Vol.84 – んん~~!?スリランカ!病院の近くに●●●屋さん
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
新年挨拶、賀詞交歓会シーズンも終わり、そろそろ本腰を入れて年度末の追い込みに入っておられる事かと思います。貿易摩擦などで世界的に景気が冷え込む中、数字合わせに頭を悩ませている方もいらっしゃると思いますが、くれぐれもお体を大切にお過ごしください。
当地スリランカは、例年に比べ雨が少なく、涼しい時期が正味一か月ほどと短く、既に気温は30度超え...現地に住む私共にとっては、ずいぶん過ごしにくい年初となっています。
一方、スリランカを訪れる旅行者の方々にとっては、天候もよくスリランカらしい南洋の太陽を、思う存分お楽しみいただけているのではないかと思います。これから旧正月等で多くのお客様がいらっしゃいますので、安心して南国気分を満喫していただけるよう、手配準備をシッカリやっていきたいと思います。
さて今回は、病院の近くにある●●●屋さんについて...
毎週週末には、犬課長を連れてビーチでまったり過ごすのが、オーソドックスな我が家の週末、ニゴンボビーチまで移動する途中の幹線道路脇に、Negombo General Hospital(ニゴンボ総合病院)がどっしりと建っています。国立病院だけに規模は日本の大学病院並、その周りはファーストフード、レストラン、雑貨屋、薬局などが建ち並び、ごちゃごちゃした南アジアの街並みといった趣です。いつも通っている道なので、●●●屋さんには特に気づくこともなかったのです。
ある日の夜、ビーチの帰り道、ニゴンボ街中の他の小さな病院の前をゆっくり左折した時、フロントガラスへ右から左へ白い人影が映り、急ブレーキ...「ひいてしまった!」と一瞬思ったのですが、何かにぶつかった様子はありません...助手席に乗っていた妻は、何も見えなかったとの事...後ろに乗っている犬課長は、泳ぎ疲れたのか静かに眠っています...念のため車を止め、周りを見渡しましたが、やはり何もありません、ただこれかと思ったのは、薄く明かりのついた●●●屋さんが寂しそうに病院に寄り添うようにありました。
家への帰り道、妻と遂に「見てしまった」のか、「単なる光の反射だった」のか、いろいろ話しましたが、場所といい、タイミングといい、光の反射のわけがないという事に落ち着き、疑いは確信に変わりました。
日を変えて、明るい時に「見てしまった場所」に行ってみると、やはり小さな病院に向かって左横に●●●屋さんが普通に明るい雰囲気で営業しています。立派な棺桶から普通の棺桶までショーケースに展示されていました。
これでは、あまりに露骨すぎない!?と妻に話すと、「Negombo General Hospitalの近くには●●●屋さんが三件あるわよ!」と言うではないですか...半信半疑で総合病院周辺へ確認しに行くと、びっくり!明るい雰囲気で花屋を併設し、松の棺桶から梅の棺桶までより取り見取り、メルセデスの霊柩車まで止まっており、準備万端といった趣です。いつも何気なく通っていた街並みに、レストラン、薬局と違和感なく同化して溶け込んでいるあたりは、「あっぱれ」というしか言いようがありません。
順番からすれば、重病又は重体でNegombo General Hospitalに運び込まれ、懸命な治療の甲斐なく死亡、ご家族は悲しむ間もなくお医者様より●●●屋さんを紹介され、病院前の●●●屋さんで葬儀の相談と棺桶選び...という事になるのでしょう。
いやはや、機能的というか、効率的というか、便利というか、人間の終期を考えるにあたり、何とも言えない気分になったのでした。
決して隠しているつもりはないのですが、なんとなく書きにくいので●●●屋さんとしましたが、何のことか分かっていただけましたよね。
<弊社プロフィール>
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