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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.104 – 泣く子もだまる?!スリランカ流エコロジー・ライフ!

October 1, 2020 at 12:04 pm

 

皆様、こんにちは。

 

本日は中秋の名月、ぐっと深まる秋を感じながら、ススキと餅を飾りつけ、月を見ながら一杯やられている方も多いと思います。東アジア、東南アジアでは月餅の出回る季節でもありますね。

 

スリランカの満月の日は「ポヤデー」といいまして祝日です..ということは、毎月少なくても「ポヤデー」の休日があるという有難いお国柄!今月のポヤデーは木曜日なので、金曜日を有給にして4連休の方々も多く、観光地に出かけている方も多いようです。

 

さて今回は、マダムSRIEKOからの投稿、さすがに鋭く観察していますね、お楽しみください。

 

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スリランカの人々は、今も昔も、意識せず、ごく当たり前に、自ずとエコロジー・ライフを送っています。

コロナ禍で経済が低迷する中、多くの国民が収入も減り、否応なく、エコロジー・ライフは拍車がかかっている様子。

 

ただ、エコロジーの考え方、実行の仕方は、日本とはかなり視点が異なることが・・。

スリランカならではのエコロジー・ライフは、外国人にとってはとても新鮮です!

そこで、スリランカを1998年から知るマダムSRIEKOが、独断と偏見で、「スリランカ流エコロジー・ライフ・トップ10」を考えてみました!

 

●トップ10 アイスクリームが入ったプラスティック製の箱(コンティナー)

スーパーはもちろん、小さな食品店にも売っている、プラスティックの箱に入ったお得サイズのアイスクリーム。暑いスリランカで、甘い物を頂く楽しみはもちろんのこと、中身を空にした箱もとても大切です。

食材の残りを入れたり、お弁当箱にしたり。

私も「スリランカ流に再利用しよう!」と思っているものの、愛犬がペロペロ。

よだれたっぷりの箱は、反エコロジー・・と後ろめたさを感じながらも、さすがにゴミ箱へ・・。

 

他の国でもマーガリンの箱の再利用を見たことがあるので、こちらは10位止まり。

 

●トップ9 新聞紙の再利用

新聞の再利用方はいろいろありますが、こちらスリランカでは、食べ残ったライス&カレーの残りを新聞紙の上に載せ、路上に置いておく人を多く見かけます。

それによって、路上の野犬たちは生き延びていられるとも言えます。

心優しい、慈愛の心に満ちたスリランカの人々。それを目にする人々の気持ちも優しくなれる光景です。

 

ただ、他の国でもみかけたことがあるので、こちらも9位止まり。

 

●トップ8 古着のひも

リフォームして別の目的に使うなど再利用法はいろいろですが、スリランカでは、ひも状にして、犬の首輪替わりにしている飼い主がいます。

スリランカが豊かになるにつれ、数は減ってきているとはいえ、赤やグリーンの布の首輪もまた可愛いもの。

首輪をしていないと野犬と思われるので、大切な再利用法なのです。

 

●トップ7 漁師のボート

私の住む海沿いの町ニゴンボは、漁師の町でもあります。

浜辺には、何艘も漁師のボートが停泊してあります。ボートを使ったエコロジー・ライフとは?

飼い主も家もない野犬たちは、ボートの底の方に、砂をかき出して穴をあけ、寝床にしています。

風も強い日差しも避けることができ、犬たちにとっては、大切なベッドとなっています。

しかし!犬ばかりではありません!

犬かと思って近づくと、デート中のカップルも、ひっそりボートの脇に座り込んでいます。

さらに!

日が沈む前の浜辺には、多くの地元っ子が集まってきます。

ボートは、長いベンチに早変わり!

クリケットを仲間と楽しんだ後は、皆で横並びに座って、おしゃべりに興じ、今日も日は暮れていきます。

 

●トップ6 植木

植木とエコロジー?どのように関係するか?

ここスリランカは、まだまだ道がガタガタで、穴だらけ。知らずに車が通ると、溝に落ちてしまう事もあります。

その防止策として、道の舗装がボロボロの場所に、鉢に入った植え木を置いておくのです。

鉢すら置いていない“危ない道路”はいっぱいあるので、これはとても“世のため、人のためになるエコロジー”だと思いませんか?

 

 

●トップ5 ヨーグルトの入ったクレーポット

スリランカでは、カードという水牛の乳から作ったヨーグルトが有名です。

このヨーグルトは生産者がクレーポットという茶色の素焼きの陶器に入れて発酵させ、そのまま店に並びます。

我が家の愛犬は、生まれてからずっと、この(ヨーグルトを頂いた後の)クレーポットを食事の器に使っています。

一度、金属製のおしゃれな?器を用意してあげたら、中のごはんを食べようとしませんでした。

このクレーポットは、何と!道路の補修に使えるのです!

様々な動物が生息するスリランカ南部、ヤーラ国立公園に行った際、宿泊したホテルの敷地内で、トラックが徐行しながら、レストランでの使用済みのクレーポットをボタボタ落として行きました。

その後を、野犬たちがクレーポットについたヨーグルト目当てに集まってきます。

野犬ばかりか、イノシシのファミリーまで寄ってきました。

スリランカは本当に”人と自然そして文化“が身近な国なのです。

 

●トップ4 雨傘

日本では、雨傘と日傘は別々に用意される方が多いようですが、こちらスリランカでは兼用している人々がほとんどです。

雨天両用のリバーシブルではないので、エコロジーな利用法ですね。

しかし!さらなる利用法があるのがスリランカ流!

