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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.51 – 10年ひと昔!津波のゴールがお洒落に変身!!

June 19, 2015 at 12:33 pm

新名所ダッチ・ホスピタル(Dutch Hospital)の夕暮れ@ゴール(Galle)

皆様

 

6月も半ばを過ぎ、日本列島のほとんどの地域は梅雨入りした頃でしょうか?

こちらスリランカも雨が多く、じめじめ&じとじと「仕事を放りだし、今がシーズンの東海岸でのんびり1週間ぐらい過ごした~い!」と思う毎日が延々と続いています。

その上、天気のせいなのか、新政権後も今だに落ち着かない政治状況を反映してなのか、停電の多い毎日。

朝から夕方までほぼ1日の停電があった数日後、また同じような状況が・・。

事務所も自宅も停電とあって、仕事も家のこともできない。ああ、もうパニックになりそう・・。

しかし「ついこの間、電柱ひっくり返して治していたはずなのにどうなっているのかしら、全く!!電気代は世界のトップクラスで高いというのに、もう何とかしてよ・・」と何度も繰り返し嘆くのも、もう若くない身、時間とエネルギーの無駄をしているばかりか、しわばかり増えるように感じる。

 

「そうだ!視点を変えて外に仕事に出よう!久しぶりにアーユルベーダ・サロンのチェックに行こう!」Galle datch hospital-6-210

と自分に気合を入れても、気分が乗らない。ただでさえ終日サウナに入っているような天気の中、今のこの時期、オイルべったりという気分にはなれない・・。

ということで決まった先は“ゴール(Galle)・日帰り・視察旅行!”

ぐずっている夫にはっぱをかけて運転を任せ、スリランカ南部のユネスコ・世界遺産の小さな城塞の町に行ってきました!

 

 

コロンボからの高速をゴールで降り、しばらく走ると、メインロード沿いの喧騒の向こうに突き出したように見えてくるゴールの城塞。

スリランカに長くいても、そしていつ訪れても、異国を感じ、ときめきを覚える、私の好きな場所のひとつ。

そして私にとって、この町に来ていつも思い出すのが2004年12月、スマトラ大地震のあった時のことです。

イギリスBBC放送などテレビのニュースでは、このゴールのダウンタウンの壊滅的な様子を何度も映し出していました。

 

当時夫の仕事の関係でマレーシアに住んでいましたが、1998年から関わっているスリランカのあまりに変わり果てた様子に、いたたまれなくなって、地震から1週間後スリランカに駆け付けたものでした。

その際ゴールの町も訪れましたが、確かにダウンタウンは壊滅的でしたが、城塞の中は「津波や地震はどこで起きたのか?」と思うほど以前と変わりはなく、静かな様子でした。

食事と休憩がてら城塞の中のあるホテルに入ると、コロンボの駐在員なのか私のように海外から来ているのか、中国系のアジア人のメイドを連れた白人の子供連れのマダム達がおしゃべりに興じていたものです。

その時「(人の言ったことや、メディアが報道することを鵜呑みにするのではなく)自分の目で物事の真意を確かめること。また自身の器量に見合った形で社会貢献すること。」を自分自身に誓ったものです。

私には(事実のほどはわかりませんが)脇にいたメイド連れの白人グループが物見遊算でスリランカを(もしくはゴールの町を)訪れたようにしか思えなかったのです。

 

あの時この町を訪れていなければ、旅行会社SRIEKO HOLIDAYSは存在しなかったでしょう。

 

久しぶりに訪れる城塞の町はおしゃれに変身していました。Galle datch hospital-3-210

旅行者を当て込んでコロンボで政府が手掛け成功した“ダッチ・ホスピタル”(植民地時代の古い病院の建物をレストランとショップの集まる複合施設にリフォームした場所)の“姉妹版”がゴールにもできたと情報を得て、時間を作って訪れたいと思っていたものでした。

雑踏とした都会のコロンボと違い、ここでは建物の2階に上がるとインド洋がよく見渡せます。

いくつかあるレストランやカフェでは、海に面した通路にもテーブルを置き、オープンエアのスペースを設けているので、雰囲気も景色も申し分のないものです。

「お腹がすいていなから、レストランに入る必要はないわ・・」という方でも建物の裏側が公共スペースになっているので、インド洋をバックにナイス・ショットを残すこともできます。レストランも、スリランカ料理の店からウエスタン、タイ、日本食までそろい、チョイスにも困るほど。

Galle datch hospital-7-210夫とのじゃんけんに負け、日本食をつき合わされることになったけれど、今度は軽いウエスタンのスナックメニューをつつきながら、ワイングラス片手にインド洋をぼんやり見つめているのもいいし、(ヌードル料理が今ひとつ・・のスリランカで)パッタイ(タイのヌードル料理)を楽しむのもいいなあ・・。

 

日々の雑務とストレスの中で、スリランカに来て会社を立ち上げた頃の初心を忘れそうになったら、またこの城塞の町を訪れてみようと思う。歴史と人が作り上げたこの偉大な作品は、インド洋のように何も語らないようで、実は私に多くを教えてくれるから。

 

2015年6月19日

山倉 理恵子

www.sriekov2.locも宜しくお願いします。

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