Vol.61 – 旅行には大きな効能、二つあり!!
皆様こんにちは。
日本は日に日に秋が深まってくるころではないでしょうか。暑かった夏も記憶から薄れ、秋晴れの中、スポーツ、文化行事、野外での食事会に参加など、思い思いの秋を楽しんでいることと思います。
私たちの住むスリランカは、常夏の世界!春秋も無ければ、冬もない世界、かろうじて12月、1月は過ごしやすくなり、朝晩は気持ちの良い日が続きます。美しい海辺のデッキチェアで昼寝などしていると、肌寒さで目が覚めることも!一年一回の大自然からのプレゼントと言えます。
ところで、Srieko Newsを楽しみにされていた方、随分お休みしてすみませんでした。
7月より多くのお客様がスリランカに来ていただき、やっと10月先週末に一段落いたしました(今も周られているお客様もいらっしゃいますが...)。今年の夏のお客様の傾向は、高級ホテルをご希望されるお客様が多く、日本の景気が少し回復していることと同時に、スリランカが日本の皆様に広く知られることとなり、ハワイとはいかないまでも、徐々に南国の美しい島の一つとして認識されてきたのかな!?などと考えています。
2015年に放送されたNHKスペシャル・ホットスポット(福山雅治氏ナビゲーター:弊社コーディネート)も多くの人々へスリランカの素晴らしい大自然を伝える一役を担ったようです。
お客様から、ロケの行われた、ミンネリヤ国立公園、ウダワラウェ象の孤児院、ロリス観察など、福山氏の行ったところを訪問したいというご要望も多数ありました。
改めまして今年の夏は、多くのお客様に来ていただきました事、感謝申し上げます。
さて今回は、旅行の効果について考えてみたいと思います。
皆さまが旅行に行きたくなる時はどんな時でしょうか?海外に住む友達に会いに行く、少し疲れたのでリラックスに行く、文化自然遺産を見に行く、スポーツを楽しみに行く、はたまた傷心旅行....などなどいろいろな理由があると思いますが、ひとえに日常を離れ新鮮な環境の中に身を置きリフレッシュをしたいからではないでしょうか。
見るもの、雰囲気、言葉、食事のように自身を取り巻く環境がガラッと変わると、人は活力が湧いてくるものだと思います。
そして、その環境に身をおきながら一週間、二週間....最初は違和感がったものの、次第に環境に慣れ、しまいにはその国を良くも悪くも、その環境に溶け込んでいる自分がいる....更に日本と比べこの国のここが気に入った!ここが嫌い!!など自国と比較しながら、ご旅行を楽しまれた経験はありませんでしょうか。
私はこの点が大変重要な旅行の効果だと思っております。
他国の文化、自然を肌で感じ、地元の人達と交流を取りながら、日本(自身の置かれている状況)を見つめなおす大切な機会なのではないでしょうか。
さて、もう一つ大変重要な効果があることはご存知でしょうか?
皆様がご旅行をするで、地元住民が潤っていることです。世界最貧国の一つとして内戦を経験しているスリランカは観光立国を主要産業の柱として、各地で開発が進んでいます。経済都市コロンボ、主要観光地では時間はかかっておりますが、多くのホテルが新たに建設され、周辺の道路整備が進められています。
皆様がご旅行で使うお金は、ドライバー、ガイドの生活を潤し、商店、ホテル、公共施設等の旅行産業を潤しているのです。更に旅行産業が潤えば、他の関連産業も潤います。
各産業の潤い=政府の税収も増え(ちゃんと税金を納めている場合ですが...スリランカの場合ここが問題!?)、地域住民の生活も少しずつですが、潤ってきているようです。
このように私たちは、旅行には大きな効能が二つあると考えています。
「自分の旅行が、その国の住民の生活を助けている」などと考えたことがありますでしょうか!?
恵まれない国への募金は、最終的に有効に使われているのかどうか、定かでない昨今を考えますと、自身が楽しめ、確実にその国の地域貢献ができるご旅行は、まさに一石二鳥の効果があるのです。
いろいろな国へ出かけてみてください。そして次にその国を再訪したとき、新しい高速道路が通っていたとしたら、あなたが前回旅行した費用の一部が使われている事でしょう。
そうすれば、よりその国に愛着がわくはずです。
2016年10月13日
山倉 義典
www.sriekov2.loc も宜しくお願いします。
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