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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol 09 – 新茶の季節到来!スリランカ紅茶に隠された真実と秘密。

September 15, 2011 at 11:46 am

スリランカ中央高原のお茶畑(ヌワラエリヤ)

皆様

 

日本は9月、読書の秋を迎えましたね。

お気に入りのマグカップ片手に、読みかけの本に夢中になり、ついつい夜更かしをしてしまった・・、そんな日もあるのではないでしょうか。

さて、今日はマグカップの中身のお話をしましょう。

コーヒー党、紅茶党と分かれるところですが、ここは世界的に有名なセイロンティーの国なので、もちろん紅茶にまつわるお話です。

紅茶の採れる国・マレーシア、南アフリカ、タンザニアでも、おいしいものを探したことがありましたが、お世辞抜きに、セイロンティーほど「これだ!!」と思える紅茶に出会ったことはありません。

紅茶の原産国であるため、今まで、紅茶とカレーパウダーだけは、「本当に安いなあ・・」という実感があったのですが、最近、物価上昇を受け、そうした庶民必須の品も値上がっています。

一方で、国が豊かになってきていることを反映してか、今までは見かけなかった「Xブランドのゴールドタイプ」といった、一つ上の商品が出回るようになってきました。

私個人としては、初めてスリランカを訪れた10年以上前から、イギリスのリプトン社が出している屑茶がお気に入りでした。“価格は控えめでも、ブランド名に恥じない味と香り”

と、キャッチ・コピーをつけたいぐらいのものでした。

しかし、この商品はリプトン社から別会社へと移行し、商品名ばかりでなく、価格も変化。世界展開していて、高級ブランドとして扱われているオーストラリアのD社が出している商品より割高感があり、手にすることは少なくなりました。

今お気に入りなのは、スリランカで一番気候がよいとされるバンダラウェラ(Bandarawela)いう街に会社があるM社のもの。価格を裏切らない、上質な茶葉である上、海外展開はしていないのか、(たぶん)スリランカだけでしか買えないところも、購買力をそそります。

「(英語など書いていない)ローカル向けの最低価格の品も、淹れ方のよってはおいしいかもしれない・・」と、化学実験の感覚で、何度も試してみましたが、まるで薬草を飲んでいるかのように、私の腕では、うまく抽出することはできませんでした。

一方、“私のプレミアム・紅茶体験“と言えるのが、政府関係の偉い方のオフィスを訪ねた時のことです。

緊張しながら、面会の時間を待っている間、出して頂いたもので、渋みがなく、色はとても薄いきれいな金色で、香りがしっかりある、というものでした。

以前、作家の故人・開高健氏が随筆で「スリランカの最高級の紅茶を飲む機会があった。一般には出回らず、中東の金持ちに、精力剤として回っているらしい。それは水のように薄い・・・」といった内容のことを書いていらしたのを思い出しました。

スリランカで、あなたもお気に入りのブランドを、もしくは、まぼろしの紅茶を探してみてはいかがでしょうか。


もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース

 

** 20億円かけての教育環境の見直し **

 

スリランカ政府は25億ルピー(約20億円)をかけて、地方にある1000の公立学校の質向上を図ると発表しました。

すでに55の学校では、図書館や実験室、トイレの整備などが整い、さらに別の50以上の学校が、今年度末までに完了するとのこと。

もともと、発展途上国の中ではとても教育熱が高い国。政府が力を入れることで、都市部とは大きな格差がある、地方の教育レベルが上がることが期待されます。

  

** 国民のあまりのマナーの悪さに大統領は・・ **

 

コロンボ(Colombo)のゴール・フェイス・グリーン(Galle Face Green)はインド洋に面した遊歩道で、観光客に人気のスポット。近くにはいくつもの5つ星ホテルが並びます。

ここでのジョギングを日課としている大統領ラジャ・パクサ氏。いつも通り、早朝この場所を通り過ぎたところ、前夜ここで行われた催し物の後のごみの散らかり様にあきれかえり、すぐに関係各省に連絡を入れ、大至急、掃除を進めること、さらに、常にきれいな状態を管理するよう、申し入れました。

大統領でなくとも、ポイ捨てやゴミ捨てのマナーの悪さに、うんざりする毎日。

これを機に、国家レベルでマナー改善に取り組んでほしいものです。

 

 ** 観光業に力を入れる政府、新たな5年計画**

 

スリランカ政府は、2016年までの5年計画で、250万人の観光客を呼び込む計画だと発表しました。

内戦が終わって2年、観光客の数が増加していることに気をよくしたもので、先月8月は前の年に比べ、30%増加の72000人以上がスリランカ入りしたとのこと。

また昨年1年で65万人の旅行者数だったのに対し、今年は先月までの8か月の間に、すでに50万人がスリランカを訪れていると報告しています。

5年計画では、ホテルの部屋数を今の2倍の45000にまで増やすことが盛り込まれ、2016年までに2.7兆ドルの外貨獲得を目指しているそうです。

部屋数を増やすと同時に、“箱の中身”となるクリーン・スタンダードもあげてほしいものです。

 

次回もSRIEKO NEWSをお楽しみに!!

www.sriekov2.locも宜しくお願いします。

                                2011914

山倉 理恵子

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