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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.73 – スリランカン気質!釣りバカ日誌、浜ちゃんも真っ青!?

March 7, 2018 at 9:49 am

 

皆様、こんにちは

 

涼しかった時期も過ぎ、最近のスリランカは急激に暑くなってきました。

今年の冬は欧米、日本と大寒波が押し寄せ、大きな被害をもたらしましたが、この常夏のスリランカも涼しい時期が、例年より長く昨年11月頃~2月末まで3か月半ほど心地よい日が続きました。欧米から避寒に訪れている方も例年より多く、空港近くのリゾート地ニゴンボには、避寒を兼ねた長期滞在する人々で賑わっています。

さて、私達といいますと、昨年末から、旧正月のお客様もやっと一段落、やっと一休みできるかなと思っています。家の引っ越しをしたので、新しい家の中が片付き次第、例年にならい涼しい高原地へ視察旅行に出かけたいと思っています。

 

さて、今回はスリランカンの気質について物申す...

スリランカの国民の休日は、基本的に、各宗教(スリランカには大きく4つの宗教に分かれる)の記念日、歴史的な記念日、年末年始の休日などがあり、毎年30日前後の国民の休日があります。土、日曜日を含めると単純計算で130日前後の休暇となります。

働き過ぎだと言われる日本国民の平均休日が125日前後と言われていますので、一見、スリランカ人も結構働いているように見えますね...。

 

しかし、スリランカで7年住んでいる私の実感としてはとしては、休日のためにまったく仕事の進まない経験が多々あり、どう贔屓目に見ても質はもちろんの事、日本と同じレベルの労働日数と言われることに、釈然としない思いがあります。もっと言えば、「スリランカ人は休み過ぎ!」と言った方がしっくりくるものです。この辺のギャップがどこにあるのか、考えてみました。

 

そもそも、スリランカには、宗教に絡む休日が多くあります。代表的なのは毎月1回ある仏教行事に絡むお休みのポヤデー(満月の日のお休み)。国民の70%が仏教を信仰する仏教国ならではのお休みですが、このポヤデーには、寺院のお経の音量はいつもより大きくなり、仏教徒は正装し寺院にお参りに行き、国内のアルコール販売停止といった、一様に仏教色が強い一日となります。また他にも、ヒンズー教(13%)のタイポンガル休暇やディパバリ休暇、イスラム教(10%)のハリラヤ休暇、キリスト教(ローマンカトリック7%)のグッドフライデーやクリスマス休暇と多種多様の宗教行事があり、建国記念日、シンハラ・タミル年末年始休暇が加わり30日前後の国民の休暇となっています。

仏教行事(ポヤデー)とはいえ、毎月1回の休暇があるだけでも有り難いのに、なおかつ他の宗教行事のお休みが加わり、更に建国記念日、年末年始休暇ですから、スリランカは他の諸外国と比べ、休暇の方でも恵まれている国であることは確かだと思います。

しかしながらその休暇のおかげで、仕事の方では、物事が予定通り進まず思いのほか時間がかかり、会社を始めて7年、ずいぶん翻弄され痛い目に会わされてきました。

 

ポヤデーは満月の日ですから、曜日は、毎月変わります。ポヤデーが土曜日、日曜日と重なる場合は、もともとも休みですのでビジネスへの影響は少ないのですが、月曜日から金曜日のウイークデーにあたると、ちょっと大変!?

例えば、ポヤデーがその月の水曜日だとすると、木金と休暇(有給休暇と信じたいのですが:笑)をくっつけて、水曜日から日曜日までの5連休を取る輩が最近多くなってきたのです。私達が、「今週末に書類が出来上がるから」と言われ、水曜日は休みだから、木曜日、金曜日に受け取りに行くため連絡を取ると、担当は連絡もなく連続休暇中で、書類は翌週まで待たなければならないといったことが多々あります。これはポヤデーだけではなく他の宗教休暇の時も同様なことが起こりますので、急いでいる許可関係の仕事の時など、大変なストレスが溜まります。

 

私の愛読書、釣りバカ日誌の浜ちゃんでも、10時のお茶と昼食と3時のおやつをくっつけて、休憩してきます~~というのや、明日早朝釣り船がでますので、早退しますといのがありましたが、浜ちゃんの休憩や早退は取引先と調整をしたうえでの話です。毎月、休日の前後に特別休暇くっつけて取引先との調整も無く5連休というのは、まさに有給100%消化の浜ちゃんも真っ青!といったところです。(笑)

 

ちなみに毎月2日の有休を消化すると1年で24日、有給休暇消化率も100%を優に超えて休んでいると思われますので(多分有給休暇では足りず、病気休暇&ズル休みも入っているのでは)、単純に計算すると、スリランカの人達の公的な休暇130日前後+有給休暇20日を150%(仮にズル休みを含め)消化したとして、ざっと年間約160日以上は休んでいるのではないでしょうか?...仮にですがこの仮説が正しいとすると、週休3日以上!?残りの4日は定時に終了...この国のサラリーマンは残業無しのパラダイス状態!!という事になります。

 

私達は、空港近くの住んでおり、平日も仕事がら空港近くのリゾート地ニゴンボに行く機会も多いので、ローカルの人達の動きは一目瞭然、平日なのにいやにローカルの人が多いなと感じる時は、大体ポヤデーや他の宗教休暇の前後、家族連れや友達同士でリゾート地へ遊びに来て、大騒ぎ、思い思いの休日を過ごしています。よくもこれだけの人達が休日の前後に連続休暇を取れるものだと、驚きの連続です。

社会主義国で、労働者の地位や権利が優先されるお国柄とはいえ、我々日本人にとっては是非は別として、かなりユニークな労働環境ではないでしょうか!

 

日本では、ミレニアム世代と呼ばれる人たちが、働き盛りを迎え働き方も随分変わってきていると聞いていますが、最近のスリランカ人(モダンスリランカ人)も、若い世代を中心に、宗教意識が薄れ、もともと一生懸命仕事をしないおおらかな国民性と相まって、安易な生活様式を選ぶようになってきているようです。

十分な休暇を取り家族や友達と過ごす事は歓迎です。しかし、取引先への約束した期日をないがしろにして、中途半端な状態で休暇を取らないでほしい...せめて、浜ちゃん並みの責任感をスリランカの人々に持ってもらいたいものです。

このままでは、世界中の投資家から見放される日が来ると思いますが....アリとキリギリスの例もあるのですから!

 

2018年3月1日

山倉 義典

 

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