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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.87 – スリランカ・ベサックデー(同時爆破テロから1か月の祈り!)

May 25, 2019 at 7:58 am

***色とりどりの提灯(ランタン)***

 

皆様、お元気にお過ごしでしょうか。

 

日本はそろそろ梅雨入り、街路樹の緑深まる時期かと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
スリランカでは、4月21日イースター同時爆破テロが発生から早一か月が過ぎました。現在は、街中にぽつぽつと警察や軍関係の人が警備のために立っているものの、学校は始まり、市民の生活は平常に戻っています。私の住むニゴンボビーチにある大きなホテルでは、パーティーや披露宴などが行われるようになり、一般の人たちもずいぶん落ち着いてきたのではないでしょうか...

ただし、スリランカ渡航情報を見ての通り、各国政府は依然慎重な姿勢のため、旅行者は街中でもちらほら見かける程度で、今回の事件の爪痕が依然大きく残っているようです。
人々のイザコザや、それを煽るような人達もいて、所々で過激な信仰者による宗教対立、衝突なども少なからず起きており、軍、警察などが出動する事もしばしば...もとの美しく平和なスリランカに戻るには、今しばらくの時間が必要なようです。

 

さて、先週は18日、19日とベサックデー祭り(Vesak Poya Day満月の日)でスリランカ国中が、控えめながらも提灯に彩られました。国民の7割強が仏教徒のスリランカ、しかもお釈迦様の誕生日を祝う日という国民的行事という事もあり、本来は大きなお釈迦様の飾りつけや、大小様々な提灯が並び、品評会のようなものが各所で開かれます。至る所で、食事、ソフトクリーム、お菓子、ジュースなどが振舞われ、それを求めて、大勢の人たちを乗せたトラックやバンが街々に集まってくるので、観光客と相まって、至る所で大渋滞があるのですが、今年は、同時爆破テロの影響もあり、どこも控えめな飾りつけ、施しもほどほどに、恒例の道路大渋滞もありませんでした。
本来なら、ベサックデー祭りを見に来られるお客様対応で忙しい時期なのですが、今年はほとんどがキャンセル...これは「お釈迦様が作ってくれた休日」だと善意に解釈して、本来お客様が周る予定だったルートを、犬課長を連れて家族で周ってきました。

 

午後出発して、まずはケラニヤ寺院、お釈迦様が数回訪れたと言い伝えられるパワースポットという事もあり、拝観者は並の寺院の比ではありません、多い!時節柄、警備も厳重で、駐車場に入るのにも何か所もセキュリティーチェック!警官は、後部座席のチェックの時にドアを開けた途端、犬課長が現れたときはかなりびっくりしたようでしたが(笑)...無事駐車場につき、私と犬課長は車にてお留守番、さすがに犬課長は神聖な境内にははいれませんので、妻のみ、駐車場のお花屋さんで、蓮の花を数本購入し、拝観に行ったのでした。妻の話では、境内は昼間だったせいもあり、幾分人は少なめ、白を基調とした服装の信者の人達で神聖な雰囲気の中、凛とした仏教様式が保たれていたとの事、特に壁画が素晴らしく、またゆっくりと訪問したいとの事でした。

 

次の訪問予定地は、コロンボのガンガーラマ寺院とシーママラカヤ寺院周辺なのですが、渋滞を避けるため、今回はコロンボには行かず、ケラニヤ川沿いを上り、田舎方向へ7月に最盛期を迎えるランブータン(ライチに似た触感のある果物)園の下見です...まだまだ果実はそれと分かるものの、青く、小さく、丸々太った赤い実をつけるには、あと一か月ほどかかりそうです。その後、旬を迎えている甘い甘いパイナップルを頂いて、キャンディ―ロードに戻り、今度はこれまた収穫を終えたばかりの、カッシュナッツを頂きに!キャンディ方向へ運転する事約30分...途中から夕暮れ時の雨が始まり、カジュガマ(カッシュナッツの里)に着いた頃には、土砂降りに...傘を持ってないけれどスコールなのですぐに晴れるだろうと、タカをくくって車で待つこと1時間近く、なかなか雨は止みません...雷が鳴り、更に雨脚は強くなっていきます...道沿いの出店は全て店閉、どうしたものかと思っていると、お店の人が傘をもって「おいで、おいで」しているではないですか!?こういう場合、あまり良い経験はしたことがないので、よそうかと...でもせっかく来たので、話だけでも聞こうかと思い、結局傘の恩恵にあずかることに...そして意外や意外、嬉しいことに、上質のカッシュを格安(1kg=Rs2,500)で手に入れることが出来たのでした。

 

なんだか得をした気分になり、家への帰路は、気分爽快です!控えめとは言え、ここでもベサック祭りの大小カラフルな提灯は、沿道に延々と飾り付けられています。購入したカッシュナッツをボリボリかじりながら、走馬灯のように通り過ぎる提灯の美しさと心地よさを感じていると...同じ仏教を信仰する日本人として「今日は控えめながらベサック祭りなのだな~」と感じると同時に、このスリランカの人達に、一刻も早く平穏が訪れるように、微力ながらお手伝いできればと心改まる思いがしたのでした。

 

<弊社プロフィール>
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2019年5月25日 山倉 義典

 

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