れない日もあるのですから、夫のラブコールが功をなしたようです。

久しぶりのスリランカ南部海岸は、すばらしい休暇となりました。南部のきれいな海と動物、のんびり素朴な人々、文化的遺産と、私にとってここはまさに“スリランカの原風景”なのです。

ツアーのご案内は次のページをご覧ください。

Vol 14 – 役ににたたない!?旅のアドバイス★In Sri Lanka

皆様

日本はもう木枯らしが吹いているのでしょうか。寒さと共に師走となり、お忙しい毎日が続くことと思います。
うってかわり、こちらスリランカは、南西海岸のハイシーズンを迎えました!!からっと晴れ上がった気候が続き、黄金海岸(ゴールデン・ビーチ)と呼ばれる海岸沿いが、クリスマス休暇の欧米人で賑わいます。
日本も短いながら、冬休みの季節。「スリランカに行ってみようか・・」とお考えの皆様に、今回はスリーエコ(というより私個人の)独断と偏見の旅のアドバイスを書いてみます。

その1:スリランカで、心の安らぎを求めたいと思っている場合
“人の森を歩くようだ”と言われるインドほどではありせんが、スリランカでも歩いていると「あなたどこの国の人?日本人か?」「名前は何ていうの?」「スリランカにどのくらいいるの?」「ツアーを格安でアレンジしてあげるけど、どう?」と、人と言葉の嵐に見舞われることがよくあります。
会話はせいぜいホテルの人間と必要最低限にし、ぼーっと海でも見ながら時を過ごしたいと、心の疲労がたまっていらっしゃるような方にとっては、あまり好ましくない状況です。でも、解決法はカンタン!
まずは国籍を聞いてきますから「私は韓国人(もしくは中国人)」と答えれば、蜘蛛の子を散らしたように、“取り巻き”がいなくなってしまいます。
一般に日本人は大好き、でも韓国、中国人はスリランカ人に人気がないのです。
その2:スリランカといえばセイロン・ティー。お土産には必ず買って帰ろうと思ってい
る場合
高級紅茶は専門店、エコノミータイプならばスーパーマーケットで。
日本人相手のスリランカ人ガイドさんが「お客さんが土産に紅茶を買いたいというので、紅茶専門店に連れて行くんです。その時は喜んでもらえるんですが、その後で飲み物なんかを買いにスーパーマーケットに寄ると安い紅茶があって「ああ、ここで買えばよかった。何で早く連れてきてくれなかったの」と、怒られるんです」と嘆いていました。
スリランカでは、エアコンの効いた小さめのスーパーで、10種類以上、大型のスーパーでは20種類前後の紅茶が並んでいます。
日本に出回っているものよりずっと安く、かつ香りといい味といい、満足のいく物がほとんどです。お土産用に数がほしいという方は、旅の終わり頃、こうしたスーパーでお買い物をされるとよいでしょう。
便利なティー・バッグより、ティー・リーフがお勧めです。スリランカスタイルの本格的な淹れ方は面倒ですが、茶こしを使うだけでも、即席・本格紅茶が楽しめます。

その3:スリランカ・カレーは試したいけれど、辛いのは苦手という場合
ホテルや観光客相手のレストランで出されるカレーは、ローカル向けのものに比べて、極端に辛さが抑えられています。
ですので、辛いものはドクター・ストップがかかっているという方でもない場合、一度は辛さに対する特別注文は付けずに、オーダーしてみてください。
日本食も、例えば「味噌は控えめにしてください。代わりは塩で・・」などと言うと、満足のいくものに仕上がらないでしょう。チリが最重要調味料の一つであるスリランカ料理も同じことです。
同様に、ココナッツミルクが苦手な方。
夫もその一人で“注文の多い”カレーファンでしたが、ある時めずらしく5つ星ホテルのレストランで食事を取ることになりました。
私のカレー皿を盗み食いした夫は「何だこの味は!!ココナッツミルクが入っているのはわかるが、あの独特のミルク臭さがないとは・・」
とそれ以降、スリランカ料理・A級&永久・グルメファンとなりました。

以上、ご参考になったでしょうか?!

