Vol.23 – スリランカ、ちょっと気になるホテル価格事情!?
スリランカのリゾートホテル。ちなみにこのホテルは本文とは関係ありませんヨ!
皆様
日本は夏真っ盛り!夏休みが取れないというお忙しい方も、さすがにお盆だけは・・という方も多いと思います。Srieko Newsで旅気分を味わってくださいね。
さて今回は、知って得する(?)スリランカのホテル事情をお話ししたいと思います。
ピラミッドを思い描いていただきましょう。
スリランカでは3つの大きなホテルグループを頂点に、中規模のホテルグループ、小規模、さらに個人所有という形が成り立ちます。
その3つの“頂点系のホテル”が大抵4~5星ホテルであり、有名なスリランカ人建築家が手掛けた人気ホテルも多数、含まれています。
その“頂点系ホテル”のどれかをお客様に選んでいただけば、発展途上国のスリランカでも、さほど問題なく、楽しんで頂けるかなあ・・というのが率直な感想。
しかし!!一番のホテル数を誇る“頂点系ホテル”会社の一つは、日本人的ビジネス・スタンダード、いえ、ワールド・ワイド・スタンダードでも「ちょっと、それはないでしょう・・」と言いたくなる、ビジネス戦略・・。
例えば、ユネスコ世界遺産で知られる西海岸の街ゴール(Galle)にある有名なXホテル。クリスマス前後には、避寒をかねて欧米諸国から多くの旅行者が訪れ、Xホテルもほとんど満室の状態。弊社に回ってくるXホテルの卸値など、「スリランカ辺りで、こんな大枚はたいて泊まりたいと思うお客がいるのかしら・・」と思える信じられない金額・・。
ところが、驚きの金額にも慣れた頃、Xホテルのマネージメント側から「2週間先の○日から、この金額で提供します・・」という内容の連絡が・・。クリスマスの後とはいえ、まだまだハイシーズンの季節。にもかかわらず、金額はそれまでの3分の一の値段。
つまり、スリランカのハイシーズンの季節に、3~4日を境にホテルの値段がバーゲン価格になってしまうということ。これではまるで、12月25日前後のクリスマス・ケーキ・・。
わかっていれば、お客様にも前もってアドバイスできるのですが、この会社はホテル客の予約とキャンセル状況によって、(こんな時だけ、うれしくもない!!)臨機応変さ・・。
弊社のスリランカ人経営コンサルタントも「山倉たちの苦労はよくわかる。タイへ行ってもシンガポールに行っても、そんなホテル戦略、聞いたことないもんね・・」と、同情してくれますが、ここはスリランカ。何が飛び出すかわからない国。
ということで、弊社もお客様により良い価格で、魅力のホテルに泊まっていただくために「コロンボ・ニゴンボ・クジランボ情報」で、最新のホテル情報を流すよう努力していきます。皆様、スリランカの“ホテル・バーゲン”はお値打ち品ですよ。
もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース
** スリランカ北西部の街がコロンボのように?! **
5つ星のホテルが並び、大統領もジョギング・コースとして楽しむインド洋に面した商業都市コロンボ(Colombo)のゴール・フェイス・グリーン。
ラグーン(入り江)となっているスリランカ北西部の街プタラム(Puttalam)もそのようなツーリスト・ゾーンとして開発しようという話が持ち上がっています。
“コロンボ・フェイス”と名付けられたこの街開発計画。空港や港建設に加え、街の外観も、“超モダン”なものに建てかえようというものですが、名前からして、ちょっと?!
西海岸は、南ばかりが開発されているスリランカ。計画倒れに終わらないよう、関係者には頑張ってほしいところです。
** 1日3時間の“計画停電?!”スリランカ **
スリランカは2か所の火力発電所の故障から、7月24日から8月にかけての28日間、1日3時間の停電を全国的に行うとの発表がありました。
昼間に2時間15分、夜間に45分停電状態にし、電力の不足を補うというもの。
水力発電にも大きく頼っているスリランカ。十分な雨が得られないことから、水力では火力による電力の不足が補えないともコメントしています。
こんな発表がなくても、3日に1度は停電している我が家。一方、リゾート地・ニゴンボ(Negombo)の街中では、期間になってからもあまり停電がないのはどうして?
何より、商業都市コロンボ(Colombo)の大量消費が電力不足の大きな原因では?!
** 道路改善で近くなる?スリランカの地の果て **
1000mを超える絶壁で知られる地の果てワールズ・エンド(World’s End)、そして対をなすように平原がひろがるホートン・プレインズ国立公園(Horton Plains)。
政府は観光地であるこの地へのアクセスをよくするため、5.5億ルピー(約3.8億円)をかけ、道路改善すると発表しました。
具体的には、紅茶で知られるヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)からの道27キロを広げ、再舗装するというもの。
観光地として魅力があっても、アクセスの悪さでまだまだ観光客が興味を持てない所の多いスリランカ。道路インフラの整備を急いでほしいものです。
次回のSRIEKO NEWSは9月となります。皆様、楽しい夏休みを!
www.sriekov2.loc も宜しくお願いします。
2012年8月10日
山倉 理恵子
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