Vol.89 – スリランカのDr. Fish「ひゃ!」「はぁ!」
皆様、お元気にお過ごしでしょうか。
日本は夏休みが始まった人もいるのではないでしょうか。海へ、山へ、島へと思い思いの休日を楽しんでおられる事かと思います。
さて、ここ常夏のスリランカでは、4月のイースター同時爆破テロの影響もあり、旅行客の足が鈍っておりましたが、安全が確保され、各諸外国の渡航制限が通常に戻っている事もあり、7月20日過ぎくらいから、欧米諸国の家族連れやグループ客を中心に、ずいぶん客足が戻ってきており、観光地やリゾート地に活気が出てきました。今後8月5日から10日間ほどスリランカ最大のお祭り「キャンディ・ペラヘラ祭り」が行われることもあり、今週末は、さらにスリランカ訪問客が増えるのではと予想しています。
またスリランカ政府&観光局は、安全になったスリランカへ、また以前のような観光客が戻ってきてもらえるよう、観光主要国に対しホテルのディスカウント、VISA費用免除をはじめとする種々の特別キャンペーンを行っています。
8月1日より6か月間、日本のパスポート保持者はスリランカ入国VISA費用を免除となりますので、この機会にスリランカにご旅行されては如何でしょうか。
さて今回のご紹介は、スリランカ「Dr. Fish!」
スリランカに来られた方の中には、知っている方もいらっしゃるかと思いますが、初めてスリランカを訪問する日本人の方々にとっては、なんともミステリアスな名前です。「Dr. Fish」名前から、なんだか寂れた寺院の古池の畔に、どんな難病も直すといわれる巨大魚の祠があり、その祠を一度お参りすると、ミラクルが起きるような響きがあります。10年前スリランカで旅行会社を始めた当初、このお魚の名前をスタッフから聞き、勝手に上記なような想像をして、大変興味を持ったものです。ぜひ見てみたいという事になり、妻とツアーに参加して、奇妙な体験をしたことを思い出します。残念ながら、私のたわいもない妄想は大きく外れ、想像していた「Dr. Fish」は巨大魚ではなく、小さな金魚程の魚...古池ではなくて、石造りの水槽...祠はなくて、ご利益はあるかもしれない!?程度でした...。
水槽の辺地に腰かけ、両足先を水槽の中に入れると、お魚さん達が集まって両足に吸い付いてきます。実は、お魚さん達は足の角質を食べに寄ってくるそうなのですが、そのしぐさが、体の毒素を吸い取ってくれるように見えるので、「Dr. Fish」というのだと係員さんに説明して頂いたことを覚えています。
先日、妻とフュージョン系スリランカ料理を出す地元のレストランの視察に行き、海をモチーフにしたセンス良い店内で、美味しい料理を楽しんでいる時の事、そのレストランの壁に見つけたのが、「Dr. Fish Free」の案内板...妻にその話をすると、奥の方にお魚さんいるわよ!との事...おぅ!ここにもいたかという驚きに、懐かしさが加わり、食事のあと、早速奥へ移動、お魚さんにご対面したのでした。
あいにく、欧米人の先客が数人おり、なにやら楽しそうに時折奇声を発しながら、お魚さんの水槽に足を突っ込んでいます...そうなのです!このドクターフィッシュ足の吸い付くときに、何とも言えない痛痒さというか、むず痒さがあり、足を水槽に入れ、お魚さん達が吸い付き始めると、通常初めての人は「はぁ!」とか「ひぇ!」とか奇声が出て、顔がほころぶという事を思い出しました。そして何よりも楽しいのは、初めての人のリアクションを見る事!知らない人が、いきなり、「はぁ!」とか「ひぇ!」とか奇声を発するのですから、そんな人が隣にいると、思わず吹き出すほどの大笑いは避けられません。
長い間笑っていないという方には、特にお勧めです。「ご利益はあるかもしれない!?程度」と書きましたが、それは人によって取り方の問題です。お魚さんに足を吸ってもらい、思わずニヤニヤしてしまう...私としては、瞑想やヨガに匹敵するくらいの「心のアーユルヴェーダ」的ご利益があるのではと信じてやみません。
ところでその日は、妻と一緒に足を入れたのですが、お魚さん私の足ばかりに吸い付くのです、ざっと見て妻の3倍!妻と同じように足を洗い、同時に水槽に足を入れたのですが、この違いは如何に!?私の足に美味しいものがより多く付いていたのか...それとも「Dr. Fish」は女医だったのか...その辺結構気になります...妻は単に「汚れているからよ」と言いますが...なんなら今後、「Dr. Fish大会」なるものを開催し、いろいろなタイプの人に参加してもらい、一番吸い付く人が優勝!どんな人の足にお魚さんが集まるのか一度検証したいものです。
<弊社プロフィール>
安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。
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8月1日 山倉 義典
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