Vol.43 – 2014年ベサックデー(ブッダ生誕祭り)、スリランカ国内お祭り、お祭り、またお祭り!?
スリランカのベサックデーどの車も鮨詰め状態...施しの梯子状態!!楽しそ~~~(コロンボ周辺)
皆様
日本のゴールデン休暇が過ぎ、気分はリフレッシュ!仕事や勉学に気力みなぎる頃でしょうか?「いえ、次の休みのことばかり考えている・・」ですって?
いけません!いけません!そんな方は、疲れ切っている心を癒しに、のんびりムードのスリランカに足を運ぶべきです。
しかし!今年のスリランカは暑い。雨季であるにもかかわらず、この1~2週間まとまった雨もなく、暑さが身に沁みる今日この頃。
「ああもう、エアコンの部屋で一日中、だらだらしていた~い!!」と思っても仕事が追いかけてくる・・。その上、スリランカは電気代が恐ろしく高い。
この国に赴任になったばかりの日本人から「電気代の請求が来てびっくりしました。8万ルピーを超えていました(日本円で7万円前後)・・」といった話をよく耳にします。
休日にエアコンの部屋で休んでいても、今度は電気代のことが気になり、貧乏性の私には逆にストレスが増すばかり・・。残すはスリランカ伝統医学・アーユルベーダで心をいやすしか道がない?!
そんな暑さの中、仏様の生誕を祝うベサックのお祭りが5月14,15日にありました。
今年の見どころは、商業都市コロンボ(Colombo)・ベイラ湖の提灯の飾り付け。さすがは都会のコロンボ。お洒落な雰囲気は宗教色を離れて、誰もが入って行けそうな雰囲気です。
しかし、好奇心には人一倍自信のある私。気になるのはやはりローカル色が強いエリアです。夜も8時近くになると、部屋で休んでいることができずに、外へ飛び出したものです。
なぜといって、ベサックのお祭りのときはダンサラ“施し”といって、道沿いにアイスクリームやジュース、食事の振る舞いがあるのです。
ちなみに弊社の日本語の上手なドライバーは“ただのごはん“と名付けて?います。
今年は“ただのごはん”がどんな状況なのか、“生きた経済”を肌で感じるチャンスです。
私がサンダル履きで夜の街に飛び出した姿を「いよいよ離婚が現実か?・・」と慌てて追いかけてきた夫が、嫌々ながら車を運転してくれることになりました。
道路は車は意外と少なく、その分、いつものトゥクトゥク(三輪自動車)やバイクに加え、自転車、人を大勢乗せられるよう改造されたトラクターや軽トラックが幅を利かせています。雰囲気からして、村総出で来ている様子が・・。“施しの梯子”をするのかな?
案の定、“ただのごはん”ストールの前は、どこへ行っても凄い行列・・。これでは列の頭部だろうと後部だろうと、頂けるまでに2時間はかかるだろうなあ・・。
一方で、中級クラス以上が利用するマクドナルドを始めとするレストランも、賑わっている様子です。
「ねえあなた!これはスリランカ人の“三極分化”ではない?ひとつは長い間待って、一食150円もしない食事の施しに預かろうとする人たち。二つ目は、祭日とあって家族そろってレストランに出向く層。そして三つ目はこういう時は極力外へ出ないようにしている金持ち層。だって、ふだん見かける1千万もする高級車は今日はどこにも走っていないわ・・」とのにわか経済コメンテーターに、夫は同意せず。
「レストランの客だろうと、施しの列だろうが、金がある・ないの問題ではなく、皆お祭り気分を味わっているだけだよ。ほら、前のトラックの荷台に乗っている若者たちは踊りだしたよ!太鼓もたたいているよ!皆、純粋に楽しそうじゃないか・・」
どのあたりに真実があるのか、これはやはり“ただのごはん”の名付け親にインタビューしてみるのが一番のようです。
もっと知りたい! ???のスリランカ・ニュース
** また停電か!?スリランカ電気事情 **
スリランカ北部の石炭発電所の一機がまた故障したとの発表がありました。ボイラー室での漏れが原因とのことですが、1月に大きな故障があり、停電連続の日々が続いたのは、まだ記憶に新しいところ・・。
業績悪化をコメントしている電力会社ですが、新聞には「あれほどの利益をもってして、金はどこへ消えているのか・・」と叩かれてもいます。
世界でトップクラスで電気代が高いといわれている国スリランカ。
1年程前だったか“華々しくデビューした”大型水力発電は、雨不足を理由に今もって期待できないとあって、安定した電力供給がこの国でかなうのはいつの日か?
** コロンボにまた新たなホテル計画 **
ホテルやコンドミニアム(高級マンション)の建設ラッシュが続く商業都市コロンボ(Colombo)。さらにまたひとつ、5つ星ホテルの並ぶコロンボ3に100部屋11階建てのホテル&サービスアパート建設の契約が結ばれたとの発表がありました。
しかし、投資側の外国企業と国との折り合いがつかず、コロンボの一等地で建設がとん挫しているコンドミニアム物件、香港系の大型ホテルが2015年にオープンするはずが、まだ土台もままならない様子だったりと、傍から見て?ばかりで、確かな情報は関係者以外御法度の感あり。一方でテナント料は“うなぎのぼり”なのか、レストランや食料品店はお引越しの多いコロンボの今日この頃。
久しぶりに「田舎のニゴンボ(Negombo)に住んでいてよかった!」と思える毎日です。
www.sriekov2.loc も宜しくお願いします。
2014年5月19日
山倉 理恵子
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