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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.96 – スリランカ・ニゴンボ珍道中

March 6, 2020 at 7:13 am

 

皆様、こんにちは。

 

コロナウイルスが予想以上に広がっており、世界各国で入国制限をはじめとする、各制限が強化されています。今後世界経済への影響がとても心配です。

 

スリランカは、1月末の旧正月中に中国からの旅行客の中から感染者(既に完治し帰国しています)が一名見つかりましたが、その後感染者は報告されていませんので、一応にスリランカ国内は安全といえるのではないでしょうか。

しかしながら、中国を主とした主要国からの観光客減少、輸出入主要国との物流の停滞など、じわりじわりとスリランカ経済への影響が出始めています。そこで観光立国を目指すスリランカ政府は、観光業の活性化を計るため日本を含む観光主要国に対し、4月30日までの入国VISA(ETA)費用免除を再度実施する決定をいたしました 。

一方、3月に入り特定の国(韓国、イタリア、イラン)につきましては入国制限を始めています。

 

昨年12月までの4か月程の長雨が一転し、1月からは雨が降らず、雨が降らず日中の気温が40度近い日もしばしば...ラジオなどでも暑さが話題になるほど、暑い日が続いています。この暑さ、本来でしたら例年3月中旬頃から始まり、最高気温もせいぜい36度程なのですが、なぜか今年は、1月中頃から2か月程前倒しで始まっており、今後更に暑くなった場合は、多くの人々に大きな影響が出るのは避けられないところです。旅行者にとっては、常夏の申し分のない気候なのですが、一般市民にとっては、「旅行者には来て欲しい..しかし一日でも早く雨が降って、一息つきたい!」というのが本音ではないでしょうか。

 

今回は、この暑い中の2月の夕方、犬課長の「あまりに暑いので海へ連れていけ」という要望に応え、家から15分程のリゾート地ニゴンボ海岸へ出かけた時の事...

いつものように私達はすぐに泳げるよう水着を着て、犬課長を後部座席の専用シートに載せ、

ゆっくり安全運転で、犬課長もメンバーになっているニゴンボのホテルに向かって車を走らせていました。すると妻(助手席でいつもキョロキョロいろんなものを観察しているので私達は「キョロ子さん」と呼んでいます)が、「今日は沿道に警察が多いわね~~」と第一声!

沿道に警察が多い=スリランカのVIPが移動することが多いこの国でも、当日はいつもにも増して警官が多く、沿道を警備していることから、「ただならぬ大物」が移動するのではとキョロ子さんと話しながら運転していると、ホテルに近づくにつれ警官の密度が更に高くなってくるではありませんか!

キョロ子さんは、ひょっとして私達の行くホテルに、「ただならぬ大物」が来るのではとストーリーを展開し、私と犬課長もさも有りなんと相槌を打ちながら、ホテルの周辺に行くと、交通規制が始まっています。

「ビンゴ!」キョロ子さんの予想的中です。ホテル前のメイン駐車場は、黒塗りの超高級車で満車、第二駐車場も取り巻きの高級車で満車、第三駐車場もバス、高級車でほぼ満車となっていましたが、私達のために予約してくれていたがごとく一台分の駐車スペースがあり、かろうじてそこに駐車することが出来ました。

 

さて最高レベルの警備体制が敷かれている、ホテルのプールサイドまで如何にしていくかが難題です。普段は犬課長同行ではホテル館内は流石に通れず、ビーチに面した第二駐車場を通ってプールサイドに行くのですが、当日第二駐車場は高級車で満車となっており、警備が厳しく通り抜けは出来ません。もちろんホテル館内は警備が厳しく限られた人しか入れません。

 

ビーチに行けない、さて困った!

私と犬課長は祈るような眼でキョロ子さんを見ると..「わかったは!交渉してくるから、ここでちょっと待ってて」と道路に面したホテル警備室へツカツカツカと..交渉開始わづか一分程で、キョロ子さんが私達を手招きするではないですか!?

つられて私と一緒に現れた犬課長の大きさに、警備室にいたホテル警備員と警官数人は、あっけにとられたようです。その隙を突くようにキョロ子さんは、警備室横の従業員通路から中に入っていきます..私と犬課長も入っていきます。半信半疑で5歩ほど中に入り、キョロ子さんはその場にいた警察のチーフと二言三言言葉を交わした後、警察のチーフが頭を横に揺らした(スリランカではOKの意味)ので交渉成立です。私達は堂々と従業員通路を通り、当日のVIP様パーティー会場を横目に見ながら、無事プールサイドに到着することが出来ました。

 

 

プールサイドのデッキチェアにはほとんど人影もなく、美しいサンセットを迎えるビーチとプールはほぼ私達の貸し切り状態です。それもそのはず、当日のホテルはVIP様で貸し切り、一般人であれだけの厳しい警備網を正面突破してプールサイドに入って来れる人はほとんどいないと思われます。

海上には警備船が数隻、ビーチには軍隊や警官が等間隔で立って警備されて、物騒と言えば物騒ですが、ほとんど誰もいないプールサイドのフワフワなデッキチェアで二名と一匹でくつろいでいると、なんだか特別な対応を受けているVIP気分を体験できるというものです。😊

 

● ここでキョロ子さんにインタビュー!

今回強行突破成功の秘訣は、どうも普段駐車場で屯している犬君達が、獣道のごとく従業員通路を通ってプールサイドへ近道をしているのを知っていたようです!どこで知ったのかキョロ子さん..キョロ子さんのキョロキョロ度には、私はもちろん犬課長も改めてびっくりです。

 

真っ赤な夕日と素敵な時間は、あっという間に過ぎ、つるべ落としのごとく日没となりました。遊び疲れた犬課長は腹が減ったらしく、今度はプールサイドのレストランに行きたがっています。実は犬課長、このレストランだけは入場が許されていて常連です。お気に入りはフライドチキンとチップス..無視して帰り支度を始めている私達を横目に、一匹でレストランに入場、いつものテーブルでお膳に付いています。

習性とは可笑しきもの、依然警備は厳しく、こんな時に無理に早く帰ってもとキョロ子さんと話し、犬課長の要望に応えレストランで食事をすることに!😊 (もちろんレストラン内もSPだらけでした)

 

帰りの車の後部座席で鼾をかいてぐっすり寝ている犬課長、本日の奇跡的な体験は、キョロ子さんの交渉力は言うまでもありませんが、今回に限り犬課長の念力的なものを感じざるをえません。是非に及ばず、稀に体験できた不思議な一日でした。

 

●追伸

ただならぬVIPは、11月に就任したゴタバヤ・ラジャパクサ大統領マヒンダ・ラジャパクサ首相でした。参考までに法曹界トップの集まりで、そこで講演をしたとの事です。

 

 

<弊社プロフィール>

安全に旅してこそ楽しい旅行、Srieko Holidaysはいつもお客様の安全を第一に考えて旅行のお手伝いをしています。

 

*インド洋を優雅に泳ぐシロナガスクジラ観察

*「ウミガメの産卵ツアー」大好評

*高原列車で紅茶畑&紅茶工場巡り大好評

*GTフィッシング

 

2020年3月6日 山倉 義典

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