Vol 13 – ジャングルの王者!In Sri Lanka その2 

皆様

日本は今、紅葉がさぞ美しいことでしょう。日本の皆様は、四季の移り変わりが半ば当たり前の生活でしょうが、こちら南国のスリランカではそうはいきません。
四季が恋しくなる今日この頃。「日本にはないもので、スリランカで四季を感じられるものはないか・・」と、身の回りを探したところ、その答えはバナナにみつかりました。
様々な種類の黄色いバナナに加え、グリーンや赤と、まさに紅葉を連想させるものです。
今、日本にあるドールバナナを2~3本束ねた大きさを持つ赤いバナナを頬張りながら、紅葉を連想し、青々と茂ったココナッツ・ツリーが運んでくる風にあたりながら、パソコンに向かっているところです。暑さが苦手の愛犬も、今日は風が爽やかで、気持ちよさそうに、足元に寝そべっています。
ジャングルに囲まれて育った愛犬は、あまりにのんびりし過ぎて、庭に現れる動物たちには「ワンワン」と話しかけても、たまに家の前を通る人には無言・・。
「あなたの所の犬は、番犬になっていないが大丈夫か?私はずっと家を覗いていたのに・・」と、たまに足を運んでくださる大家さんが心配しているほどです。
ジャングルでは泥棒の心配ばかりではありません。泥棒よけの番犬を狙う“犬さらい”がいるというのです。
ペディグリー(血統書犬)であれば、子供を産ませ、高く売ることができるためです。
毎朝、愛犬を散歩に連れ出す夫は「そういえば、いろいろな人に、その犬は何という名だ、いくらで買った、家はどこかって、聞かれるんだ。俺は正直に答えていたけれど、まずかったかなあ・・」と、今では愛犬さらいの影に怯えています。
数か月前のことです。この愛犬が家の二階でワンワンないています。また新たな友達が現れたのかと見に行くと、屋根の方で、「キーキー、キーキー」激しい鳴き声がします。屋根の上に上がって調べるわけにもいかず、部屋を出ようとしたときです。
「ポタッ」と音がしたかと思うと、天井の隙間から、床の上に置いてあったクッションの上に、何やら小さな物体が続けざまに落ちてくるではありませんか。
「ネズミだろうか・・」と、急いで階下の夫を呼びと同時に、恐る恐る見てみると、子ネズミをさらに小さくした“ブラウン色のエイリアン”と呼びたい生き物の姿が2匹あります。よくよく調べると、背中に縞がありリスのキキちゃんが“産み落とした”子供であることが判明。
夫は「少しは、母親としての自覚を持てよなあ・・」と文句を言っていますが、そんな道徳がジャングルの仲間に通用するはずもありません。
“ジャングルの王”と自称する夫が母親代わりに世話をしていましたが、1週間の短い命となってしまいました。

今、ジャングルでは水が不足しています。水道水ではなく、井戸水です。モーターで組み上げ、蛇口から水が流れてきます。
しかし、その井戸が枯渇しつつあります。一つには、今年は雨が少ないせいだと言われていますが、この地域での最近の住宅建設ラッシュを見ていると、供給と需要のバランスが崩れてきているように思われます。
以前から住んでいる人々の生活様式も、(例えば、手洗いから洗濯機を使うようになった等)豊かなものに変わってきているせいもあると思います。
スリランカのジャングルがどうなっていくのか。今後も追っていくつもりです。

2011年11月 スリランカ古代遺跡巡り 3泊4日(チャーター)

2名様 (シンガポール在住)

お陰様で、とても充実した旅行となりました。

スリランカの歴史や文化につき、知見を得ることが出来て良かったです。

有難うございました。........

