Vol.99 – スリランカ風ニューノーマル!?チェックイン&アウト
皆様、こんにちは。
世界中にコロナウイルスが蔓延し、今日も世界各地で多くの人々が亡くなっています。
アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアでは新たな感染者は出ているものの、一部の地域を除き、少しずつ感染対策規制を緩和している国が出てきているようですが、第二波、第三波に直面している地域もあり、南米、アフリカでは今も感染が拡大している事を考えると、今後も十分な対策を継続してゆく事が一番大切なのではないかと思います。
スリランカでは、5月26日より昼間の外出禁止令が緩和(夜間のみ外出禁止)され、徐々にではありますが経済活動が始まり、一般市民も何はともあれマスクをするとか、手洗いをするとかといったニューノーマル的制約はありますが、概ね普通の生活に戻ってきています。
6月に入り、国内在住者を対象にホテル、レストラン(お持ち帰り中心)なども、ちらほらと営業を開始し、公共交通手段も6月中旬より通常運行に戻る予定です。
街の様子はこのように、少しづつコロナの前の平常状態にもどっていますが、旅行業界に身を置く私としては、しっかりコロナ対策が行われているのか、気になるところ!?
早速、近所で営業を開始しているホテルへ、ニューノーマルの確認へ犬課長を連れて行ってきました。
訪問したホテルは全国に素敵なホテルを持つ、スリランカの観光業を代表するホテルチェーンで、コロナの前から接客、客室のスタンダードは折り紙付き、ちなみに私達もこのホテルの会員で、プール、ジムなどを利用させてもらっています。😊
当日は、視察の連絡をすることもなく、旅行者のごとく直接メインエントランスに直行!ベルボーイが車のドアを開けてくれて下車..まず最初は、スリランカ風の手を合わせる挨拶(アーユボーワン!)です。
早速ベルボーイがマスクをしていません!?その辺は結構うるさい日本人..私が「マスクは?」と笑顔で言うと、あわててマスクを取りに行きました(笑)
ホテルは営業を再開したばかりで、訪問客がほとんどなく、しかも暑い事を考えると常時マスクをしているのも辛いんだろうなと同情。😊
● アーユボーワンの挨拶の後は、早速メインエントランス横にある特設の洗面台で手洗いです。洗面台下にアクセルのようなものが付いており、水を出したり止めたりするのは、足で行います。手で操作しないので清潔!
● 手洗いが済んだら、今度はメインエントランスにあるのカーペットの上に上がり、靴裏の消毒と検温です。検温は非接触タイプなので安心です。
● 検温中に、ベルボーイが荷物を車から降ろし、所定の場所(写真)で消毒を行います。大きな荷物はボーイがお部屋まで運びます。
検温で問題がなかったら、手荷物を持ってチェックインカウンターへ。
● さあレセプションにてチェックインです。
用紙に消毒済のボールペンで必要事項を記入、パスポートと一緒に手続きを行ってください。ご使用済みのボールペンは、消毒液の入った入れ物へ、チェックインの手続きが済んだ後は、備え付けの消毒液を使って念のため手を消毒してください。
● チェックインが終わりましたら、クラークがお部屋へご案内いたします。
お部屋は24時間前に消毒済みですので、安心してご利用いただけると思います。レストラン、館内トイレ等全ての入り口に消毒液が置かれています。(写真は館内トイレ)
外出時は、マスク、手洗い、うがいを忘れずに。😊
● チェックアウト時は、フロントにお電話をして頂きベルボーイに大きな荷物を玄関まで運んでもらってくださいね。
ここまでが、今回の視察で確認(チェックイン、チェックアウトの安全性&快適さ)したいところでした。
ニューノーマルとしての慣れない不自由さは多少ありますが、さすがスリランカを代表するホテルだけあり、チェックイン&アウトの安全性と快適さは確保されており合格点でした。
この基準をベースに他のホテルも、視察していきたいと思います。
さて、視察の後はもちろん犬課長と目の前に広がるビーチへ直行!
妻は3か月ぶりのプールでゆっくり!犬課長は波が高いため泳ぐことが出来ず、残念ながら私と一緒に潮干狩り~~
例年6月はオフシーズンで人が少なくなる季節なのですが、私達の他ビーチやプールに観光客が一人もいないとなると、なんだか居心地が悪いものです。
デッキチェアーが片付けられたプールサイドの広々とした場所に、何事もなかったようにリスが現れ、何かを食べています。ホテルのスタッフと交わす短い会話と、妻との話声以外は聞こえない静かな空間。(犬課長はほとんどミュート😊)
モンスーンの風に煽られた、ヤシの葉がカサカサ音を立てているだけの静けさは、夏の賑わいの終わった、日本の9月の海のような寂しさがあるものだなと感じました。
先週、政府観光局は8月1日より世界各国からの、観光客受け入れを開始すると発表しました。
しかし内容は、入国前、入国時、旅行中の規制が多く、安全性は確保されると考えられるものの、快適さを大きく欠いた内容になっており、果たしてこの内容で本当に旅行者に戻ってきてもらえるのか?大きな疑問が残ります。
ちなみに、この規制の内容に対して国民の反応は「2020年のスリランカの旅行業界は終わった!」、「出発3日以内にPCR検査を受けるなど無理無理!」などのネガティブなコメントが寄せられており、私もこの内容では、どのような旅行者が来るのか、イメージがわきません。
まあ、8月にスリランカへ観光客が来るのかどうか見てみたいと思います。😊
旅行で安全を確保するのは、基本中の基本ですが、旅行だけに快適さも重要な要素です。今の内容では余計疲れに旅行に来るようなもので、心の休まりなど得られないのではないでしょうか。
難しい問題ですが、政府にはその辺も加味してもらい、最善の案を再考してほしいものです。
● 追伸
プールサイドで、ここのホテルの支配人と立ち話をしたときに、支配人はニコニコしながら「心配はいりませんよ!観光客は間もなく戻ってきます。私達はそのために今仕事をしてるのですから」と言っていました。..なんとも勇気づけられる言葉!少し嬉しくなりました。
<弊社プロフィール>
安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。
*インド洋を優雅に泳ぐシロナガスクジラ観察
*「ウミガメの産卵ツアー」大好評
*高原列車で紅茶畑&紅茶工場巡り大好評
*GTフィッシング
2020年6月10日 山倉 義典
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