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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol 12 – ジャングルの王者!in Sri Lanka  その1

October 28, 2011 at 10:56 am

ジャングルの庭に咲くバナナの花(家)

皆様

 

日本は美しい紅葉の時期が近づいてきましたね。こちらスリランカは南国。季節に多少の変化はあっても、ダイナミックな移り変わりとはいきません。

その分、自然を常に身近に感じるスリランカの生活。今回はその細部をご紹介しましょう。

題して“外国人からみた、ジャングルの生活”です。

私の自宅は、空港に近いスリランカのビーチ・リゾート地、ニゴンボ(Negombo)という街から、内陸に4~5キロ前後行ったところ。片言の英語も話せない人がほとんどの、ローカル色の強いところです。

本来、会社があるニゴンボに家を探すつもりでしたが、(妻ではなく)自然をこよなく愛してやまない夫に「俺はこういうココナッツ・ジャングルに住みたかったんだ。少々不便だけれど、頼むからさあ~・・」と懇願され、住人になり、はや半年以上が経ちました。

スリランカの人たちからは「あなたの所は電気も通っている。“都会のニゴンボ”まで、バイクやトクトク(三輪自動車)でたいした距離ではない。なぜ、ジャングルと言えるのか?本来のジャングルとは・・」と批判が飛び出しそうですが、どうしてどうして。

ニゴンボに通じるメイン道路はもちろん、家の周りには放牧用の牛や羊がウロウロ。のんびり、草をはべっているだけなら可愛いものですが、時々、家の前に、大きな落し物を残していきます。(アジアではなく)アフリカン流に、隣の空き地に牛糞壁の家でも作ろうかと思うぐらい、大層な量です。

地元の人たちは、この落し物を庭にまいて肥料とします。我が家の大家さんも、外国人が借りているからと、心配してときたま見に来てくれるにはありがたいのですが、道すがら拾ってくるのか、この“100%天然物”を庭に残していくのです。良かれと思ってしてくれていることにやめてくれ、とも言えない日々。

「ここはジャングルの生活だから、仕方ないわよね・・」これが夫との口癖。

上からも落し物があります。マレーシアなど他の南アジアにも生息するゲコ(日本のヤモリ)が、毎晩のように我が家を、我が物顔で散々暴れ回り(特に天井に近い高い場所)揚句に、ぽたぽた鳥の糞まがいのものを残していきます。

一方、ジャングルの生活では、こうした困った子ばかりではなく、楽しい生き物もいます。

時たま、ホタルが“甘い水”があると思っているのか、家の中に迷い込んできます。

先日は、庭に“ピーター・ラビット”が現れました。もちろん野生です。

リス達も楽しそうに追いかけっこをして遊んでいます。

読者の皆さんは、リスの鳴き声をご存知ですか?

「キキキキ・・・」と、高いソプラノです。こちらに住み始めたばかりの頃、朝の6時過ぎにいつも、この声で起こされるので「鳥だろうか?それとも、庭のあの子かしら?」と、ある日ジャングルの生き物の誰よりも?早起きし、注意深く観察したところ判明しました。

ネズミのようにいつも動き回っているリス達も、ふっと、動きにストップがかかる時があります。その際、体を小刻みに震わせ、「キキキキ」と歌いだすのです。

「ああ、こんどから目覚まし時計代わりに、この“キキちゃん”に起こしてもらおう。せっかくジャングルに住んでいるのだから・・」と思っていたのに、動物は気まぐれなのか、それとも(雨など)天気のせいか、毎日がソプラノ歌手の出演日ではないらしく、天然時計は鳴らず、あわや寝坊に・・。しまいかけた時計を引っ張り出す羽目になりました。

このキキちゃんが思いもかけない落し物をしていったのは、それから数か月経ってからのことです。

続きは次号で。

 

 


もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース

 

 

** 美しいビーチを維持するために **

 

スリランカ政府は、ビーチサイドに不法に建物を建設しているホテルなどのオーナーに対し、撤去するまで罰金を徴収すると発表しました。

これは観光客増加に気をよくしている観光業関係者が、海岸にレストランやマリンスポーツのための小屋など建物を違法につくっていることで、スリランカの海洋環境の格下げを心配する政府の対応策としてとられたものです。

ここニゴンボでも、そうした“建造物”を発見するこの頃。公共の場に、いいの?!と思っていた矢先なので、政府の良識ある決断に、少し安心しましたが、違法者には“袖の下”だけで片付けませんように!!

 

** 飲みすぎに、歯止めとなるか・・ **

 

政府はアルコール類を5%以上、値上げすると発表しました。

ワインなど、スリランカで作っている外国ブランドのお酒も対象ですが、輸入品は対象外。

また、工業用などのエチルアルコールも増税ですが、学校や病院で用いられるものは対象外となります。

暑いこともあって、アルコール好きの多いスリランカ。値上げはよいとしても、旅行のハイシーズンを控え、レストランやホテルなどで、便乗値上げがあっては困ります。

 

** 2012年からのスリランカへの旅行者はご注意を!!  **

 

これまでスリランカへの旅行者はビザが必要でしたが、到着時、イミグレーションのカウンターでパスポートを提示する際、無料で最大1か月の観光ビザがもらえるという、旅行者にうれしいスタイルでした。

ところが来年2011年から、観光客US$50、ビジネス客U60、トランジット目的U$25のビザの用意が予め必要となりそうです。

(ただし、シンガポールとモルディブからの入国者は対象外となりそうです)

政府は本来今年から施行したかったらしいのですが、ようやく来年から実施の運びになりそうです。背景には、外貨目的と、入国者増加とテロ対策の面からの安全策が浮かび上がっています。

スリランカの観光業界では、気軽に国内旅行感覚で入国していたインドからの客が大幅に減ると悲観的にみる見方と、観光ビザが必要な国はたくさんあり、U$50余計に必要だからと言って、スリランカ旅行をやめる客はいないと、楽観的に構える見方に分かれています。

オンラインでの取得が可能とのことですが、いずれにせよ、来年2012年以降、スリランカ旅行をご計画中の方は、事前に観光局に問い合わせておく必要があります。

 

 

次回もSRIEKO NEWSをお楽しみに!!

www.sriekov2.locも宜しくお願いします。

                                20111031

山倉 理恵子

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