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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.112 – 何でもかんでもランカTOP3..珍獣編

June 1, 2021 at 8:26 am

 

皆さんこんにちは

 

いや~家の中に籠りっきりは結構きつい! 5月21日にロックダウン(政府はTravel restrictionと言っています)が始まって、10日程経ちました。

ロックダウン開始当初は、五日に一度ほど買い物や雑用のためのロックダウン解除日が設けられていたのですが、一回目の解除日にヘルスガイドラインを守らない人が多く、政府は怒ってしまい解除日が無くなってしまいました..おかげで、予定していた買い物は出来なくなりました。(笑)

スリランカのロックダウンは厳格で、外出パスの無い人は基本的に家から出てはいけない事になっているので、かなりの効果が出るはずなのですが、新規感染者は依然落ち着く気配を見せず高原状態、死者は増加の一途と、かなり末期的な状態にあるのではと推測されます。

政府は何も言っていませんが、知識者の間では、既にインド異変種が市中に蔓延しているのでは..と噂になったりしています。たしかに世界各国は南アジア5か国(インド、スリランカ、パキスタン、バングラデシュ、ネパール)の入国を禁止している国が多く、この5か国にスリランカが入っている事からも、事態の深刻さを察することが出来ます。

当初の予定ではロックダウン解除は6月7日、効果が出なければ、残念ですが更に延長という事も十分有りうると想定しています。

 

さて不安になる話はさておき、今回も「何でもかんでもランカTOP3”...!」のお話、今号は「珍獣TOP3」を紹介していきたいと思います。

 

お時間のある時に、お楽しみください。

 

第二講)ランカTOP3 珍獣編

 

箱舟のように四方を海で囲まれたスリランカ、遠い昔インドから渡ってきた動物達は、ある種は果て、あるものは固有な進化を遂げていきました。

その中でも今回は、有名ではないけれど、神秘の生態を持つ珍獣達を紹介したいと思います。

 

●スレンダーロリス(Slender Loris)

スリランカの熱帯雨林にはいろいろな動物達が住んでいますが、その中でも今回紹介する住人はサイズも小さく、夜行性という事もあり、簡単には出会う事の出来ないユニークなおサルさんです。

昼間は大木の穴で寝ていて、日が暮れて間もなく虫の飛び交う時間帯になると捕食活動に穴から出てきます。

くりくりした目、きゃしゃな肢体、小さな体...なんとも愛らしい生き物「ロリス」はスリランカの雨林帯に住んでいます。そのゆっくりとした落ち着いた動きは、森の静かさと呼応してるかのようです。

木から木へ音もなくゆっくり乗り移り、ひっそり獲物(キリギリスやバッタ類など)に近づき素早く捕食する様は、まさに森に住むプレデター!木々がひしめき合う熱帯雨林の中、葉っぱの音を立てずこれだけ静に移動出来るのは、体を覆う体毛に秘密が..

なかなか会えない珍しいおサルさん!と言われると、会ってみたくなるのが人情というもの。

弊社では「ひとめロリスに会ってみたい!」というお客さんのために、シギリヤ周辺で18時半よりロリス観察ツアー(約1時間半)を行っています。

現地ナチュラリストとロリスを探しながら夜の熱帯雨林を散策する体験は、きっと皆様の大切な思い出となる事でしょう。

 

●ナマケグマ(Sloth Bear)

野性のヒョウを観察しにヤーラ国立公園へ行ったけど、ナマケグマしか会えなかった!という人がいますが、なんのなんの贅沢な話です..というのも、このナマケグマはスリランカではヒョウより個体数が少なく、ヒョウ同様に絶滅危惧種に指定されており、なかなか会えないレアな動物なのです。

