Vol 17 – スリランカ発!HOW TO USE 蚊取り線香!?
蚊取り線香:奥が忍者ブランド!写真中心が天才的蚊取り線香の使い方、中心に火を付ける!!(ニゴンボ我が家)
皆様
2月に入り、日本の寒さは一段落したのでしょうか?
こちらスリランカは、連日マイナス気温が続く今年の“極寒”ヨーロッパの影響もあり、クリスマス休暇のシーズンが終わっても、まだまだ大勢の白人長期滞在者で賑わっています。街中のレストランも、定休日営業し、フル操業と言った感じです。
こうしたレストランに行った際、私が店の人に必ずお願いするのが、蚊取り線香。(前号の続き)自身でスプレーも持参していますが、効果と安心感でいったら、蚊取り線香に勝るものはありません。
我が家では、昼夜問わず、5~6か所に蚊取り線香の入った皿を置いています。その分、消費量はかなりもので、1日で1箱~2箱のペース。
スーパーで、一回につき10箱ほどまとめ買いしますが、「どうしてそんなにいる?!」と、店の人に驚かれた(いえ、呆れられた)ことがあります。
どのブランドも1箱に10巻入っていますが、2巻がペアになっていて、使う前にこれを手で解く(ほどく)必要があります。
しかし、“金鳥の夏”のようにはいかないのが、スリランカ。製造過程や店の扱いに問題があるらしく、解こうとすると、ぼそぼそ、折れてしまうことが多いのです。
そうした“欠陥商品”の対処法に、人それぞれの性格が表われます。
まずは私。「ええい、面倒だ!」と、捨ててしまおうかとも思いますが、あまりの消費量の多さによる経済的理由と貧乏性の性格ゆえ、5~10cmの長さにカットし、1時間前後で新しいものに付け替えるという、やりたくもない単純作業を繰り返すことになります。
5cm以上の場合は、線香が残っていても、線香立てのスタンドにあたって火が消えてしまうので、線香の位置を小まめにずらすという“几帳面さ”も要求されます。
“線香花火タイプ”の、こつこつ勤勉型ということにしましょう。
夫の場合は、スタンドを器用に2つ3つ用意し、不完全な線香の輪を補うという、発想とアイデアに満ちたもの。この場合も、一定時間が過ぎると、スタンドの位置をずらさなければなりませんが、かなり長い間、ほっておくことができます。
それに、完全形・渦巻きを用いるときでも、湿度で巻き全体がだらりと下がり、火が消えてしまうので、この方法だと湿度対策にも効果があります。
「あなたがいつも俺は天才型なんだって言っている意味がわかったわ・・」と、たまには素直にほめることにした私。
火をつけておしまい“ねずみ花火タイプ”の、(天才というより)怠惰な、楽することを追求した山かけ型。
“打ち上げ花火タイプ”とでも言いたい、あざやかで、モーツアルト風・天才型が似合うのは、わが街ニゴンボ(Negombo)にある、イタリア・レストランのご主人。
店に行ったある時、いつものように「蚊取り線香を用意してください」とお願いすると、いつ行っても、にこりともしないミスター・イタリアンが、ウエイターに代わって持ってきて下さいました。
彼が用意してくれたのは、コーラの空きビンの口に、線香を立てるという点では全くのスリランカ・スタイル。
ただ、単純に5~10cmの長さの線香をひっかけるのがオーソドックスな形であるのに対し、彼の“作品”は、渦巻きの本来、火をつける尖った先をビンにひっかけ、スタンドを立てるシンのあたり(やはり“欠陥商品”)に火をつけています。
これなら巻の完全型と同様、線香が終わるまでOK! その上、湿度対策もばっちりです。
夫も私も、思わず無愛想な主人に「ブラボー!!(素晴らしい)」と言葉が漏れたものです。
「彼は、客がいないときにオペラを聴いているというより、蚊取り線香で哲学しているに違いない・・」と、その夜はピザを頬張りながら、夫と、イタリアン・スタイルの遊び心満載の線香談義に話が弾みました。
さて、蚊取り線香で思い浮かべるのが夏、そして祭り。スリランカのお祭りも一見の価値あり!!スリーエコーがお勧めするお祭りをご紹介します。
スリーエコーのお勧め、スリランカ・ベッサック祭
ベッサック(Vesak)とは、5月のお釈迦様の誕生日を祝うお祭りです。
スリランカでは、5月のポヤ・デー(毎月、満月の日の祝日:今年は5月5日)の前後に盛大に行われます。特に、商業都市コロンボ(Colombo)での飾り付けは華やかで、パンドール(Pandals)という、電飾を用いてのお釈迦様の大きな飾り付けが、お寺やメインロード沿いに設けられ、大小色とりどりの個性的なランタン(提灯)が街中に飾られます。道路沿いには大きなテントが張られて、朝から炊き出しが行われ、朝から晩まで老若男女、仏教徒でない人まで!?参加して街中の人々に振る舞いが行われます。
キャンディ・ペラヘラ祭りは外国人にも有名ですが、こちらベッサックはその華やかさや荘厳さで負けてはいません。
まだ、スリランカ人の内輪で盛り上がっているお祭りですが、何といっても一般参加型の、国を挙げたお祭り!!これから有名になり観光の目玉になることは必須と思われます。
5月のお休みに、今年はスリランカのお祭りを楽しんではいかがでしょうか!?
お問い合わせは:[email protected] 又は www.sriekov2.loc まで。
もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース
** 64年目を迎えた独立記念日 **
イギリスの植民地であったスリランカの、64回目の独立記念日の2月4日、北部の街・アヌラダプラ(Anuradhapura)で式典が行われました。
1400人の軍隊、750人の空軍・海軍、450人の防衛関係者らが見守る中、朝8時半に大統領ラジャ・パクサ氏が国旗を掲揚。それに続く演説では、様々な民族・宗教からなるスリランカでの共存、調和が自由の尊厳と発展、平和につながると、結びました。
** ガソリン値上げで政情不安? **
2月12日のガソリン値上げに伴い、ストライキやタイヤを燃やす抗議デモなどが至る所で起き、市民の不満が募っています。
突然のガソリン値上げは当たり前の国ですが、もともと給与水準に比べ、ガソリン価格が高い上、今回はディーゼルが一気に4割、家庭で用いられる灯油が5割近くも上がったことが、市民の怒りを買うことになったようです。
政府は慌てて、約20億ルピー(約14億円)を投じての”救援・援助策“を講じるとコメントしていますが、そんな予算があるなら、値上げを見合わせられなかったのか・・。
内戦を終わらせたことで、庶民層の強い支持を受けていたマヒンダ政権にも陰りが見え始めた?!
次回もSRIEKO NEWSをお楽しみに!!
www.sriekov2.loc も宜しくお願いします。
2012年2月23日
山倉 理恵子
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