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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.77 – いろいろスリランカ!夏季視察という名のリフレッシュ休暇!?

July 1, 2018 at 12:16 pm

皆様、こんにちは

 

梅雨も明け、夏休みまであとわずか...そろそろ休みに合わせてお仕事の調整に入っている方も、多くいらっしゃるのでないかと思います。

スリランカの7月~8月は、南西モンスーンの勢力が若干弱まる時期で、コロンボ周辺は、朝晩パラパラと雨が降る事はありますが、気候が安定する時期となります。また、欧米諸国から訪問客がどっと増えるのもこの時期で、私を含め日本人には羨ましい限りですが、2週間~1か月にわたるバカンス期間を、ベストシーズンを迎えている東海岸のビーチを訪問したり、セイロン紅茶で有名な高原地を訪問したりと、ゆっくり思い思いのスタイルで過ごすのもこの時期です。

スリランカ最大のお祭り、キャンディ・ペラヘラ祭りは、例年7月末から8月頭にかけて行われるのですが、今年は満月の日の関係上、8月16日から25日までの開催となります。この期間は、世界中からお祭りを一目見ようと人々が集まってくるため、キャンディ市内の主だったホテルは、どこもほぼ満室...業界に携わる私としては頭の痛い季節となるのです。

 

そして、スリランカの7月は、観光だけではなくもう一つの楽しみがあります。そう、南国ならではのフルーツを、お楽しみいただける時期でもあるのです。

7月にお楽しみいただける南国フルーツを、ざっと紹介しますと...マンゴ、マンゴスチン、ランブータン、ドリヤン、パッションフルーツ、カスタードアップル、パインアップル等々、特に今が旬で、道端のフルーツストールで山積みに売られているのが、ランブータン、ドリヤン等です。ランブータンは30個で約150円、マンゴ、マンゴスチンは1個20円程、ドリヤンは一個300円程で頂けるため、道端のフルーツストールは、毎日ローカルの人達で賑わっています。

そして、怪しげなフルーツストールが増えるのもこの時期です。

貧しい田舎の村人たちは、庭で取れたフルーツを少しでも現金化しようと、都会に運んで来ては、道端に「にわか直売所」を構え、炎天下の中、屋根もない場所でせっせと販売しています。朝採りフルーツなので、新鮮でみずみずしく、しかも安いため私達にも助かります。

ただし問題は、この「にわか直売所」...毎日同じ場所に出店するとは限らないのです。...販売許可は、多分取得していないでしょうから、毎日場所を替え、時間帯を変え、当局の目をくらましているしょうね...我が家では、この「にわか直売所」の事を、愛着を込めて「モバイル・フルーツ」と呼んでいます。

ということで、この時期は、普段バナナとスイカが主流の我が家のフルーツ籠も、新鮮で、みずみずしいモバイル・フルーツで一杯となり、お部屋の中が、果物の香りで満たされる季節となるのです。

 

さて、先月(6月)は、お客さんが少なかったので、視察という名の、我が家のリフレッシュを兼ねた国内旅行に何度か出かけました。北はアヌラーダプラ~シギリヤ&ダンブッラ...高原はハットン周辺...南はミリッサ、タンゴール...ダウンサースはベントタ周辺と4地域を周りました。一度に周ると、さすがに仕事へ支障が出ると悪いので、大体一地域3泊4日程、犬課長同行ですので、今回も例によって高級ホテルに泊まる事は許されず、妻が長年の経験と第六感!?で探し出す、犬課長OKのゲストハウス主体の巡業です。ただし、前もって予約はせず、行ってみて気に入ったら宿泊するという、いかにも我が家らしいスタイル、途中に良い宿があれば、もちろんそこも宿泊可能か聞いてみますので、妻は車に乗っている間でもキョロキョロ、チェックを入れています。そして、最近付いたあだ名は「キョロリン・キョロ子」さん...私と犬課長はどちらかというと「ボ~」として気付かない方なので、妻は名ナビゲーターといえるでしょう。

 

まずは、シンハラ王朝の始まったアヌラーダプラから...6年ぶりのアヌラーダプラは、道が整備され、街が随分綺麗になっていました。2000年以上前からの古代遺跡群と大きな湖(灌漑施設)は今も現役で、寺院仏閣など僧侶が多いのは6年前と変わりません、変わったことといえば、道が広くなり、ごみが無くなって、街自体はいかにも世界標準の古代遺跡群といった趣です。丁度雨が多い季節でしたので湖には水が満ち、街人は夕方用水路でお風呂代わりに体を洗っています...のどかで変わらぬ人々の生活の中に、大河のような凛とした気品と風格を感じることができました。

 

この日の宿は、妻の第六感で探し出した掘り出し物でした。スイミングプール付き、お部屋はセンス良く清潔で使い勝手が良い、ホテルで言うと4つ星の上といったところでしょうか...お部屋の前は大きな芝生のお庭が広がっており、朝食、夕食はお庭のベランダで...もちろん犬課長は芝生でゴロゴロご満悦!至れり尽くせりのホスピタリティー...気になる宿泊料は朝食&犬課長宿泊込みでLKR7,000(¥5,000程)...オフシーズンとはいえこの設備、この雰囲気とホスピタリティーで...あまりにも申し訳ないので、少しでもお金を落としていこうと妻と話し、十分な夕食を付け、チップを多分に渡し、延泊を致しました。アヌラーダプラは街の景観を損ねるような大きな建物の規制があるのか、大きなホテルがそんなになく、その代わりに、このような「こじんまり」した素敵なゲストハウスが、増えてきているのかなと実感した次第です。

