Vol.83 – もっとプチ謙虚に!「あおり運転」について。
競争するスリランカの暴走バス!ギリギリで追い越しをかける!
皆様
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
昨年は、沢山のお客様に多種多様なスリランカをご案内する事が出来、本当に楽しい一年でした。本年も、安全で快適な旅を心掛けてまいりますので、宜しくお願いいたします。
ここスリランカは、日中は気温が上がり若干暑いものの、朝晩は涼しくなり大変過ごしやすい季節を迎えています。4月までシーズンですので、ぜひいらしてください。
昨年の流行語大賞は、平昌五輪の女子カーリングで銅メダルを獲得した日本女子チームの「そだねー」でしたが、他にも「(大迫)半端ないって」、「スーパーボランティア」などがTop10に選ばれました。最近特に大きな社会問題となっている、「あおり運転」など選ばれず、明るい話題の流行語が選ばれて良かったと思います。
さてこの世間を騒がせている「あおり運転」、フライトレコーダーならぬ、ドライブレコーダーなる聞きなれないものが登場したり、生々しい罵りあいの動画がアップされたりと、世間をにぎわせていますが、車を運転したことのある皆さんは、多かれ少なかれ、以前からこの類の嫌な経験をされている方もいらっしゃるかと思います...。警察に通報しても証拠がないので、軽くあしらわれ、納得できない思いをされた方もいるのでは...最近クローズアップされているのも、何十年も前からあった事が、ソーシャルメディアの発達により、大きな社会問題として、あぶり出されてきたのが一因ではないかと思っています。
また、もともと総中流意識のある我々日本人は「相手も自分と同様の人間だろう」という、甘えがあるのかもしれません...ご存知の通り、海外にある銃刀所持が容認されてる国では、相手がどんな人間(銃や、刃物を持っている可能性がある)か分からないので、「あおり運転」、「無礼なパッシング、クラクション等」はあまりありません...誰も、その筋の危なそうな黒塗りの高級車を、好んであおりたい人はいないように、相手は危ない人間かもしれないと思うことが大切なのではないかと思います。
私の住むスリランカは、日本で言う「あおり運転」とはまた別次元...運転マナーは世界ワースト5に入るのでは...交通事故死比率は2017年の統計で、日本の約6倍(3600人程)と予想通りの結果です。大きくて硬い車が最強(バス、トレーラー類)で、その次が大型SUV...あおり、割込み、幅寄せ、威嚇的パッシングク&ラクション、車線無視は、当たり前の序!危険運転、当て逃げなど、数え上げたら頭痛を催すほどです...大型バスや大型トラックは、切り裂くような音でクラクションをバンバン鳴らし、あおってきますし、大型SUVは、パッシング嵐と切れ込むようなカットインをきめてきます。またトゥクトゥク(オート三輪)とオートバイは、少しでも出来た隙間にスルスルと入り込み、時には逆行と、車の流れを乱し交通を大混乱に陥れます...これはまさにカオス!交通ルールは名ばかりの、より大きくて硬い車を頂点とする「歪んだ階級的運転文化」といって良いでしょう。
死者を伴わない交通事故は極々頻繁に起こります。他人の迷惑顧みず事故車どうしを道路の真ん中に止め、大渋滞を起こしながら平気な顔で保険屋さんを待っている光景は、新たなスリランカの風物詩かもしれませんね...。
おかげで、バス、トラック、トゥクトゥク(オート三輪)に可愛がられた私の車は傷だらけ...トゥクトゥクは意外に硬く、傷が深いのにはびっくりしましたが...しかし、今も運転していられるのは、「公道で運転させてもらっている」と謙虚に思う事が肝心、そして一番大事なことは、決して「相手は自分と同じ普通の人」だと思わない事が大事なのです。(笑)
<弊社プロフィール>
安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。
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