Vol 12 – ジャングルの王者!in Sri Lanka  その1

皆様

日本は美しい紅葉の時期が近づいてきましたね。こちらスリランカは南国。季節に多少の変化はあっても、ダイナミックな移り変わりとはいきません。
その分、自然を常に身近に感じるスリランカの生活。今回はその細部をご紹介しましょう。
題して“外国人からみた、ジャングルの生活”です。
私の自宅は、空港に近いスリランカのビーチ・リゾート地、ニゴンボ(Negombo)という街から、内陸に4~5キロ前後行ったところ。片言の英語も話せない人がほとんどの、ローカル色の強いところです。
本来、会社があるニゴンボに家を探すつもりでしたが、(妻ではなく)自然をこよなく愛してやまない夫に「俺はこういうココナッツ・ジャングルに住みたかったんだ。少々不便だけれど、頼むからさあ~・・」と懇願され、住人になり、はや半年以上が経ちました。
スリランカの人たちからは「あなたの所は電気も通っている。“都会のニゴンボ”まで、バイクやトクトク(三輪自動車)でたいした距離ではない。なぜ、ジャングルと言えるのか?本来のジャングルとは・・」と批判が飛び出しそうですが、どうしてどうして。
ニゴンボに通じるメイン道路はもちろん、家の周りには放牧用の牛や羊がウロウロ。のんびり、草をはべっているだけなら可愛いものですが、時々、家の前に、大きな落し物を残していきます。(アジアではなく)アフリカン流に、隣の空き地に牛糞壁の家でも作ろうかと思うぐらい、大層な量です。
地元の人たちは、この落し物を庭にまいて肥料とします。我が家の大家さんも、外国人が借りているからと、心配してときたま見に来てくれるにはありがたいのですが、道すがら拾ってくるのか、この“100%天然物”を庭に残していくのです。良かれと思ってしてくれていることにやめてくれ、とも言えない日々。
「ここはジャングルの生活だから、仕方ないわよね・・」これが夫との口癖。
上からも落し物があります。マレーシアなど他の南アジアにも生息するゲコ(日本のヤモリ)が、毎晩のように我が家を、我が物顔で散々暴れ回り(特に天井に近い高い場所)揚句に、ぽたぽた鳥の糞まがいのものを残していきます。
一方、ジャングルの生活では、こうした困った子ばかりではなく、楽しい生き物もいます。
時たま、ホタルが“甘い水”があると思っているのか、家の中に迷い込んできます。
先日は、庭に“ピーター・ラビット”が現れました。もちろん野生です。
リス達も楽しそうに追いかけっこをして遊んでいます。
読者の皆さんは、リスの鳴き声をご存知ですか?
「キキキキ・・・」と、高いソプラノです。こちらに住み始めたばかりの頃、朝の6時過ぎにいつも、この声で起こされるので「鳥だろうか?それとも、庭のあの子かしら?」と、ある日ジャングルの生き物の誰よりも?早起きし、注意深く観察したところ判明しました。
ネズミのようにいつも動き回っているリス達も、ふっと、動きにストップがかかる時があります。その際、体を小刻みに震わせ、「キキキキ」と歌いだすのです。
「ああ、こんどから目覚まし時計代わりに、この“キキちゃん”に起こしてもらおう。せっかくジャングルに住んでいるのだから・・」と思っていたのに、動物は気まぐれなのか、それとも(雨など)天気のせいか、毎日がソプラノ歌手の出演日ではないらしく、天然時計は鳴らず、あわや寝坊に・・。しまいかけた時計を引っ張り出す羽目になりました。
このキキちゃんが思いもかけない落し物をしていったのは、それから数か月経ってからのことです。続きは次号で。

Vol 11 – なるほど!ザ、スリランカん気質 その2

皆様

日本は10月に入り、秋たけなわと言ったところでしょうか。
今日は秋風を感じながらの読書の代わりに「教育と教養について」をご一緒に少しだけ、思考・考察して頂きましょう。(前回の続き)
「教育はあるが、教養のないスリランカ人」と、日本に帰化されたA氏は定義されました。
教養とは(いろいろな解釈の仕方があるでしょうが)一般に、基礎学問プラス、学者などその道のプロとまではいかないところで、様々な分野の、様々な知識を持つことを言葉の意味として使っているのではないでしょうか。
確かに教養があるということは、さまざまな“判断の引き出し”がその人に備わっていて、「皆がそうしているから私も・・」ではなく、「この場でもしこんな対応を取れば、人の迷惑になるだろう・・」とか「今こうした行動に出れば、将来きっとよい結果をおよぼすだろう・・」とか、とっさの、かつ先を見据えた独自の判断がとれるということでしょう。
ただ私は、ポイ捨てが当たり前であるとか、車の運転のマナーが悪いなどいうことは、教養以前の問題であるように思います。
「子供は親の真似をする」のは確か。しかし、親の世代も教育だけはある程度以上受けているのがスリランカ。
となるとこの場合、教育を土台として、さらにその上に乗るものは、教養というより道徳(モラル)でないかと思います。
道徳は、仏教、キリスト教、イスラム教など、それぞれの宗教教育の元でも教えているのでしょうが、結局は身についていないため、夫や私、他の外国人のストレスへと派生していきます。
ではどうして、スリランカ人に道徳は身につかないのか?
ここで前述のA氏のお話にあった、もう一つの言葉が解決の糸口になりそうに思います。
「スリランカは英国の植民地であった国。植民地政策がどういうことであったかというと、つまりは一致団結するということを極力避けたのです。国民が団結すれば、大きな力となり、英国にとって大変なことになったでしょう。ですから、スリランカ人は日本人のように、力を合わせて何かをするという概念がないのです・・」
仕事より、家族が大切なスリランカ人。家族を気遣っても、一方、他人のことは構わない。
もしかして、西側の個人主義の考えが、アジア人であるスリランカ人に、サイズもセンスも合わない洋服をあてがわれたように、ゆがんだ形でなじんでいったのかもしれません。
加えて、国民性ということも考慮に入れるべきでしょう。
スリランカの多数派・シンハラ人は、キャンディー(Kandy)という比較的、気候温暖な山の手で、キャンデイー王朝のもとで生きてきた末裔たち。よく、インド人と比較され“あまりにのんびりしていて、やる気のない国民“と評されていますが、敵の侵略に怯えることなく、たわわに実る果物のおかげで飢えを感じることもなく、生きてきた人々。
この国民性と、英国植民地政策を持ってすれば、今回の考察と思考は、教養という言葉を持ち出すより、納得がいく気がします。
さて、植民地とは無縁の読者の皆さんは、教育を、教養を、国民性をどのように解釈されるのでしょうか。

