Vol.90 – 大自然からの贈り物 by Sri Lanka
皆様、お元気にお過ごしでしょうか。
上半期決算月という事もあり、お仕事も忙しくなる時期かと思います。季節の変わり目でもありますので、お体を大切にお過ごしください。
さて、ここ常夏のスリランカは、欧米のバカンスシーズンが終わったせいか、お客様も徐々に少なくなってきています。例年に比べると4月のイースター同時爆破テロの影響もあり、今年はお客様のひき方も早いような気がします。本格的に客足の戻るのは、まだまだ時間がかかるのではと危惧しています。10月末までは、バワ建築有名ホテル等もお手頃価格にて宿泊できますので、ご予算の気になる方にはお勧めの季節です。8月1日より日本国籍(パスポート保持者)は入国VISA費用の免除が行われていますので、この機会をご利用してぜひお越しください。
さて今回は自然からの贈り物 by Sri Lanka
最近のコロンボではスリランカの経済発展に伴い、近隣諸国と同様にいろいろな日本料理店が出来てきましたが、ほとんどのお店は、お寿司からラーメンまで頂けるレストランタイプの店ばかりで、残念ながら、美味しいものを少しづつ摘まめる小料理屋さんや、お寿司屋さんのような専門店が出来るには、まだしばらく時間がかかりそうな状況です。
地元が日本海側の私は、小さい頃から魚介類を食べて育った事もあり、新鮮なお魚と温かい味噌汁がいつも頂ければベストなのですが、「ここは海外スリランカ!それが一番難しい贅沢」とあきらめていました。
また、仕事の関係で、事務所と自宅は商業都市コロンボから30km程離れたコロンボ国際空港近くにあるため、当然のごとく周辺には日本食レストランはありません。渋滞のコロンボ市内に行くには、高速(コロンボまで1時間程)があるのでたまになら良いけれど、いつもは億劫...ということで、スリランカに来た当時は、泣く泣く現地料理や洋食で済ませていたものです。
しかし、捨てる神あれば、拾う神あり!幸い私の家の周辺には、スリランカ最大の漁港の一つニゴンボ港があるのです。最初は、熱帯魚しかいないだろうと、バカにしていた魚市場でしたが、冷やかしついでに覗いてみると、熱帯魚に混じりながら、その日水揚げされたばかりのタイ、アジ、ハタ、カツオ、イカ、マグロ等々日本人におなじみの魚が、床にごろごろ並べられているではありませんか...驚くと同時に妙な親近感を感じて、当然のことながら、今では鮮魚市場の常連となっています。またニゴンボの砂浜ではアサリが採れ、これまた犬課と海に入りながらゲット!と、新鮮な魚介類を無理なく調達できるようになりました。
鮮魚を仕入れるからには、お魚を開く道具と腕も必要!日本から刺身包丁を調達し、今では、三枚におろすのはお手の物、妻から「板前山ちゃん」といわれるほど、腕をメキメキ上げています。
我が家の料理は、妻の鰹節のだし取りから始める、インスタントを一切使わないヘルシーな家ご飯。食材の野菜、魚は大自然からの新鮮な贈り物!煮切り醤油の香りただようダイニング、ほんのりお酢の香り加わり、ちょっとした小料理屋の空間が出来上がります。特に出汁の十分きいた妻の作る煮物は私の大好物...てんぷら、アジ刺身、アサリの味噌汁などを合わせて頂くと、自分たちがスリランカに住んでいる事すら忘れてしまう程、幸せな気分になるというものです。今のところ美味しいものは自分達で作るしかないのだな~と実感しています。
ただし、この国では欲しいものが、欲しい時に手に入らないのが常、前もって献立を決め、張り切って買い出しに物に出かけても、目的のものを手に入れることが出来ず強制的に献立変更になる事が多々あります。まあ、その日の献立は、その日の市場次第...大自然のみ知るといったところでしょうか!?それが、スリランカに住むという事なのかもしれませんね。(笑)
ところで、昨晩も近所で野犬が騒いでいました。ヤマアラシの宗助君と野犬が格闘していたようで、今朝犬課長の散歩道に宗助君の針が数本落ちていました...その針を一本拾い上げて、「緑深い木々や、野草、動物達に囲まれて、自分達のペースで生活出来るのは、何物にも代えがたい自然からの贈り物かもしれないな」とつくづく思う今日です。
<弊社プロフィール>
安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。
*インド洋を優雅に泳ぐシロナガスクジラ観察
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2019年9月1日 山倉 義典
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