 

次は、ホエールウオッチングの港がある、飛ぶ鳥も落とす勢いだった、ミリッサ!なぜ過去形か?というと、5月中旬に政府主導のもと、無許可で営業していたホテル、レストランが一斉に取り壊され、美しい海岸線に華を添えていたミリッサの繁華街が消失してしまったからです。高速もあり空港から2~3時間で行けるミリッサは、美しい海、世界最大のシロナガスクジラを手軽に見れる場所として近年は大ブレーク、サーフスポットも多いため、欧米人、中国人を中心に、ここ数年大変賑わってきました。私たちも、便利さと手軽さから、時間ができると、ちょくちょく気分転換や視察などで訪れているスポットです。

 

そのミリッサが、今回の取り壊しでどういう風に変わったのか、「キョロ子」さんの希望もあり、確認に行ってきました。結果、「あれ~~みんな違法だったの~~」と絶句!!海岸線にこの世の春を謳歌するがごとく、争うように立ち並んでいたレストランやホテルは、大津波が襲ったがごとく、はたまた夢が覚めるがごとく一瞬のうちに消えて無くなってしまいました。わずかに名残を残す瓦礫でここにレストランやホテルがあったのだな~とわかる程度、どこにどのレストランやホテルがあったか、見当もつかない状況でした。平家物語「諸行無常」「盛者必衰」のくだりにもある通り、浮世の無常を改めて実感し、良い時も、悪い時も、おごらず、落ち込まず、平常心を心がけることが大切なのだと思った次第です。

道路脇に所狭しと建っていたホテルやレストランが無くなったおかげで、国道からは美しい砂浜が一望できるようになりました。今まで小さな砂浜だと思っていた場所が、意外と大きな入り江だったんだと、新発見もありました。オフシーズンだとは言え、観光客が激減し前途多難だとは思いますが、原点に立ち戻り、今度こそ着実に、一歩一歩前へ進んで、以前のような活況を取り戻してくれればな~と思います。

 

ところで、今回のミリッサの宿は、またまた「キョロリン・キョロ子」さんこと妻の大ヒット!お庭が広く常宿にしていた海辺のリゾートホテル(犬課長お気に入り)も、許可不十分で営業していたらしく、敷地の一部が削られ非常事態だったので、当日そこへの宿泊はあきらめ、夕方だけど「高速を使えば2時間半なので、疲れるけれど家に帰ろう」と話していたところ、キョロリン・キョロ子さん本領発揮!「この先も壊されているのかな...どうなってるんだろう」と妻が言い出し、好奇心につられトボトボ海辺の狭い道を進んでいくと、コロニアル風な素敵な宿があるではないですか...手頃な広さのお庭も手入れが行き届いており、ビーチが目の前、しかも老舗の雰囲気たっぷり...破壊されつくした荒野に奇跡的にポッカリ取り残された楽園のごとく...妻が「楽しそうにお部屋見てくるね~~」というので、私と犬課長で遠慮がちにお庭の椅子に腰かけ、犬課長にはお行儀よくするように申し伝え、待つこと10分...さすがにこの格式は、犬課長同宿は無理だろうと思いつつ、...妻の性格からしてダメなときは5分で帰ってくるのが常...ひそかな期待をしつつ、ダメモトで待っていると、妻からOKサイン!奇跡...キョロリン・キョロ子さん恐るべし!!

暗~い帰宅ムードが一変し、ミリッサ視察も終わった事ですし、その日から我が家は超バカンスムード...目の前が海なので、犬課長はいつでもドボン可能の待機状態、朝昼晩とどこまでも透き通った海で犬課長と心行くまで泳いだのは言うまでもありません。そして居心地が良すぎて、宿泊も1泊が2泊、2泊が3泊となってしまったことは、もっと言うまでもありません。

 

さて気になるご料金ですが、朝食&犬課長宿泊込みでLKR8,500(¥6,000程)...オフシーズンとはいえ、抜群のロケーションとレストランからの眺望、気兼ねない雰囲気とホスピタリティーでこのお値段とは、もう一泊、もう一泊となろうというもの...次回も犬課長OKのお墨付きをマネージャーから頂いているので、来る10月には、7泊はしたいな~~と思っています。犬課長にも第一印象が大事なんだよと、常々言って聞かせていることが役に立つ時が来ました。(笑)

 

ベントタ周辺のインドゥルワ、コスゴダでの真夜中のウミガメの産卵ウオッチ、ハットン周辺でのドリヤン狩り体験、ニッタンブーワ周辺でのパイナップル狩り体験等々、2018年夏季視察はすべて実り多いものとなりました。こんなに楽しい時間が過ごせたのも、やはり普段からキョロキョロしている「キョロリン・キョロ子」さんこと妻のおかげだったことは言うまでもありません。

 

 

<弊社プロフィール>

 

安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。

 

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 2018年7月1日 山倉義典

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