Vol 10 – なるほど!ザ、スリランカン気質 その1

皆様

暑さ寒さも彼岸まで、日本はしのぎやすい季節を迎えたのではないでしょうか。
物思う秋に向けて、今日は少し哲学的なお話をしようと思います。
タイトルは、ショーペンハウエル風に「教育と教養について」とでも題しておきましょう。
こちらスリランカはまだ内戦が続いていた頃から、西側では、最貧国の割には識字率の高い国として知られていました。教育熱がとても高く、裕福な家庭ではイギリスやオーストラリアなどの大学に子息を留学させ、経済的に苦しい層でも、かなり無理をして、子供を私立のよい学校に通わせたがります。
その上、日曜日を中心に仏教徒、キリスト教徒など、それぞれの宗教に合わせて“日曜学校”があり「スリランカの子供も大変だなあ・・」と、同情心さえ生まれます。
ところが、(イギリスの植民地だったことで)英国紳士流で国が動いていると思われがちですが、マナーの悪さにおいては「世界でトップクラスではないか」と思えるほどです。羅列したら、この紙面では足りなくなってしまうことでしょう。
一例をあげれば、ポイ捨ては当たり前。時間のルーズさにかけては天下一品。すっぽかしも平気、遅れてきても言い訳ばかり。その上、相手を待たせるのは平気でも、自分が待つのは絶対に嫌!
車にいたっては“自殺行為”としか思えない運転マナー。「スリランカはイギリスから導入した運転免許システムで、世界的にもステイタスがあると聞いていたのに・・。無免許か、もぐりで免許を取ったとしか思えない・・」とは、車を運転するたびに「バカヤロー!!」を連発している夫の弁。
マナーばかりでなく「宗教心が強く、心優しい」と言われているスリランカ人の、外国人投資家を巻き込んでの詐欺事件が後を絶ちません。
時たま、暗い気持ちになって、夫と私が話すのは「結局、自分さえよければいいのだ。まったく日曜学校では何を教えているのだろう、教育レベルの高い人たちなのに、なぜ?」という怒りのこもった疑問でした。
スリランカに長い日本の方々とお話しする機会があるときに、この内容をぶつけるのですが、スリランカ人に対しての批判的な話が返ってくるだけで、質問に対する納得のいく答えに辿りついたことはありませんでした。
それが先日、日本に帰化されたスリランカ人のA氏とお目にかかった時、私の心のもやもやが少し晴れた気分でした。
「スリランカの人々は教育レベルが高くても、残念ながら教養がないのです。教育と教養は別物。あなたが感じる怒りと疑問は、そこから生じているものです・・」と、A氏はおっしゃいました。
さらに「日曜学校で道徳を教えても、たとえば家に帰って親がポイ捨てをしている以上、よくならないのです。子供は親の真似をします。」と、続けられました。
でも、この国では親の世代も(多くは貧しい家庭ながらも)それなりの教育を受けてきている人たち。どうして“悪の連鎖”は続くのか?私の哲学的思考は、結論には至りません。

続きは次号で。

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