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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.44 – スリランカから残暑お見舞い申し上げます。

August 20, 2014 at 12:11 pm

愛嬌たっぷりの太郎!泥棒が入ってもス~ヤスヤ、気にしません!?(自宅)

皆様

 

お盆も過ぎ、遅めの夏休みを取られている方、すでに仕事モードに入っていらっしゃる方と様々でしょうが、兎にも角にも、もうすぐ新学期の9月がスタート!!

 

長い事、休載してしまったSRIEKOニュース、残暑お見舞いと共に、読者の皆様にお詫び致します。3月から続いていた弊社のプロジェクトも8月頭に終わり、気力、時間ともに余裕が持て、ようやく筆を執る気力も湧いてきました。

3月からの5か月の間に、私にとってあまりにショッキングな出来事が2つあり、「このプロジェクトが終了したら、会社をたたんでしまおうか・・。お客様に、スリランカはいいところです、是非いらして下さい・・という気持ちにはとてもなれない・・」というところまで、気持ちは塞いでしまいました。

理由の一つは、5月深夜、就寝中、我が家に泥棒が入ったこと。作家の故・遠藤周作氏がある年の瀬に、泥棒に入られた時「泥棒君よ、(これほどありったけのものを持って行っては)年がこせないじゃないか・・」といった内容のコメントをされたのが蘇るほど、貪欲に荒らしていったものです。

生まれて初めての経験をするに至ったのは、ガードマンが常時いる“セキュリティー・エステイト”と言われる地域に住んでいたこと、大きな犬を飼っていること等、安心しきっていたせいですが、根本にあったことは「空き巣狙いやコソ泥ならともかく、スリランカ人はそこまでしないだろう・・」という“己の誤った信頼”でした。

 

泥棒事件のショックが自身の中でまだ癒えない頃、今度はガイドであるスタッフTの裏切りに遭いました。Tから聞くお客様の感想は悪い方に走ることが多かったので「(かわいそうに・・)彼なりに一生懸命お客様に接しているのに、難しいお客様に当たることが多いよう。真面目な性格が災いしているのか・・」と解釈していたものですが、Tは一方でお客様には、弊社の指示と見せかけて、弊社における禁止行為を働いていました。

せっかく、時間とお金を費やしてスリランカにいらして下さったお客様に、嫌な思いをさせてしまったかと思うと、またスリランカ人に対しての“己の誤った信頼”が悔やまれてなりませんでした。

自分の中に良心がある以上「こんな状況でとても、“お客様にスリランカは良いところです・・”と紹介できない。プロジェクトが終了したら、身の振り方を考えよう・・」と悩んだものです。

 

 

3月から資料集めや政府への許可関係、調査、交渉等で追われていたプロジェクトが8月頭に終了。その間スタッフのJは、本当に夫や私と力を合わせ、精一杯の協力を惜しまず仕事をしてくれたものです。

ニコニコとした笑顔の陰で、最終的にお金のことばかり言ってくる多くのスリランカ人と違い、Jは自分からはお金のことはほとんど口にしません。アイロンが効いているとはいえ、古い擦り切れたシャツを身に着けていることも多いので、夫と「Jは物欲が少ない人よね。お坊さまにでもなった方がよかったのかもしれない・・」と、よく話します。

調べものが大好きな学者タイプなので、「XXの件、詳しく掘り下げてみて・・」お願いすると、「ちょっと脱線し過ぎよ・・」と言いたくなるほど、ありとあらゆる角度で情報を用意してくれます。

Jのそんな仕事に対する真摯な姿勢を見ていると、「スリランカも捨てたものではない。泥棒は日本にもいる、世界中にいる。人を裏切る人間は日本にもいる、世界中にいる。初志を貫徹して、もう少しこの国と付き合ってみよう、この国のよさを日本の皆様に知ってもらおう・・」という気持ちに、少しずつなってきたものです。

 

 

最近は、弊社を通しスリランカ旅行を楽しまれたお客様が、他のお客さまを紹介してくださるケースが増えてきました。本当にありがたいことです。

弊社を信頼してくださる日本の皆様のためにも、私もSRIEKO HOLIDAYSも心機一転!気持ちも新たに、もう一度、頑張ってみようと思います。

ところで泥棒が入った時、近所の人や警察から「あなたの所には大きい犬がいるのに(なぜ)?」と聞かれ、返答に窮したものです。

「その時、愛犬・太郎は???」

私と夫の寝室のベッドの横で、お腹を出し、大いびきで寝ていたのです・・・。(苦笑)

でも太郎には“犬・テラピスト(心理療法士)”という大きな肩書きがあるので“番犬”の役割はおまけのようなものなのです。ご心配なく!!

 

www.sriekov2.locも宜しくお願いします。

                      2014年8月21日

山倉 理恵子

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