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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.94 – スリランカ、野良犬君と人間の慈しみの心!

January 1, 2020 at 2:07 pm

 

皆様、明けましておめでとうございます。

 

2020年、新年を迎え皆様いかがお過ごしでしょうか。

最近は正月元旦だから、家族そろって初もうでに出かけ、お節料理を頂き、家族団欒で過ごす機会が少なくなってきていると、よく耳にしますが皆さんの家ではどうですかね。

時とともに、話し言葉が変わるように、生活スタイルも変わっていくのは、「今の若者は..」と嘆いている私には寂しい気もしますが、今も昔も変わらない事なのかもしれませんね。

という私は古い方の人間で、元旦は必ず家にいたい派で、今年も妻、犬課長と無事にお餅を頂きながら穏やかな一日を過ごすことが出来ました。さらなる望みは幸福な初夢を見る事!さて今晩はどんな夢を見れるのやら..楽しみです。

 

こちらスリランカでは、私達(日本人)のいう年末年始はあまり関係ありません!12月31日定時まで働き、何事もなく1月1日も定時から仕事を始めていますので、スリランカに住む私達にとっては調子が狂うというものです😊。普段と少し違う事といえば、年が明けると同時にいたる所で爆竹が鳴り、知り合いに会うと「Happy New Year」と挨拶を交わすくらいのもので、新正月休みを取っている会社はほとんどありませんし、元旦(1月1日)に家族で集まって祝うという事も、ほとんどありません。

というのも、スリランカは、毎年一年で一番暑い4月中頃に正月を迎えます。今年は4月12日、13日の予定で、その前後1週間程は、ほとんどの人が休みを取り、日本の正月同様に政府、銀行機能は停止となります。そういえば同じ仏教国のタイも4月の同じ時期に、水かけ祭り(ソンクラン祭り)がありますね、水かけ祭りの起源を調べてみると、やはりタイの旧正月で、「一年で最も暑い時期に新年を迎えるので、特に若年層を中心に、単なる水かけ祭りに変質している」とあります。

敬虔な仏教国であるスリランカでは、水かけ祭りはありませんが、やはり若者を中心に、旅行に出かけたり、友達同士で新年を祝ったりと、従来の伝統様式から少しづつ変化しているようです。これも時の流れという事でしょうか。

 

さて、今年初めの話題は何にしようかと考えましたが、弊社の犬課長が、🐶の話をしてくれというので、「ネズミ年」新年早々恐縮ですがスリランカの野良犬君について!

 

スリランカに初めて来た人は、まず野良犬君🐶がいやに多いなと感じるのではないでしょうか。移動中の車窓から、はたまたビーチや、街中のいたる所で、犬がうろうろしている光景を目撃された方は、多くいる事と思います。極端に言えば、スリランカのどこに行っても、野良犬君と会わないことはなく..あれ!ここは犬がいないぞ?と思っても、数分後どこからからともなく野良犬君がやってくる..このような経験をされた方は多くいらっしゃると思います。

私は、なぜこんなにも、野良犬君が多いのだろう!?なぜこれだけの野良犬君達が、ほとんど健康そうに毛並みも良く、生きていけるのだろうと不思議で不思議でたまらず、野良犬君の観察をしてみた事があります。そして答えは、スリランカの宗教観にありました。

 

スリランカは国民の70%以上が敬虔な仏教徒であり、仏教の教えが隅々まで浸透しています。

その中でも特に、「生きとし生けるものが幸せでありますように」という仏陀の教えが国民に行き渡っており、スリランカの人々は、虫であろうが、小鳥であろうが、動物たちであろうが全ての「生きとし生けるもの」と、慈悲の心を持ちながら限りなく近くで共生しています。その「生きとし生けるもの」達ががたとえ、野生であってもです...

 

例えば、食事を多めに作り、余分な量を玄関先にさりげなく置いておくのも、この国の習慣です。朝晩2回、お皿に入れて置いておく家もあれば、不定期に新聞紙の上に無造作に置いておく家などいろいろなスタイルがありますが、その食べ物に、動物達、小鳥たち、虫などが集まり共生してるわけです。

これはホテルでも同じことが言えます。あるホテルで多く作りすぎた料理を、動物たちに分け与えているのを見た事が有ります。大きなホテルであればその量もより多くなるわけですから、より多くの野良犬君達がより集まって来ます。私の知っているニゴンボの大きなリゾートホテルには種々様々な沢山の野良犬君達が集っています。ロビーの前やレストランを野良犬君🐶が横切っても、スタッフは何も言いませんし、雨が降って、野良犬君達が軒先や、ロビーに入ってきて雨宿りをしていても、スタッフは優しく見守っているばかりです。😊

 

 

逆に人間にとっても良い事が有ります。野良犬君はご飯をもらう事で、その家の周辺を縄張りにして、不審な人たちを近づけません。また小鳥たちは、美しい歌声をその家の人達へ披露してくれます。はたまた虫たちは、その周辺の土地を肥沃にし、新たな実りを提供してくれるという具合です。

また、先ほど申したホテルに集う野良犬君達は、ビーチサイドやプールサイドのデッキチェアー等で、横になっているお客さんに寄り添ったりして、犬好きのお客さんの心を和ませてくれています。(犬の嫌いな人には、ごめんなさい!)

つまり、野良犬君達🐶も、スリランカの人々とWin&Winの関係で生きていているので、生き甲斐があり、健康で毛並みが良いのでは!?と思うのです。

 

6か国に住んでみた私達ですが、このような慈悲の心にあふれる国は、そうそうありませんでした。スリランカは、生きとし生けるものが「慈しみの心」で繋がり、助け合う「奇跡の楽園」といえるのではないでしょうか!?😊

 

 

<弊社プロフィール>

安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。

 

*インド洋を優雅に泳ぐシロナガスクジラ観察

*「ウミガメの産卵ツアー」大好評

*高原列車で紅茶畑&紅茶工場巡り大好評

*GTフィッシング

 

2020年元旦 山倉 義典

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