この雨天両用傘をデート用のシェルター?として用いるのです!

愛犬のお散歩に行く早朝のニゴンボの浜辺は、いたる所(とはいえ、それぞれのカップルが距離を保ちながら)傘の嵐!!

 

雨天両用傘&相合傘としての利用は、まさに3in1の究極のエコロジー?!

 

😊 さて、いよいよ、トップ3の発表です!!

 

●トップ3 橋の欄干

日本の皆さんは、「コンクリート製の橋の欄干とエコロジーの関係」と聞いて、何を連想されますか?

意外や意外・・。スリランカでは、包丁とぎの道具と化してしまうのです!

スリランカは、モバイル(移動式)・ショップの花盛り!

自転車に、まな板も包丁も付けて魚を売りに回るのは序の口、柄の長いほうきやモップをバイクに付けて売りにも来るし、頭に枕を10個ぐらい載せて売り歩いている人もいます。

でも、「包丁とぎ」は来てくれないなあ・・。ありそうでない商売だなあ・・と思っていたら、なるほど、そんな商売が流行るはずはありません。

何故?と言って、スリランカの人達は、コンクリートを利用して、包丁を研いでいるからなのです!

 

ある時、車に乗っていると、前方の橋の上、欄干に張り付くように男性が一人、立っている姿が見えます。

「まさか、自ら命を落とすつもりでは?助けなければ・・」と思ったのもつかの間、近づいてみると、男性は、欄干のコンクリートで黙々と包丁を研いでいるではありませんか。

まさか、橋の欄干に、こんなエコロジーな利用方法があったなんて・・。

目から鱗のシーンでした。

 

●トップ2 スーパーのプラスティク製レジ袋

日本ではエコロジーのため、マイ・バッグが主流となって、スーパーのレジ袋の有料化が進んでいるそうですね。

こちらスリランカは、「再利用可能なエコバッグを使いましょう!」という動きはありますが、レジ袋の有料化には至っていません。

何故と言って、レジ袋ですら、エコロジー使用なのですから、有料になったら大変です。

プラスティックのレジ袋は、他の物を入れたり、ゴミ袋にしたりと便利ですが、「これぞスリランカ流!」と、納得してしまう利用法があるのです。

何と、急に雨が降ってきた際の“にわか雨がっぱ”に再利用されるのです。

袋の大きさから言って、体にまとうわけにはいきませんので、それは、頭のため。

まるで、ターバン、いえ、毎晩、ナイトキャップを被って眠っているのではないかと思うほど、器用に、ささっと頭に巻き付けて、優雅に自転車やバイクで走っていきます。

女性が巻き付けている姿は見たことがないので、「私が魁になる!」と、雨の際、被りだしたら、さすがに夫に「頼むから、やめてくれ!!」と、懇願され、仕方なく諦めたものです。

 

 

😊😊 さて、堂々のトップ1です!!

 

●トップ1 米の布製バッグ

スリランカでは、まとまった量のお米を買おうとすると、丈夫な布製のバッグに入って売っています。

日本でも、お米は丈夫なプラスティックや紙のバッグに入っていますね。

このお米のバッグは、旅行者向けのお土産用に、お洒落なバッグにリフォームされ、商品化もされているようです。

が、スリランカ流はリフォームなど必要なし!

このお米バッグは、実はスリランカの“おやじ族”に人気のブランド・バッグなのです!

特に「アラリヤ」というお米ブランドである黄色のバッグが人気で、中のお米がなくなると、そのまま使用可能!となります。

ポイントは、バッグを開ける時、はさみで切っては絶対ダメ!上部の縫い目の硬い糸をほどいておしまいです。

 

今日も道を歩けば、楽しそうにふらふら自転車に乗ったオンクル(おじさん)が、ハンドルに黄色いバッグをさげています。

バッグの中味も気になるところ。

意外におしゃれなスリランカのおやじ族!自宅の草刈りに来てくれるオンクルは、ポマードでしっかり髪を固めてくるし・・。

バッグの中身は、「鏡、櫛&ポマード」の3点セットかもしれない。

 

🍂🍂🍂🍂 ByマダムSRIEKO

 

スリランカにいらした方なら、一度は見たことがあるのでは...特にトップ1は、10分も運転すれば少なくても5人にはこのお洒落なブランドバッグをチャリンコに下げ、サロンをサラリと巻いた粋な「オヤジ族」に会う事が出来る事でしょう!目印は黄色のバッグ!?鋭い観察エッセー有難うございました。

コロナ禍が落ち着き、安全になりましたら皆様もぜひスリランカ流を確認しに来てください。😊

 

 

<弊社プロフィール>

安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。

 

*インド洋を優雅に泳ぐシロナガスクジラ観察

*「ウミガメの産卵ツアー」大好評

*高原列車で紅茶畑&紅茶工場巡り大好評

*GTフィッシング

2020年10月1日 山倉 義典

 

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