バナナが大好きな太郎！（家の庭で撮影）

皆様

一月も末となりお正月気分は消え、昨年とはまた少し違った平常生活に戻っていらっしゃる頃だと思います。
東京では雪が降ったとのこと。時期外れとはなりますが、こちらスリランカから、寒さを吹き飛ばすべき、南国の話題をお送りましょう。
さて、スリランカで最も一般的、でも一番人気のない果物は何だと思いますか？
その答えはバナナ！！
我が家の庭で、バナナの木がたわわの実をつけ、隣人に頼んで（夫は、梯子もなくどうやって高い位置のバナナを取っていいか、わからなかったそう）カットしてもらいました。
何と、枝を引っ張りながら台所の包丁で、いとも簡単に事を成し遂げた隣人に、当然、バナナを分けて差し上げましたが、「ありがとう」と言いながらも、別段うれしくもない様子。うれしそうにご近所配りに回った夫の話では、どこも隣人と同じ反応が返ってくるというのです。
「大家さんにも届けたら？ご自分の家でなったものだもの。うれしくないわけはないでしょう・・」と、励まし半分の私の言葉に促され、わざわざお届けにあがったにもかかわらず、反応は他と同じ。
弊社のスタッフのスリランカ人に至っては「帰る時、バスの中でつぶされるから・・」と、持っていこうともしません。
どうやら、各自宅の庭でいくらでも実をつけているバナナ君は、栄養面、経済面と、なくてはならない主食フルーツでありながら、もらいものとしては何らうれしくない“されどバナナ、たかがバナナ”であったようです。
我が家の愛犬・太郎は、番犬としては何ら役立ちませんが、食欲にかけては、スリランカの大食いドッグ・コンテストに優勝しそうな勢い。その上、バナナが大の好物。
悲しいバナナの運命は「太郎のために、毎日のようにフルーツショップでバナナを買ってくるだから、もったいない！冷凍して取っておきましょう」となり、シャーベットとして、愛犬の胃袋へと流れていく模様です。

次なる南国の話題は“金鳥の夏、日本の夏”で思い浮かべる、蚊取り線香についてです。
仮に“ＸＸの夏、スリランカの夏”と、コピーを作ったら、ＸＸは何が入ると思いますか？
意外や意外（？！）答えは、日本固有の単語「ニンジャ（忍者）」です。
ニンジャ・ブランドの蚊取り線香はスリランカで一般的。しかし、へそ曲がりの私と夫は別ブランドを愛用しながら、「蚊取り線香に見る経済学と遊びの心」を学んでいる毎日です。
続きは、次号で。

もっと知りたい！　？？？のスリランカ・ニュース

＊＊　スクール・バスの改善要求、承認への動き　＊＊

子供と女性に関する管轄省は、スクール・バスの改善要求を閣議に提出し、承認されるもようです。スクール・バス内での子供への虐待や、商業都市コロンボ(Colombo)での事故増加が、この動きに拍車をかけた様子。
スリランカでは都市部を中心に、子供の学校の送り迎えの時間になると、激しい交通渋滞を招いています。
もっともっとスクール・バスのシステムが整えば、渋滞もかなり緩和されてくるはずです。
また、コロンボを訪れる旅行者やビジネスマンは、なるべくこの時間（朝は7時半、午後は1時半前後）を避けないと、たかだか数キロの道のりをいつになったら・・ということになってしまうので、ご注意を！！

＊＊　食糧危機の用意は十分　＊＊

スリランカの食糧危機対策は十分、そのためのプログラムも用意している、と政府がコメントしました。
具体的に、カントリー・ワイドで10万のガーデン・ユニットを設けている、野菜栽培により内陸部のキャンデイー・エリアだけでも、16万世帯が恩恵を受けられるプロジェクトだとしています。
また非常時に備え、自国で賄うことの重要性を説き、スリランカでは各家庭で自家栽培の“伝統”があることを付け加えています。
インドからの食糧輸入に頼っている部分が多く、最近の建設ラッシュで農耕地の減少という状況では、非常時、政府の目算が当たるかどうかは？？

＊＊　新たなエアライン・サービス導入へ　＊＊

スリランカの旅行業界のさらなる活性化に向け、シンガポールから、ヘリコプター2機が導入されました。
国内旅行の他、結婚式などの特別なイベント、ビジネス、病人輸送など、様々な利用が期待され、大統領ラジャパクサ氏も試乗を体験。
足の便の悪いスリランカで、スリランカ航空が運営するエア・タクシー（国内便小型飛行機）に続く大型輸送手段ですが、導入が成功といえるかは、乗り心地とサービスにかかっているのでは？

次回もSRIEKO NEWSをお楽しみに！！
www.sriekov2.loc も宜しくお願いします。

2012年1月30日
山倉　理恵子