Vol.128 – 10月2回目のガソリン値下げ・・嬉しいワン🐶
こんにちは、犬課長です。
「くっそ~やられた!」と嘆いていたのは、昨晩のお兄さん。
あたしの夜散歩の後スーパーで買い物をして、さて「今週のガソリン補給、補給(車一台当たり週20リットルの制限がある)」と嬉しそうに言いながら行き付けのガソリンスタンドに直行・・夜8時「あれ~月曜日なのに車一台もいないじゃん!ラッキー!これも犬課長太郎ちゃんのおかげ~」などと能天気なことを言いながら、店員さんにQRコードを見せて8割程入ってるタンクに、配給分の半分10リットルを入れ、車はほぼ満タン・・「よっしゃ~車も腹いっぱいで満足・満足、俺たちも早く家に帰ってお腹いっぱいにならなくっちゃ~」と嬉しそうに家路に急ぐお兄さん・・毎度のごとく単純すぎてバッカじゃないと思っていたら案の定、ガソリンスタンドに車が一台も止まっていない理由が・・
一時間後の夜9時のニュースでガソリン価格値下げのニュース!ではありませんか・・それも実施は夜9時ジャストから・・ガソリン値下げ1時間前の夜8時にスタンドに車が無いのは道理で、地元の人々は下がるのを今か今かと待っていたんでしょうね・・なんとも巡り合わせが悪いというか、運が無いというか可哀そうなお兄さん、「くっそ~やられた!」と言う気持ちは良く分かるけど、別に損したわけでもなし、大金を失ったわけでもないんだからドンマイって感じだワン🐶・・でも、そんなあたしもドックフードが少し値上がっただけでもムッと来るけどね(笑)
今回の値下げは10月に入ってまさかの2回目で、1リットル40ルピーの値下げ(Rs410⇒Rs370)、10月頭に行われた前回の値下げ(Rs450⇒Rs410)と合わせると1リットル当たりRs80の値下げ幅・・6月は1リットル当たりRs470まで上がり、国民の収入が日本の約十分の一以下のスリランカで、Rs500(200円程)のガソリンを買わされるのではと心配していたけど、新大統領就任後、7月をピークに価格値下げ傾向・・やはり前政権を牛耳っていたラジャパクサ一族は、ガソリンでも何か裏ビジネスでもしていたのではと勘繰りたくなるものだワン🐶
しかも新大統領のもとで8月に始まったQRコードシステム(燃料は車一台につき週20リットル制限)の開始以降、連日ガソリンスタンドに出来ていた2㎞以上の行列は水を引いたように無くなり、今ではガソリン入れるのはスーパーのレジに並ぶがごとし楽々ってなもんです😊・・おまけに一年近く無かったガスの供給も最近は問題がなくなり、まだ価格は高いけど値下げもたまにあるし、新大統領はIMFの財政指導に沿いながら、なんとか国民との妥協点を探して頑張っている感じが伝わって来るワン🐶
問題は、なぜこんなに急激に燃料状況が改善したのかという事だけど、スリランカの人達に聞いてみても「安くなったんだから良いじゃん」「並ばなくてよくなったから良いじゃん」と埒が明かない・・コロナ後経済復興が進みつつあると言っても、製造・輸出業は予想したほど伸びておらず、頼みの観光業は依然水面下を潜水状態で、外貨収入が劇的に増えているとは聞こえて来ない👉燃料の輸入に十分な外貨があり、輸入量が増えているようではないし何だか釈然としないワンワン🐶
お兄さん曰く、安定供給の考えられる要因としては
①QRコード導入により、政府が燃料の流通量を把握・コントロールしやすくなった事により、燃料マフィアと呼ばれる裏社会の排除
②燃料価格の急激な高騰により、節約が浸透し需要が落ちた事による燃料のだぶつき。又は世界的燃料逼迫状況の緩和。
③長雨による水力発電率の増加により、火力発電用燃料需要の大幅減。
などが考えられるらしいけど、実際色々な要因が複合して現在少し落ち着いているのではと思っているの・・でもね、この①~③は外的要因で直ぐに変わるものばかりなので、供給状況は決して安全ではないという事を忘れてはいけないワン🐶・・
だって、商業の集中する西海岸はそろそろ乾季でね、この先半年は雨が降らなくなるから水力発電率は低下して、火力発電用燃料の需要が上がるわけなので、国全体的には市民への燃料供給も逼迫してくると思うの・・今年3月・4月の連日10時間以上の停電が再び起こらないよう、政府に抜本的な対策を願うのみだワン🐶
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2022年10月18日 山倉義典
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