Vol.20 – スリランカ怖い談! あれ!?隣人お車が朝起きると....
ポソン祭りでアイスクリームの施し行う屋台、チビちゃんよりお母さんの方が嬉しそう!?(ニゴンボ)
皆様
日本は梅雨の時期に入ったのでしょうか?
スリランカも雨の多い時期に入りました。その分、湿度はかなり高いですが、以前よりは少し涼しくなりました。
さて、充分紙面があるうちに、延び延びになっていたトピック「恒産なきところで生活は成り立つ?!スリランカ人の金銭感覚」を今回こそ取り上げましょう。
それにはまず、スリランカではガソリンがいくらぐらいするのかをご説明する必要があります。わかりやすいよう、日本の物価を例にご説明しましょう。
例えば、日本人のあなたのお給料が手取り、月20万円とします。(それより多い方も少ない方もお気になさらず!)それに対し日本ではガソリン価格は150円/ℓ前後ですね。
スリランカでは、一般の人の給料は2万円程(この金額も決して悪くない金額!?)それに対しガソリン価格は約100円/ℓです。つまり、あなたのお給料20万円に対してだと1000円/ℓの価値になります。この国でガソリンがどれだけ高いかが、お分かり頂けると思います。
高いのはガソリンばかりではありません。車も税金の関係で日本の2倍~3.5倍します。(こんなに幅があるのは、政府がしばしば、それも突然に税率を変えるためです)
日本で100万で買える軽自動車が200万円以上になってしまうのです。
車の値段が国民の収入(日本の約10分の1)に比べ、信じられないくらい高い(日本の2倍~3.5倍)にもかかわらず、内戦が終わってからの好景気を背景に、車の台数は増え続け、都市部の至る所で交通渋滞を巻き起こしています。
ニゴンボーコロンボ間が以前は1時間の道のりでしたが、今は平均2時間。すっかり都会に出るのが億劫になり、田舎者と化した今日この頃・・です。
スリランカに長い駐在員の方が「中古車ショップに行ったら、スリランカ人の若い男性が車見ていてね、2台目を買いたいって言うんだよ。よく金があるもんだ・・」ともらしていたのが半年ほど前のこと。
銀行とローン会社の数だけは先進国並み。結構気前よく(?)お金を貸してくれるようですが、金利のえらく高いスリランカのこと。よくお金を返せるものだと思っていましたが、どうも実際には無理をしている人たちが多いらしいのです........。
弊社のスタッフによると、ローンの支払期日をある程度過ぎると、債権者(リース会社、ローン会社)が夜間に自宅にやってきて、車を力ずくで持って行ってしまうらしいのです。(それは恐ろしい.....光景が目に浮かびます.....)
プライドが高く、世間体を気にするスリランカ人にとって、さぞかし屈辱的な対応と思えます。どうりで、微笑ましいほどいい加減な国民性の人たちが、ローン関係の支払い期日だけは、しっかり守っている!!(笑)
まわりがいい車に乗っていると、自分も.....と思うのは、洋の東西を問わず人間の心理でしょうが、度重なる物価上昇と3月からの車税の更なるアップで、スリランカの経済にも陰りがでてきました。
せっかく手に入れた車を手放さなければいけない人たちが、続出している模様です....。
弊社のスタッフMもその一人ですが「車は売れましたが、手元には一銭も残りませんでした.....!?200万円の車を5年ローンで買って支払い総額が300万円!買って1年半ですから、その間その間毎月返済したお金は金利の支払い分に消え保険等の維持費を損してしまいました.....。」ともらしていました。つまりローンは1年半払ったが、車を持って行かれたのと同じ事!!
「大丈夫、大丈夫!トロピカルなスリランカでは道端で寝転がっていても風邪を引かないし、至る所でフルーツがなっている。施しや寄付の精神もある。第一、神は私を見捨てない!!なんとか暮らしていけるのだ。」
どうもこの心持ちが、恒産なきスリランカ人の生活を成り立たせているようです。
もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース
** 政府主導のガソリン節約キャンペーン、功を奏するか **
ガソリン価格の高いスリランカ。しかしその10%近くは輸送時や保管、もしくは給油の際の無駄からくるものであり、他の国々に比べて無駄はかなりのレベルに達しているものだとし、政府はガソリン節約に向けたプログラムを導入する模様です。
国を挙げて節約意識を高めることが大切とし、ガソリンスタンドのスタッフ、加えてドライバーの意識改革を目標とし、学校や地域ごとで、カー・ラリーなどのキャンペーンを行うとしています。
給油の際、ガソリンをこぼされては大変と、満タンにしたことはない夫。この注意深さはスリランカでは必須?!
** 今回のディーゼル価格値上げの真相は? **
5月末にディーゼル価格が上がったことに対し、政府は国内のガソリン市場大手であるインド系の会社の決定であるとし、政府の関与はないとコメントしました。
今回の価格値上がりに対し、政府が非難されるべきとの野党側の発言を受けての回答。
2002年、上記の会社が政府の関与なしに価格を決められる許可を得ており、政府側は価格コントロールの権限を持っていないとの説明も付け加えられています。
一方会社側は、4月の一か月間に3.6億ルピー(約2.5億円)の損失が出ており、その補填が必要だと説明していますが、国民が納得するとでも?!
** スズメバチ攻撃にご注意を!! **
5月末、観光地ダンブッラ(Dumbulla)で、スズメバチに刺され3人のお坊様を含む43人が病院で手当てを受けました。
石窟寺院で知られるダンブッラ。本来は静かにお寺を参拝するはずが、騒がしくしたためにスズメバチが興奮したのだと地元の警察はコメントしています。
この少し前にも壁画で有名なシギリヤ(Sigiriya)で、“スズメバチ事件”が起きています。
静かな田舎町であるこうした観光地では、騒がしくしないこと、またスリランカ旅の情報を事前につかんでおくことが大切です。
** スリランカ東海岸、豪華ヨットツアー **
SRIEKO HOLIDAYSはスリランカ東海岸で豪華ヨットツアーを開始いたします。
詳細はSRIEKO HOLIDAYS山倉までお問い合わせください。
次回もSRIEKO NEWSをお楽しみに!!
www.sriekov2.loc も宜しくお願いします。
2012年6月8日
山倉 理恵子
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