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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.74 – かなり大変!?スリランカでの引っ越し

April 1, 2018 at 11:13 am

New House 空港近く

皆様こんにちは。

 

3月中旬から、急激に暑くなってきたスリランカ、夕方には雨が降るようになってきました。北部では昨年来雨が降らず、アヌラーダプラ周辺にある一大溜池地帯(灌漑設備)の水も干上がり、干ばつ被害が拡大、ウイルパトゥ国立公園の動物たちも水不足で大変だったようです。これで少し一息付けるとよいのですが...

 

さて今回は、引っ越しのご連絡...といっても事務所ではなく住む家の方、3月末に前の家から300mほど離れた、同じセキュリティーエリア内に移りました。

引越し先は近いので今回は楽勝...と思いきや、時期的に大変暑かったせいなのか、心にスキがあったせいなのか、はたまた加齢のせいなのか!?どうも重い腰があがらず、直前になってからバタバタと荷造りをする始末…引越し当日も、大きなベット(クイーンサイズ)2台を寝室までどうやって入れるか、導線が描けず疲労困憊、幸いローカルスタッフの英知を絞り、スパイダーマンのごとく屋根伝いに無事寝室に運び入れたのでした。海外での引っ越しは駐在員時代を含めて8回目(スリランカでは2回目)、しかし私にとっては、今回の転居は1,2を争う大変さでした...

 

移った家は、築2年と新しく、風通しが良く、外見はしっかり作っているので選んだのですが、前の住人がどうやって住んでいたのか不思議なくらい設備が整っておらず、3月1日より契約、その後半月以上は、カーテンの設置、洗濯機2台分の水回りの整備、寝室のエアコンの新しいものへの取り換え、セキュリテイーカメラの設置、TV回線の設置、庭の整備等などやることが、これでもかというくらい多々ありました。

 

特に庭の整備は、赤土がむき出しだったため、犬課長(7歳)のためにも我々のためにも庭くらいは快適でフカフカな居住空間を作ってやろうと、芝生を敷こうと花屋に出かけたのですが...訪問する花屋、花屋は、こんな時に限ってなぜか芝生を売ってません...探すとなかなかないのがこの国の常...探すこと2時間!そしてやっと見つけたのが、どうも冴えない花屋さん、お客さんは誰もいません...嫌な予感はしたのですが、中に入っていくと...中から髪がボサボサの萎れた感じの老婦が出てきました...老婦を見た瞬間、いかにもツキが落ちそうな嫌な予感がしたので、すぐに引き返そうと...今まで探した貴重な2時間を考え、また芝生だし老婦には関係ないかと心の中で葛藤...思い直して「まずは試しに少しだけ買ってみよう」と、中に入り価格交渉を始めたのでした...ところがこの老婦、掛算ができず、芝生6枚の価格を計算するのに、足し算で計算しています...コスト交渉も重なったせいか何度も計算間違えし30分程も同じことをしているので私もまゆが吊り上がろうというもの...かなりイラついたので、芝生をもらい無言でお金を置いて直ぐに立ち去ろうとしたところ、嬉しそうニカッと歯のスカスカな口元を緩め「イツトゥーティ=あり~がと」と微笑むではないですか...ゾ~~とし、ドン引きした瞬間、この砂かけババアのような老婦は、事もあろうに「チップくれ」と...私は、何かに「とりつかれるのではないか」という恐怖感と、じっと我慢した疲労感で、発狂しそうな自分をなんとかコントロールし、足早にその場を去ったのでした...当然その芝生は、厄払いが必要です!2日ほど新聞紙をかけて、大地の風と水で清め、なおかつキリスト教である我が家の庭師に特別にお祓いをしてもらい、厄が去ったと思われたので大地に丁重に敷いてもらったのでした。

お陰様で今のところ、異様に太いツルが伸びてきて人間に巻き付いたり、葉が血の色に変化したりする事もなく順調にすくすく育っています。今後、更に全面に芝生を敷こうと思っていますが、またあの老婦に会うと思うと気が引けます...犬課長は、昔から草原が大好き、草原には程遠いですが、まずはこの芝生で我慢頂だき、様子を見て、他の店を探していければと思っています。今では芝生は犬課長のお気に入りの場所の一つとなっています...ただ一つ庭に大穴を掘るなら芝生はやめてほしいのですが...(笑)

 

 

ただですら、物事がスムーズに進まないスリランカ...今回の引越しは仕事と両立しながら、業者の手配から設置まで、約束の時間通り来るかどうかわからないスリランカスタイルの業者を、来る日も来る日もイライラしながら待ち続け、結果、入居できたのは結局3月26日(3月1日からの契約だったので、26日後)、細かい話ですが、入居までの26日分の家賃は当然私たちの支払い...日本と比較しても意味がないのですが、たぶん日本だと2~3日で済む仕事量では!?と思ってしまう事にダラダラ3週間以上も無駄な時間とお金を使ってしまったのでした。

そして、やっと入居でき一息つけると思いきや、今度は、雨漏り...スリランカでは今度の家で3軒目ですが雨漏り率100%…スリランカで屋根に穴のない家に住みたい...家のオーナーが自称「質にこだわるアーティスト」という触れ込みだったので、今度こそは!?と期待していたのですが、私たちの淡い期待は脆くも崩れ去ったのでした。幸い今のところ、トイレに近い一部の雨漏りなので、大した影響もないのですが、年に2~3回ある集中豪雨の時期が心配...雨漏りに慣れてしまうのもどうかと思い、早速家のオーナーに連絡したところ、直ぐに見に行くと言ったきり、今のところ見に来る気配なし...どうなってんの!?この国の人の時間観念は...直ぐと言ったら一両日中じゃないの??とまたまた憂鬱な時を過ごしています。(笑)

 

しかし、この国に住む限り一朝一夕にはこの環境は変わるものではありません。

何故この国の人は、顧客との約束した時間や内容を守れないのか!?しっかりした仕事ができないのか!?良くも悪くも冷静に客観的にどうしてなのか考えてみました。

以下は、私の仮説です。スリランカに住んだことのある人なら、どれも「なるほど」と思うはず。

* 手帳を持たず、約束した時間や物事をメモに取らない。

* サービスという意識がなく、自分の都合で物事を進めている。気分で仕事をしている

* 安請け合いをする。出来ない事を出来ると約束してしまう。

* 効率という認識が極端に欠如している。人の時間の大切さの認識がなく、自己中心的に行動する。

以上のような状況が、「スリランカスタイル」として人々の上から下まで浸透しているため、それぞれ理由はあるでしょうが、一人の遅れが、次の人の遅れとなり、遅れが足し算いや掛け算、指数算のようになって、全体的な大幅な遅れとして顧客に負担が掛かっているのだろうと、容易に想像がつくものです。

「顧客に負担が掛かる=顧客の不満=信用がなくなる」という事ですから、今後のスリランカが心配でなりません。信用がなければ、国として力を入れている、海外投資も集まりませんよね...

これはもはやこの問題は、大きな社会的問題、経済問題としてとらえた方が良いかもしれません。一人一人のルーズなスリランカンスタイルが、大きな社会問題を引き起こし、経済的な発展の足かせになっているという事を、社会全体で認識し、教育現場で徹底して再教育する他はないように思えます。

 

大河のように時間がゆっくり流れるスリランカで、「何を寝言を言ってるの?」と言われるかもしれません...しかし効率ばかり求めても、社会や経済は疲弊しますが、せめてメモを取り、相手に迷惑が掛からないように約束した時間だけでも守れるよう、スリランカの人々は努力しなければならないのではないかと思いますが、如何でしょうか。

 

<弊社プロフィール>

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