Vol.31 – 食べ過ぎ注意!?全部食べちゃうとXXに....スリランカの食文化 Part-1
みんなが大好きなスリランカスタイルカレー(1人前)
皆様
日本は建国記念日で連休となった2月10日前後、どのように過ごされたでしょうか?
まだまだ寒い日本。風邪を引いてずっと寝込んでいた?
おやおや。スリランカの暑い風を送ってさしあげることができればいいのに・・。せめて、Srieko Newsで南国気分を味わってください。
同じ頃、中国の他シンガポールや香港では、旧正月のお休みとなり、連休を利用して多くの方がスリランカを訪れてくださいました。
スリランカにいらした方々が驚くことの一つに、食事に対してだと思います。
「すご~く、辛いのでしょう?」という答えはあまりに月並み。「スリランカのお料理は、色々な薬草が入って健康にいいのじゃない?」というあなたに対しては、◎を差し上げたいところですが、正解ではありません。
その答えはと言えば、貧しい国のイメージに合わず、とにかくとにかく量が多いのです!!
「それは、外国人観光客相手のレストランだからでしょう?」と返す方は、けっこう鋭い?!ただ、ローカルの店でも同じこと。ローカルの店、御用達の食いしん坊の夫でも、一人分を私と分けて充分な量。
もちろん、こうした店も出入りする余裕のないスリランカ人は多くいますし、実際、食生活が反映しているのでしょう、小枝のように痩せ細った男性や女性も見かけます。
ただ、私の友人がスリランカに遊びに来た時の下記の言葉が、この国の食生活の実態を端的に表現しているかもしれません。
車から道行く人を眺めていた友は一言「スリランカの人、皆お腹が出ているわねえ~!!」
夫は以前、お客様にご旅行のプランを考えるとき、ホテルの夕食を付けた形でご提供することが多かったものです。人のいい夫は「だってこの時期だけ特別、この金額で5星のXホテルの夕食が楽しめるんだぜ。夕食込みの方が断然、お得だよ・・」と強気。一方私は
「でも、日本のお客様はあまり召し上がらないから、それはあまりうれしくないプランじゃないかしら?夕食は軽く済ませたい方もいるし、必要ならアラカルトメニューだってあるでしょう?ビュッフェしかないとなると、最初から込みにして差し上げた方がいいけれど・・。私がお客様なら、夕食分で 自分のお土産買って帰ろうって、思うわよ・・」
夫と私のどちらの言い分が正しいかは、お客様にもよるでしょうが、ただ一つ言えることは、スリランカの食事の量はとても多くそうそう、食べきれないということ・・。
ホテルの豪華な朝食ビュッフェを頂いたら、お昼は果物やビスケットで充分だったというお客様のお声もよく頂きます。
スリランカ旅行の際「(ダイエットで痩せ細った)わが身に栄養をあげるために、インド洋の島へ向かおう!」という目的(?)を加えても、価値観が変わって楽しいかもしれませんね。次号も、スリランカの食にまつわるお話です。お楽しみに!
もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース
** CNNでも絶賛された野生王国の魅力 **
アメリカCNNでスリランカの野生動物の魅力が紹介されています。
象牙の密猟のため、アフリカ各国で象の数が減少する中、スリランカでは7000頭にも上るアジア象が生息していると、その魅力を語っています。
具体的に、北部にあるミンネリア(Minneriya )国立公園を紹介し、「日没間近、山々を背景に、象の大群が水浴を楽しんでいる光景は、言い尽くせない感動であった・・」と表現。
一方で、訪問者側のマナーの悪さを指摘。例えば、サファリジープが動物近づきすぎ、動物、人間双方に危険をもたらしている。まずはジープの運転手、ガイドの徹底した法的ルールとマナーが必要だとしています。
前号のSrieko Newsでも明記した通り、スリランカのマナーの悪さは至る所で、“世紀末”の様相。早く対応策を練らないと・・。動物たちは待ってはくれないのだから!
** 平和になった今、なぜハンガー・ストライキ? **
内戦中、一般の人間はなかなか近づけなかった北部、ジャフナ(Jaffna)で今週ハンガー・ストライキが行われると発表がありました。
土地を追われた13の難民キャンプの人々で、平和になった今も、自分たちの土地を軍に占拠されていることに、怒りを表明したものです。
このままの状態が続くならば、政府が代わりの土地を用意するか、賠償金を支払うことが唯一の解決法と関係者はコメントしています。
折しも大統領は、この地域の安定した電力供給を目的に、ジャフナに24メガワット規模の火力発電所オープンを発表したばかり。
北部の人々の真の生活実態は、パブやカジノが並ぶ都市には伝わってこない?!
** 西海岸のクジラツアーは4月まで **
例年ならカラリと晴れ上がるベスト・シーズンである西海岸。お正月が過ぎても雨続きの毎日でしたが、1月の半ばになり、いつもの青い空が顔を出してくれるようになりました。
ホエールウオッチングも後半に入り、一度に6頭のクジラ、そして1000頭ものイルカに遭遇したツアー参加のお客様から、感動の報告も頂いています。
まだ、今年の西海岸のシーズンに間に合います。青い海を雄大に泳ぐクジラたちに会いに、さあ、スリランカにいらしてください!
www.sriekov2.loc も宜しくお願いします。
2013年2月14日
山倉 理恵子
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