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スリーエコ・ニュース (Srieko News)

Vol.75 – セイロン紅茶は本当に美味い!ぜひぜひ!!

May 7, 2018 at 1:47 pm

Tea Estate Nuwara Eliya 

 

皆様、こんにちは

 

楽しかったゴールデンウイークも終わり、次の夏休みまでは皆さま仕事に集中できる時期ではないでしょうか。

スリランカの5月中旬~6月下旬は、北東モンスーンから南西モンスーンに変わる時期で、例年大雨で被害が出るのはこの期間、2年前にビール工場(ライオンビール)が浸水し、復旧に1年近くもかかり、個人的には大雨以上に被害被った辛かった思い出が、蘇る時期でもあります。今年はほどほどに雨が降ってくれるとありがたいのですが...

そしてこの時期は、観光客が少なくなる時期で、ホテルの宿泊料金が安くなる時期でもあります。バワ建築で人気の超有名ホテルもこの時期は、かなりリーズナブルな価格で泊まれます。安いからサービスが悪くなるわけではありませんので、静かな環境の中、ゆっくりまったりとホテルで過ごしたい方にはお勧めの時期です。

ちなみにこの時期の有名ホテルの宿泊価格は、「弊社取り扱いホテル日本人向け特別価格」☜左記クリックを参考にしてください。

 

さて今回は、ふたたびセイロン紅茶のお話し

以前、高級紅茶のお話をしましたが、上品さとはかけ離れた、田舎育ちの私としては、どうも「ゴールティップ」、「シルバーティップ」等の高級紅茶は敷居高く今一つ...庶民代表格の私には、やはりスーパーで売っている「BOPF」又は「D」と呼ばれる粉状のダストティーが体になじむようです。

大量の茶葉をティーポットに入れ、煮立ったお湯で濃い目に出す庶民スタイルがお気に入り...スリランカ人はこれに信じられないくらいの砂糖と、ミルクを入れて飲みますが、ほぼ黒に近いこげ茶色の苦みの効いたティーをストレートで飲むのが私スタイル、チョコロールなどが添えてあれば、それはそれは一日中ご機嫌なのです。

「D」ダストといっても、クズ茶ではありません。工場でしっかり品質管理されたオレンジペコの粉状のグレードの一つ、ちなみに「BOPF」は「Broken Orenge Pekoe Fanning」の略で、「D」ダストより少し粉が大きめ、どちらも香り高く、濃く出るお茶なのですが、その日の気分によって「D」、「BOPF」を適当に飲み分けています。

スリランカ紅茶のグレード(品質ではなく茶葉の大きさ、形状を表すもの)は大きく分けると以下の内容です。

OP:オレンジペコ  製茶の茶葉が7~11mmの紅茶
BOP:ブロークン・オレンジペコ 茶葉を機械でカット製茶の茶葉が2~3mm
BOPF:ブロークン・オレンジペコ・ファニングス BOPをさらにカット 1~2mm
D:ダスト 製茶のもっとも細かくカットされたもの
OPからDに向かって、入れた紅茶の色合いと渋みは、濃くなります。そして、価格も安くなります!

また、セイロン紅茶は、生育する標高で大きく3か所に分けられます。ハイグローンと呼ばれる標高1200m以上(産地:Uva、Dimbula、Nuwara Eliya)で育つ紅茶は、一般的に香り高く&渋みが強いのが特徴、日本人好みの紅茶です。ミドルグローン標高600m~1200m(産地:Kandy)は、芳醇な香り&やや強めの渋みが特徴、またローグローン標高600m以下(産地:Ruhuna)は、濃厚な味&香りが少なめ、中東、東アフリカなどでチャイとして好まれています。

つまり、紅茶を買う時は、自分の好みに合わせ、例えば「ハイグローンのUvaのBOP」といった具合にオーダーするわけです。更にいえばUva地方にも紅茶工場がいくつもありますので、UvaのXX工場のものはありますか?などとオーダーできたら、かなりの専門家の領域に入ります。この時点でスリランカ紅茶店のほとんどの店員は、知識が追いついていけなくなり、チンプンカンプンの回答をし始めます。(笑)

私の好みは、香り高く、渋みの強いハイグローンの特にNuwara Eliyaの「Pedoro Tea Estate」で製造されたBOPF又はD...たまに色の薄いOP「Orenge Pekoe」も...標高、産地、紅茶工場(Tea Estate)、グレードによってそれぞれ味に特徴があり、入れ方によっても味が変化する...スリランカの紅茶は、まさにフランスのXX地方のXXシャトーのXX年もののワイン...いやいやXX地方のXX酒蔵の、大吟醸...日本酒の地酒のような楽しみ方も出来るのではないでしょうか。

 

これから、紅茶の美味しくなるシーズン、スリランカに来られる時は、ぜひ心ゆくまでティーを堪能してみてください。産地で頂くセイロンティーは、また特別な味わいがあるものです。きっと一杯、また一杯と普段の疲れが癒されていくのではないかと思います。

私の紅茶は、飲みだすと止まらなくなるたちで、レストランで出される小さなティーポットでは満足できず、何度もティーポットをお代わりするため、便利さとコストを考え最近旅行時はマイティーポット持参、更にお湯を沸かす電気ポットも持参し、既にいつも携帯しているマイカップと合わせ、旅行三種の神器となっています。家人には「単なるカフェインのせいじゃないの?」と言われていますが、私にとっての紅茶は、一杯、また一杯と頂く毎に、頭は冴えわたり、続々と新しい発想が浮かんでくる、魔法の水といっても過言ではないでしょう。

 

ちなみに私達は、来週から妻と犬課長と旅行三種の神器を積んで紅茶の旅に高原へ...行ってきま~~す。

 

 

 

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