見た目は確かに熊なのですが、体毛が長く生態は普通の熊のそれとは、大きくかけ離れています。

まず子育てから..通常熊は食物連鎖の頂点近くにいますので、成長した熊を襲う動物はいませんが、子熊は敵が多いものです。スリランカではヒョウ、大型のニシキヘビ、大鷲等がそれにあたりますが、危険が迫ると子熊達は母熊の長い体毛にぶら下がって背中に上り、危険を回避します。もし子熊を背中に乗っけている母熊がいましたら、危険な動物が近くに潜んでいるかもしれませんので、サファリではかなりのドキドキものとなります。

またこの熊のお食事がユニーク!..各国立公園には大きな蟻塚がそこら中に点在していますが、その蟻塚を壊し中にいる蟻を食料にしています。

蟻塚に程よい穴をあけ、そこに鼻を突っ込み掃除機のように一気に蟻を吸い取る方式!塚の周りでナマケグマが大きな吸音をたてていたら、お食事中と思って邪魔をしないでくださいね。😊

 

●スリランカ大リス(Giant Squirrel)

古代遺跡群で有名な文化三角地帯、シギリヤロックをはじめとする世界遺産をコンパクトに観光できる事から、スリランカを訪れるほとんどの人々がこの地を訪問します。

古代王朝が栄えた地帯だけに遺跡を囲むように緑豊かな森林帯が広がり、灌漑設備としての大きな湖が点々しており、人にとっても野生動物にとっても、とっても住みやすい居心地の良い場所なのでしょう!ゾウさん、おサルさんをはじめ色々な動物がこの森林帯に生息しています。

その中でも、ここまで大きなリスは見たことはないだろうと思われる、スリランカ大リスを紹介したいと思います。

なにせ、大きなもので体長は約50センチ、尻尾まで含めると1メートル近いものまでいますので、おサルさんも真っ青です。

体が大きいので食欲も旺盛!通常は木の上で生活し、食べ物も木の実を始め、果物などおサルさんの好物とかぶっていますので、衝突は必然というものです...

交通の要所クルナ―ガラにある湖の湖畔で休憩している時に、木の上でおサルさん達が騒がしく騒いでいるな~と思っていたら、良く見るとこの大リスと、おサルさんが大きなジャックフルーツの取り合いをしていた事を思い出しました。..あの時は結局、大リスのしつこさにおサルさんが根負けして、半分ずつ食べていましたっけ..😊

特に珍しいレアな動物ではないのですが、こんなに大きな食いしん坊のリスがスリランカに居るという事で、珍獣の一つに加えたいと思います。

 

珍獣番外編・・獣ではないけれど..

●オサガメ(Leatherback Sea Turtle)

南国の島スリランカは、四方が海に囲まれサンゴ礁の広がる地域も多く、海岸も砂浜が多いため、ウミガメの住処としては 最高の住・環境となっています。
その中でも特にウミガメの産卵地で有名な地域は、ベントタ(Bentota) から ゴール(Galle)にかけての南西海岸、ゴールからヤーラ(Yala)にかけての南海岸、及びトリンコマリー(Trincomalee)周辺の東海岸が有名です。
この地域で観察できるのはヒメウミガメ、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ、オサガメの五種類で、およそ三年に一度、日が暮れてから砂地に上がり100~120個の産卵を行います。

その中でも絶滅危惧種で特に世界的に珍しいのがオサガメですが、スリランカの海岸では他の亀と同様に産卵を観察できます。

ウミガメは、他の野生動物同様たいへん繊細で、日没後に人気のない静かな砂浜だけに、様子を見ながら上がってきます。そして大きな体で砂浜を移動しながら、ゆっくり産卵場所を探します。その間は極端に光を嫌いますので、産卵前はライトは厳禁です。大きな穴を一生懸命掘ってやがて産卵が始まります...産卵が始まれば、小さなライトはOK!3時間程の産卵の後は、穴を埋め海に戻っていきます。これは必見!お勧めですよ~~😊

 

安全に旅してこそ楽しいご旅行 by Srieko Holidays

2021年6月1日 山倉義典

 

 

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